大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生

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第九章〜世界大戦〜

第131話 王手

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ロイヤルカイザー艦橋。
大和と武蔵に挟まれたロイヤルカイザーは、思うように進めていなかった。

「うわあぁぁぁ!!」

大和と武蔵の砲撃により、船体が激しく揺れる。

「じょ、状況報告…!」

揺れた衝撃で頭を打ってしまい、血を流しながらキールスは報告を受けることにした。

魔導超爆裂砲ノヴァフレイムカノン格納庫炎上中!』

「第二砲塔沈黙!」

「右舷レーダー大破!!」

「左舷側面副砲どうした!?応答せよ!!」

『後部火薬庫炎上ーー!!』

『機関室浸水!主機、出力低下!!』

絶望的な報告が次々と入ってくる。

「………陛下!ここはお逃げ下さい!!」

報告の内容を聞き、ロイヤルカイザーがダメだと判断したマレックスは、ローレンスに逃げるよう伝える。

「ダメだ…!今回の指揮権は私が執っていたのだ……この状況を招いた私が逃げたら、死んで行ってしまった者達に示しがつかん!!」

マレックスに逃げるよう提案されたローレンスは、指揮を執っていた自分に非があるとして、提案を断った。

「…」

「…」

ローレンスが打開策を考え始めた一方で、マレックスとミカエルは顔を合わせたあと、頷きあった。

「陛下、失礼致します!」

「ミカエル!?」

一言かけながら、ミカエルはローレンスに抱きついた。

「陛下、私共は必ず帰って来ます!だからこそ、陛下は一足先に本土へ戻り、待っててください!」

「皆の者っ!待て、はやま「緊急転移ワープ!!」

ローレンスは、その場に居る全員に敬礼されながら、ミカエルと共に帝国宮殿ソラリスパレスに向けて、転移した。

「さて……第一艦隊に告ぐ、皇帝陛下は避難なされた…私諸共で良い!存分に大和と武蔵に火力を浴びせてやれ!!」

ローレンスを見送った後、マレックスは通信機を手に取り、流れ弾を恐れ攻撃できていない第一艦隊に向けて、全ての火力を大和と武蔵に対して使用するように命じた。





大和の船体が大きめに揺れる。

「敵艦隊動き出したな…」

「ええ、あちらの対処も致しませんと…」

光太郎達は後ろ方から砲撃をしてくる第一艦隊を見ながら、対処方法を考えていたその時、

ボカァーン!!!

大和に攻撃を仕掛けていた第一艦隊の駆逐艦が、魔導障壁を貫通され爆発四散する。

「何が…」

いきなり敵の駆逐艦が爆発したのを見て、光太郎は驚きを隠せなかった。

『……大和に告ぐ。敵艦隊の相手は我々が行う…貴艦はそのまま敵旗艦への攻撃に専念せよ』

大和の第一艦橋に、そう言った通信が入り、声を聞いた光太郎は笑みを浮かべた。

「…了解した。敵艦隊の相手は任せる…但し、やられるなよ?山稜艦長」

『分かっています。では!』

光太郎は通信相手の春菜に死なないように伝えつつ、ロイヤルカイザーに尽力を注ぐことにした。

「敵旗艦の足を止める!敵艦後部に向け、集中攻撃!!」

「はっ!」

春菜に言われた通り、光太郎は敵艦隊を無視し、ロイヤルカイザー打倒に向けて行動を開始した。





紀伊、信濃、大鷹、ながと型、大海型を除いた桜花艦隊は、第一艦隊の後方から攻撃を開始していた。

「これより、こんごうとひえいは囮となる…最大戦速!!」

大和に代わり旗艦を務めていたこんごうにて、春菜は囮なるように命じた。
38ノットという快速を出し、後ろから奇襲を受け混乱している間に、こんごうとひえいは一気に距離を詰める。

「主砲、うちーかたー、始め!」

二門の主砲がこんごうとひえいそれぞれから放たれ、1番後ろを航行していた重巡に襲いかかり、あっという間に魔導障壁を突破する。

「右舷雷撃戦用意!目標、敵重巡…!全弾てぇ!」

魔導障壁を突破された重巡に、春菜は情け容赦なく4発の魚雷を放ち、その魚雷は重巡の後部に大きな穴を開け、重巡は後ろから沈み始めた。

「このまま敵戦艦も撃破する!SAM発射用意!目標、敵超弩級戦艦!!」

「……諸元入力完了!!」

「発射!!」

4本の対艦ミサイルが放たれ、第一艦隊のドレッドノートに向かって飛んで行く。

バァーーーンッ!!!

こんごうが放った対艦ミサイルは、ドレッドノートの強固な魔導障壁に防がれ、完全に無効化される。

「硬いわね…蛇行運転へ!敵の砲弾を避け切って!」

「了解!!」

ドレッドノートの主砲がこちらに向いていることに気づいた春菜は、こんごうを蛇行させることで、当たらないようにした。

ボンッ!ボンッ!ボンッ!

ドレッドノートは、こんごうに向けて必死に砲弾を放つが、蛇行運転しているのもあり、命中弾はなかった。

「このまま、大和と武蔵が敵旗艦を倒す時間を稼ぎ着る!」

「了解!!」

時間を稼ぐため、こんごうはドレッドノートに対して、攻撃して逃げるを繰り返すことにした。
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