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殿下と気持ちを通わせて数ヶ月としないうちに、サクラが現れた。
「誰か倒れているぞ! 見たことのない服を着ている」
そんな声が町中に響き渡り、世間は大騒動になった。
最初こそ、見たことのない姿で現れたサクラを皆は不審がったが、一度目の人生でと同じように、有名な魔術師として知られる侯爵家により伝説の女神と鑑定を受け、今は侯爵家に身を寄せているらしい。
殿下はというと、端から見ている様子では、やはりこの辺では見ない美貌に、目を奪われているようだった。
一度目の人生と同じだ。
所詮、私は殿下にどんなに愛の言葉をもらおうと、きっと今だけだ。
どんなに溺愛してもらっても、人の心が変わるのを、私は知っている。
騎士の訓練を続けた結果、騎士団の一員としての仕事を少しずつもらっている。
私の進むべき道は、やはり、これしかない。
本格的に騎士としての仕事に励むことを決心した。
そんな中、サクラが現れてから数ヶ月が経ったある日、私は王宮に訪れた際に殿下に声をかけられた。
「マリエッタ!」
「殿下、どうされたのですか!?」
私を見るなり、こちらに駆け寄ってくる。
そして、周りを気にすることなく殿下は私を抱き締めたのだ。
「良かった。また、会えた……」
殿下に告白された日から、意図的に殿下を避けていたわけではない。
それなのに、殿下はまるでもう私と会えないと思っていたかのような口ぶりだ。
「あの魔術師のお告げから、僕の妃をサクラにしようという意見が王宮内に出ている」
「そうですか……」
知ってる。私が振られてしまうことも。殿下が、サクラを選ぶことも。
わかっているけれど、胸がチクりと痛んだ。
「けど、僕はマリエッタがいい。マリエッタが好きだ」
思っていたことと違うことを言われて、驚いて顔を上げる。
「騎士として頑張ろうとするマリエッタを見てると、どんどんマリエッタを手放したくない気持ちになる。マリエッタが、僕との婚約を破棄して騎士になることを選択するんじゃないかって、すごく不安になる。マリエッタの気持ちが少しでも僕にあるのなら、僕を信じて待っててほしい」
「殿下……」
そんなことを言われると、心が揺らぐ。
だって、私はやっぱり、殿下のことが好きだから。
一度目の人生では、殿下はサクラが現れたあと、こんな風に私に声をかけることはなかった。
私の行動によって、未来が変化しているということだろうか。
「はい……」
不安がなくなったわけではないが、そうだといいなと願わずにいられなかった。
「誰か倒れているぞ! 見たことのない服を着ている」
そんな声が町中に響き渡り、世間は大騒動になった。
最初こそ、見たことのない姿で現れたサクラを皆は不審がったが、一度目の人生でと同じように、有名な魔術師として知られる侯爵家により伝説の女神と鑑定を受け、今は侯爵家に身を寄せているらしい。
殿下はというと、端から見ている様子では、やはりこの辺では見ない美貌に、目を奪われているようだった。
一度目の人生と同じだ。
所詮、私は殿下にどんなに愛の言葉をもらおうと、きっと今だけだ。
どんなに溺愛してもらっても、人の心が変わるのを、私は知っている。
騎士の訓練を続けた結果、騎士団の一員としての仕事を少しずつもらっている。
私の進むべき道は、やはり、これしかない。
本格的に騎士としての仕事に励むことを決心した。
そんな中、サクラが現れてから数ヶ月が経ったある日、私は王宮に訪れた際に殿下に声をかけられた。
「マリエッタ!」
「殿下、どうされたのですか!?」
私を見るなり、こちらに駆け寄ってくる。
そして、周りを気にすることなく殿下は私を抱き締めたのだ。
「良かった。また、会えた……」
殿下に告白された日から、意図的に殿下を避けていたわけではない。
それなのに、殿下はまるでもう私と会えないと思っていたかのような口ぶりだ。
「あの魔術師のお告げから、僕の妃をサクラにしようという意見が王宮内に出ている」
「そうですか……」
知ってる。私が振られてしまうことも。殿下が、サクラを選ぶことも。
わかっているけれど、胸がチクりと痛んだ。
「けど、僕はマリエッタがいい。マリエッタが好きだ」
思っていたことと違うことを言われて、驚いて顔を上げる。
「騎士として頑張ろうとするマリエッタを見てると、どんどんマリエッタを手放したくない気持ちになる。マリエッタが、僕との婚約を破棄して騎士になることを選択するんじゃないかって、すごく不安になる。マリエッタの気持ちが少しでも僕にあるのなら、僕を信じて待っててほしい」
「殿下……」
そんなことを言われると、心が揺らぐ。
だって、私はやっぱり、殿下のことが好きだから。
一度目の人生では、殿下はサクラが現れたあと、こんな風に私に声をかけることはなかった。
私の行動によって、未来が変化しているということだろうか。
「はい……」
不安がなくなったわけではないが、そうだといいなと願わずにいられなかった。
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