9 / 41
9
しおりを挟む
それから一週間、やりかけだったハンカチを仕上げると朝食後のお茶を自室で飲みながら、今度はフィリップへ贈るハンカチのデザインをゆっくり考えていた。
その時アリエルは、エントランスが騒がしいことに気づくとアンナを呼んだ。
「エントランスが騒がしいけれど、誰かお客様でもいらしたの?」
アンナは慌てた様子で答える。
「お嬢様、た、大変です!!」
「なんですの?」
「お、おおおうたたたたいし、で、で、で、殿下が!!」
「落ち着いて、殿下がどうされたの?」
「エントランスに、殿下が!!」
アリエルはピンときた。きっとアラベルを迎えに来たのだろう。前回もエルヴェがアラベルを迎えにきて頻回に出掛けていたのを覚えている。
私が会いに行っても門前払いで会ってもくれませんのに。と、当時のアリエルは惨めになったものだった。
「そう」
落ち着き払ってそう答えると、アリエルは刺繍の道具が入った籠を手元に引き寄せながら言った。
「アラベルと出掛けるのでしょう?」
「え? えぇっ? あの、アラベルお嬢様とですか?」
「そうよ。そんなことよりアンナ、少し相談があるの」
そう言って手招きすると、手元のハンカチを見せた。
「お母様へのハンカチは先日完成したわ。それで、今度お父様にハンカチを作ろうと思っているの。そのデザインなんだけれど……」
そこでドアがノックされる。二人ともハンカチから視線をドアに移し、顔を見合わせるとアンナが部屋にきたメイドに用件を聞きに行った。
その間アリエルはアンナの背中を見つめながら、もしもエルヴェが自分に用事があるのだとしたら、アラベルが言ったことを真に受けて文句を言いにきたに違いない。だとしたら、なんとしてでも会わないようにしなければならない、と思った。
アンナは振り向くと満面の笑みでアリエルに伝える。
「お嬢様、王太子殿下はお嬢様をお誘いのようです!」
「それは間違いではなくて?」
「はい!」
わざわざ誘ってまで文句を言わなければならないとは一体エルヴェはアラベルにどんなことを吹き込まれたのか、アリエルは思わずため息をついた。
そしてしばらく考えると、それを伝えにきたメイドに言った。
「貴女、このままアラベルの部屋に行って殿下が誘いにきていますと伝えてちょうだい」
アンナは驚いてアリエルの顔を見つめた。
「お嬢様?!」
メイドも困惑気味に答える。
「でも、王太子殿下はアリエルお嬢様と仰いました。それにアラベルお嬢様は……」
そこまで言って口ごもる。
「大丈夫、アラベルなら喜ぶはずよ? 顔は同じなのだもの、殿下にしてみればどちらでも同じよ。それに、アラベルを直接殿下の前に連れて行ってしまえばいいわ。これからはそうしてちょうだい」
そう答えると、アリエルは手元の籠の中に視線を戻した。メイドは困っていたが、しばらく考えると頷いて部屋を出ていった。
アリエルはエルヴェと対峙するのに今はまだ心の整理ができていなかった。会って酷い姉だと罵倒されれば、怒りに支配され何を言ってしまうかわからず、冷静に話をするためにはもう少し時間が必要だと感じていた。
「お嬢様、よろしかったのですか?」
「よろしかったもなにも、きっと殿下がアラベルと私を間違えただけだもの。問題ないわ」
そう答えると刺繍に取りかかった。
それからなぜか毎日のようにエルヴェがアリエルを誘いにくるようになった。当然アリエルは全てアラベルを誘うように仕向けた。
だが、流石にそれが一週間も続くと罪悪感を覚えたため、エルヴェがくる時間帯は散歩に出掛けて屋敷にいないようにすることにした。
ホラント家の近くには庭園があり、散歩をするのには困らなかった。
「アンナ、結局毎日散歩に付き合わせてしまってごめんなさいね」
「いいえ、私も最近は毎日お嬢様と散歩ができてとても楽しいです。でも、王太子殿下のお誘いをお受けしなくても本当によろしいのですか?」
「そうね、よくないと思うわ。殿下もですけれど、私も少し意地になってるのかも」
「はぁ」
そんなことを話しながら庭園の花々に触れ、散歩を楽しんだ。そうしていつものコースを歩いていると、不意に向こうに絶対にいるはずのない人物が立っているのに気づいた。
アリエルが立ち止まり驚いてアンナの腕を引くと、アンナは驚いてアリエルに訊く。
「どうされたのですか?」
「どうもこうも、向こうに王太子殿下が立ってらっしゃるのよ!」
「えぇ? 王太子殿下が、ですか?」
アンナはそう言って前方を見つめる。
「そう、早く向こうに気づかれないうちに隠れるわよ!」
アリエルはそう言うとアンナの腕を引いて垣根の向こうへ体を隠し、エルヴェが通りすぎるのを待った。
なぜここに殿下がいるのだろうか?
そう疑問に思いながら息を殺してエルヴェが通りすぎるのを待っていると、肩を指先でつつかれる感触がした。まさかと思いながらゆっくり振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべたエルヴェが立っていた。
「やっと会えたね」
アリエルはなんとか作り笑顔をして返すと、気を取り直して仕方なしにカーテシーをして返した。
「こんにちは、王太子殿下」
「かしこまった挨拶はいらない。ずっと君に会いたかった。さぁ、顔をあげて」
そう言われてアリエルは八年間恋い焦がれ、そして自分を信じてくれずに破滅へ向かうのをただ冷酷に蔑んだその瞳を見つめ返した。
「アリエル、私と少し話をしないか?」
「はい、王太子殿下の仰せのままに」
アリエルがそう答えると、エルヴェはアリエルの手を取って近くのガゼボまでエスコートした。アリエルはもう逃げられないのだとがっかりしながら、エルヴェの背中を見つめた。
連れてこられたガゼボにはクッションやお茶が用意されており、エルヴェがアリエルがここに来るのを知っていて用意させていたのだろうことがうかがえる。
文句を言うためだけにここまでするなんて、と アリエルは冷めた目でエルヴェを見つめたが、エルヴェはアリエルと目が合うと優しく微笑んだ。
「さぁ、座って」
「はい、仰せのままに」
そう答えてアリエルが座るとエルヴェが隣に座ったので、アリエルは直ぐに立ち上がると無表情で言った。
「王太子殿下の隣に私のような下賎の者が座るなんて、恐れ多きことにございます」
するとエルヴェも立ち上がる。
「君が立つと言うなら、私も立たねばならないな」
アリエルはそこでエルヴェの前に跪くと地面に額がつきそうなほど頭を下げた。
「仰せのままに。本日はどのようなご用件でいらせられたのでしょうか?」
エルヴェは慌ててアリエルの前に膝をつくと、アリエルの肩に手を置く。
「アリエル……、お願いだ、頭をあげてくれ。座って話をしよう」
アリエルはここまでされてなぜエルヴェが怒らずにいるのだろうかと不思議に思いながら答える。
「はい。仰せのままに」
その時アリエルは、エントランスが騒がしいことに気づくとアンナを呼んだ。
「エントランスが騒がしいけれど、誰かお客様でもいらしたの?」
アンナは慌てた様子で答える。
「お嬢様、た、大変です!!」
「なんですの?」
「お、おおおうたたたたいし、で、で、で、殿下が!!」
「落ち着いて、殿下がどうされたの?」
「エントランスに、殿下が!!」
アリエルはピンときた。きっとアラベルを迎えに来たのだろう。前回もエルヴェがアラベルを迎えにきて頻回に出掛けていたのを覚えている。
私が会いに行っても門前払いで会ってもくれませんのに。と、当時のアリエルは惨めになったものだった。
「そう」
落ち着き払ってそう答えると、アリエルは刺繍の道具が入った籠を手元に引き寄せながら言った。
「アラベルと出掛けるのでしょう?」
「え? えぇっ? あの、アラベルお嬢様とですか?」
「そうよ。そんなことよりアンナ、少し相談があるの」
そう言って手招きすると、手元のハンカチを見せた。
「お母様へのハンカチは先日完成したわ。それで、今度お父様にハンカチを作ろうと思っているの。そのデザインなんだけれど……」
そこでドアがノックされる。二人ともハンカチから視線をドアに移し、顔を見合わせるとアンナが部屋にきたメイドに用件を聞きに行った。
その間アリエルはアンナの背中を見つめながら、もしもエルヴェが自分に用事があるのだとしたら、アラベルが言ったことを真に受けて文句を言いにきたに違いない。だとしたら、なんとしてでも会わないようにしなければならない、と思った。
アンナは振り向くと満面の笑みでアリエルに伝える。
「お嬢様、王太子殿下はお嬢様をお誘いのようです!」
「それは間違いではなくて?」
「はい!」
わざわざ誘ってまで文句を言わなければならないとは一体エルヴェはアラベルにどんなことを吹き込まれたのか、アリエルは思わずため息をついた。
そしてしばらく考えると、それを伝えにきたメイドに言った。
「貴女、このままアラベルの部屋に行って殿下が誘いにきていますと伝えてちょうだい」
アンナは驚いてアリエルの顔を見つめた。
「お嬢様?!」
メイドも困惑気味に答える。
「でも、王太子殿下はアリエルお嬢様と仰いました。それにアラベルお嬢様は……」
そこまで言って口ごもる。
「大丈夫、アラベルなら喜ぶはずよ? 顔は同じなのだもの、殿下にしてみればどちらでも同じよ。それに、アラベルを直接殿下の前に連れて行ってしまえばいいわ。これからはそうしてちょうだい」
そう答えると、アリエルは手元の籠の中に視線を戻した。メイドは困っていたが、しばらく考えると頷いて部屋を出ていった。
アリエルはエルヴェと対峙するのに今はまだ心の整理ができていなかった。会って酷い姉だと罵倒されれば、怒りに支配され何を言ってしまうかわからず、冷静に話をするためにはもう少し時間が必要だと感じていた。
「お嬢様、よろしかったのですか?」
「よろしかったもなにも、きっと殿下がアラベルと私を間違えただけだもの。問題ないわ」
そう答えると刺繍に取りかかった。
それからなぜか毎日のようにエルヴェがアリエルを誘いにくるようになった。当然アリエルは全てアラベルを誘うように仕向けた。
だが、流石にそれが一週間も続くと罪悪感を覚えたため、エルヴェがくる時間帯は散歩に出掛けて屋敷にいないようにすることにした。
ホラント家の近くには庭園があり、散歩をするのには困らなかった。
「アンナ、結局毎日散歩に付き合わせてしまってごめんなさいね」
「いいえ、私も最近は毎日お嬢様と散歩ができてとても楽しいです。でも、王太子殿下のお誘いをお受けしなくても本当によろしいのですか?」
「そうね、よくないと思うわ。殿下もですけれど、私も少し意地になってるのかも」
「はぁ」
そんなことを話しながら庭園の花々に触れ、散歩を楽しんだ。そうしていつものコースを歩いていると、不意に向こうに絶対にいるはずのない人物が立っているのに気づいた。
アリエルが立ち止まり驚いてアンナの腕を引くと、アンナは驚いてアリエルに訊く。
「どうされたのですか?」
「どうもこうも、向こうに王太子殿下が立ってらっしゃるのよ!」
「えぇ? 王太子殿下が、ですか?」
アンナはそう言って前方を見つめる。
「そう、早く向こうに気づかれないうちに隠れるわよ!」
アリエルはそう言うとアンナの腕を引いて垣根の向こうへ体を隠し、エルヴェが通りすぎるのを待った。
なぜここに殿下がいるのだろうか?
そう疑問に思いながら息を殺してエルヴェが通りすぎるのを待っていると、肩を指先でつつかれる感触がした。まさかと思いながらゆっくり振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべたエルヴェが立っていた。
「やっと会えたね」
アリエルはなんとか作り笑顔をして返すと、気を取り直して仕方なしにカーテシーをして返した。
「こんにちは、王太子殿下」
「かしこまった挨拶はいらない。ずっと君に会いたかった。さぁ、顔をあげて」
そう言われてアリエルは八年間恋い焦がれ、そして自分を信じてくれずに破滅へ向かうのをただ冷酷に蔑んだその瞳を見つめ返した。
「アリエル、私と少し話をしないか?」
「はい、王太子殿下の仰せのままに」
アリエルがそう答えると、エルヴェはアリエルの手を取って近くのガゼボまでエスコートした。アリエルはもう逃げられないのだとがっかりしながら、エルヴェの背中を見つめた。
連れてこられたガゼボにはクッションやお茶が用意されており、エルヴェがアリエルがここに来るのを知っていて用意させていたのだろうことがうかがえる。
文句を言うためだけにここまでするなんて、と アリエルは冷めた目でエルヴェを見つめたが、エルヴェはアリエルと目が合うと優しく微笑んだ。
「さぁ、座って」
「はい、仰せのままに」
そう答えてアリエルが座るとエルヴェが隣に座ったので、アリエルは直ぐに立ち上がると無表情で言った。
「王太子殿下の隣に私のような下賎の者が座るなんて、恐れ多きことにございます」
するとエルヴェも立ち上がる。
「君が立つと言うなら、私も立たねばならないな」
アリエルはそこでエルヴェの前に跪くと地面に額がつきそうなほど頭を下げた。
「仰せのままに。本日はどのようなご用件でいらせられたのでしょうか?」
エルヴェは慌ててアリエルの前に膝をつくと、アリエルの肩に手を置く。
「アリエル……、お願いだ、頭をあげてくれ。座って話をしよう」
アリエルはここまでされてなぜエルヴェが怒らずにいるのだろうかと不思議に思いながら答える。
「はい。仰せのままに」
650
あなたにおすすめの小説
捨てられた令嬢と、選ばれなかった未来
鍛高譚
恋愛
「君とは釣り合わない。だから、僕は王女殿下を選ぶ」
婚約者アルバート・ロンズデールに冷たく告げられた瞬間、エミリア・ウィンスレットの人生は暗転した。
王都一の名門公爵令嬢として慎ましくも誠実に彼を支えてきたというのに、待っていたのは無慈悲な婚約破棄――しかも相手は王女クラリッサ。
アルバートと王女の華やかな婚約発表の裏で、エミリアは社交界から冷遇され、"捨てられた哀れな令嬢"と嘲笑される日々が始まる。
だが、彼女は決して屈しない。
「ならば、貴方たちが後悔するような未来を作るわ」
そう決意したエミリアは、ある人物から手を差し伸べられる。
――それは、冷静沈着にして王国の正統な後継者、皇太子アレクシス・フォルベルト。
彼は告げる。「私と共に来い。……君の聡明さと誇りが、この国には必要だ」
私の願いは貴方の幸せです
mahiro
恋愛
「君、すごくいいね」
滅多に私のことを褒めることがないその人が初めて会った女の子を褒めている姿に、彼の興味が私から彼女に移ったのだと感じた。
私は2人の邪魔にならないよう出来るだけ早く去ることにしたのだが。
殿下、幼馴染の令嬢を大事にしたい貴方の恋愛ごっこにはもう愛想が尽きました。
和泉鷹央
恋愛
雪国の祖国を冬の猛威から守るために、聖女カトリーナは病床にふせっていた。
女神様の結界を張り、国を温暖な気候にするためには何か犠牲がいる。
聖女の健康が、その犠牲となっていた。
そんな生活をして十年近く。
カトリーナの許嫁にして幼馴染の王太子ルディは婚約破棄をしたいと言い出した。
その理由はカトリーナを救うためだという。
だが本当はもう一人の幼馴染、フレンヌを王妃に迎えるために、彼らが仕組んだ計略だった――。
他の投稿サイトでも投稿しています。
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」と言われたので別れたのですが、呪われた上に子供まで出来てて一大事です!?
綾織季蝶
恋愛
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」そう告げられたのは孤児から魔法省の自然管理科の大臣にまで上り詰めたカナリア・スタインベック。
相手はとある貴族のご令嬢。
確かに公爵の彼とは釣り合うだろう、そう諦めきった心で承諾してしまう。
別れる際に大臣も辞め、実家の誰も寄り付かない禁断の森に身を潜めたが…。
何故か呪われた上に子供まで出来てしまった事が発覚して…!?
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
【完】婚約してから十年、私に興味が無さそうなので婚約の解消を申し出たら殿下に泣かれてしまいました
さこの
恋愛
婚約者の侯爵令嬢セリーナが好きすぎて話しかけることができなくさらに近くに寄れないジェフェリー。
そんなジェフェリーに嫌われていると思って婚約をなかった事にして、自由にしてあげたいセリーナ。
それをまた勘違いして何故か自分が選ばれると思っている平民ジュリアナ。
あくまで架空のゆる設定です。
ホットランキング入りしました。ありがとうございます!!
2021/08/29
*全三十話です。執筆済みです
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
悪役令嬢は間違えない
スノウ
恋愛
王太子の婚約者候補として横暴に振る舞ってきた公爵令嬢のジゼット。
その行動はだんだんエスカレートしていき、ついには癒しの聖女であるリリーという少女を害したことで王太子から断罪され、公開処刑を言い渡される。
処刑までの牢獄での暮らしは劣悪なもので、ジゼットのプライドはズタズタにされ、彼女は生きる希望を失ってしまう。
処刑当日、ジゼットの従者だったダリルが助けに来てくれたものの、看守に見つかり、脱獄は叶わなかった。
しかし、ジゼットは唯一自分を助けようとしてくれたダリルの行動に涙を流し、彼への感謝を胸に断頭台に上がった。
そして、ジゼットの処刑は執行された……はずだった。
ジゼットが気がつくと、彼女が9歳だった時まで時間が巻き戻っていた。
ジゼットは決意する。
次は絶対に間違えない。
処刑なんかされずに、寿命をまっとうしてみせる。
そして、唯一自分を助けようとしてくれたダリルを大切にする、と。
────────────
毎日20時頃に投稿します。
お気に入り登録をしてくださった方、いいねをくださった方、エールをくださった方、どうもありがとうございます。
とても励みになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる