【完結】料理人は冒険者ギルドの裏で無双します

vllam40591

文字の大きさ
4 / 34
第一部:異世界料理人の目覚め

第3章:料理魔法師の才能

しおりを挟む
セイジの執務室は、ギルドの建物の最上階に位置していた。
部屋に入ると、栄作は思わず息を呑んだ。壁一面に並ぶ本棚、古めかしい地図が広げられた大きな机、そして窓からはアーケイディアの町全体を見渡せる眺めが広がっていた。

「座りたまえ」セイジは机の向こう側から促した。

栄作は静かに椅子に腰掛けた。窓から差し込む午後の光が、セイジの白髪を金色に染めていた。

「まず、君の経歴を聞かせてほしい」セイジは優しく微笑んだ。
「どこで料理を学んだのか、そして…なぜ森の中で倒れていたのか」

栄作は少し考えた後、正直に話すことにした。

「私は別の世界から来たのだと思います。『地球』という惑星の『日本』という国で料理人をしていました。高級レストランで料理長を務めていたのですが…おそらく過労死したのだと思います」

セイジは眉を上げたが、驚いた様子はなかった。
「異世界からの訪問者か。珍しいことではあるが、不可能ではない」

「信じてくれるのですか?」栄作は驚いて尋ねた。

「この世界では魔法によって様々なことが起こり得る」セイジは穏やかに説明した。
「また、君の話し方や立ち振る舞いには、どこか異質な部分がある。それに、何より…」

セイジは栄作の手を指さした。「君の魔力の流れ方が、この世界の人間とは違う。不思議と言えば不思議だが、それが真実なのだろう」

栄作は自分の手を見つめた。特に変わった様子は見えない。
しかし、森で植物に触れた時から、確かに何かが変わっていた。


「セイジ様、マグナスは私の能力を『味覚魔法』と呼び、あなたは『料理魔法師』と言いました。それは何なのでしょうか?」

セイジは立ち上がり、本棚から一冊の古い本を取り出した。
「料理魔法は、五大魔法の中でも最も稀少な力だ。食材の本質を理解し、その効果を最大限に引き出す能力を持つ」

彼は本を開き、一枚の挿絵を示した。
そこには様々な食材に囲まれ、料理をする人物が描かれていた。その人物の周りには、カラフルなオーラのようなものが渦巻いていた。

「料理魔法師は、料理を通じて魔力を具現化する。普通の料理人が作る料理と、料理魔法師が作る料理の違いは、ただの味の違いではない。効果の強さ、持続時間、そして何より…魂に届く力が違うのだ」

栄作は挿絵を見つめながら、森で感じた直感的な理解、そして厨房で食材に触れた時の不思議な感覚を思い出していた。

「では、私が食材に触れただけでその特性がわかるのも…」

「そう、それも料理魔法の一つだ」セイジは頷いた。
「『味覚分析』と呼ばれる基本能力だ。しかし、それだけではない。君の作ったシチューには、通常の何倍もの効果があった。冒険者たちの反応を見れば明らかだ」


セイジは窓の外を見やった。
「料理魔法師は、百年に一人出るかどうかの存在だ。最後に知られている料理魔法師は、大陸の北方で七十年前に亡くなったとされている」

栄作は圧倒されていた。自分がそんな稀少な才能の持ち主だなんて。
もしかしたら、それは三つ星レストランで極限まで磨き上げた料理人としての感覚が、この世界では魔法として発現したのかもしれない。

「私は…どうすればいいのでしょうか」栄作は率直に尋ねた。

セイジは再び栄作に向き直った。
「正直に言えば、君のような才能は各国から引っ張りだこになるだろう。王宮料理人としての誘いも来るかもしれない」

栄作の表情を見て、セイジは微笑んだ。
「しかし、君は冒険者ギルドの料理人として働くことを選んだようだな」

「はい」栄作は頷いた。
「この世界のことを知るには、様々な人と出会い、多くの食材に触れるのが良いと思ったのです」

「賢明な選択だ」セイジは褒めた。
「では、正式にギルドの料理部門責任者として迎えよう。給与は月に銀貨50枚。宿舎も提供する。さらに、料理に必要な食材調達の予算も保証しよう」

栄作の目が輝いた。まだこの世界の通貨価値はわからなかったが、セイジの表情から判断すると、かなり好条件のようだった。

「ありがとうございます。全力を尽くします」

「期待しているよ」セイジは優しく微笑んだ。
「そして、君の料理魔法の才能を開花させるための手助けもしたい。私の蔵書の中には、料理魔法に関する古い文献もある。興味があれば、いつでも読みに来るといい」

栄作は深く頭を下げた。「ぜひお願いします」

セイジは立ち上がり、栄作に向かって手を差し出した。
「では、今日から君はアーケイディア冒険者ギルドの一員だ。椎名栄作、料理魔法師として、新たな冒険の始まりだね」

栄作はその手をしっかりと握り返した。


---


「これが君の宿舎だ」

ゴーマンは、ギルドの裏手にある小さな建物の前で鍵を差し出した。
「二階建ての一軒家でな、一階が居住スペース、二階は物置として使ってもいい。前の料理人が使っていたんだが、まあ、あいつほど散らかさなければ快適に過ごせるだろう」

栄作は感謝の意を表し、中に入った。シンプルながらも清潔な住居で、基本的な家具は揃っていた。キッチンも小さいながらあり、自分の実験的な料理を試すのには十分なスペースだった。

「明日から正式に仕事だ」ゴーマンは言った。
「朝食は7時から、昼食は12時から、夕食は18時からの提供だ。もちろん、冒険者たちは不規則な時間に帰ってくるから、簡単な軽食も常に用意しておいてほしい」

「わかりました」栄作は頷いた。「早速明日のメニューを考えておきます」

ゴーマンは満足げにうなずき、去っていった。
一人になった栄作は、新しい住まいをゆっくりと見回した。過労で死にかけていた東京の高級レストランから、異世界の冒険者ギルドの料理人へ。人生の皮肉とも言えるが、不思議と心が軽く感じられた。

窓から差し込む夕日を眺めながら、栄作は考え始めた。明日のメニュー、使用する食材、そして何より、この「料理魔法」をどう活用するか。頭の中で次々とアイデアが浮かんでは消えていく。

そのとき、ドアをノックする音がした。

「どなたですか?」

「おう、俺たちだ!」マグナスの豪快な声が響いた。



ドアを開けると、マグナス、ルーク、そしてナディアが立っていた。ルークの顔色はすっかり良くなっていた。

「調子はどうだ?」マグナスが笑った。「セイジ様と話がついたと聞いたぞ」

「ええ、明日から正式に料理人として働きます」栄作は答えた。

「それはよかった」マグナスは安心したように言った。
「実はな、ルークがどうしてもお前にお礼を言いたいと言ってな」

ルークが一歩前に出て、深く頭を下げた。
「命を救ってくれてありがとうございました、栄作さん。あの解毒剤がなければ、町に着く前に…」

栄作は少年の肩に手を置いた。「気にしないでください。料理人として、人を助けることができて嬉しかったです」

「そこでだ」マグナスが得意げに言った。「歓迎の印に、これを持ってきた」

彼が差し出したのは、布で包まれた何かだった。栄作が開くと、中には見たこともない形の塊があった。紫がかった青色で、わずかに発光しているようだった。

「これは…」

「『深海の宝玉』だ」マグナスが誇らしげに言った。
「先月の依頼で海底洞窟から持ち帰ったものだ。珍しい食材でな、料理に使うと精神力を高める効果があるという」

栄作はその塊に触れた。すると、情報が頭に流れ込んできた。

「摂取後3時間…精神力20%向上…記憶力強化…低温調理が最適…」

「こんな貴重なものを…」栄作は驚いて言った。

「礼には及ばない」マグナスは豪快に笑った。「それに、どうせ売るつもりだったんだ。それなら、お前の腕で料理してもらった方がずっと価値がある」

ナディアも珍しく微笑んだ。
「あなたの料理の評判はもう広まっているわ。シチューを食べた冒険者たちが、口々に絶賛していたから」

栄作は感謝の意を表した。「明日の特別メニューに使わせてもらいます。ぜひ食べに来てください」

「おう、必ず行くぞ!」マグナスは大声で答えた。
「そういえば、明日は難関ダンジョンに挑戦する予定なんだ。何か力がつく料理を頼めないか?」

栄作は少し考え、頷いた。「わかりました。特別なものを用意します」


三人が去った後、栄作は「深海の宝玉」を眺めながら思案した。
ダンジョン攻略前の冒険者に最適な料理とは?
食材庫で見た様々な素材を思い出し、頭の中でレシピを組み立て始めた。

「赤角獣の肉を使った力強化の主菜、青苔茸の精神強化のスープ、そして深海の宝玉を使った特製デザート…」

栄作は興奮で眠れなくなり、小さなノートに次々とアイデアを書き留めていった。この世界でしか作れない料理。この世界でしか味わえない料理。

夜が更ける頃、栄作は決意を固めていた。「料理魔法師」として、自分にできる最高の料理を作り、人々を支える。それが自分の新しい使命なのだと。


---


翌朝、栄作は早くに目覚め、ギルドの厨房へと向かった。朝食の準備をするには、まず基本的な食材の配置と厨房の動線を確認する必要があった。

厨房に入ると、すでに二人の見習いが待機していた。一人は中年の女性で、もう一人は若い少年だった。

「おはようございます」栄作は挨拶した。「椎名栄作です。今日から料理部門を担当します」

「アイリスです」女性は軽く頭を下げた。
「こちらはトム。二人とも見習いです。前の料理人の下で働いていました」

「よろしくお願いします」栄作は微笑んで言った。
「早速ですが、今日のメニューを考えています。協力してもらえますか?」

二人は驚いたように顔を見合わせた。

「前の料理人は私たちに指示だけして、あとは放っておくことが多かったんです」アイリスが説明した。


栄作は首を振った。「私はそうは思いません。一緒に働きましょう。まずは朝食の準備から」

彼はノートを広げ、計画したメニューを説明した。基本的な卵料理、焼きたてのパン、そして栄養価の高い豆のスープ。さらに、アストラル大陸特有の果物を使ったフルーツ盛り合わせも。

トムは目を輝かせた。「こんなに凝ったメニュー、今までなかったです!」

栄作は笑顔でうなずいた。「料理は冒険者の命を支えるものです。私たちの仕事は重要なんですよ」

三人は手分けして作業を始めた。栄作は自然と厨房を仕切り、効率的な調理手順を指示していく。時には「味覚分析」能力を使って、食材の最適な調理法を探り、アイリスとトムに伝えた。


朝食の時間になると、冒険者たちが次々と食堂に集まってきた。栄作たちの作った料理が並べられると、驚きの声が上がった。

「おい、これが朝食か?王宮の朝食かと思ったぞ!」
「こんな豪華な朝食、ギルドで食べるのは初めてだ!」

特に好評だったのは、「目覚めの恵み」と名付けたフルーツ盛り合わせだった。栄作は各フルーツの特性を活かし、わずかながらも「覚醒効果」を持つ果実を中心に据えていた。これを食べた冒険者たちは、朝の眠気がすっかり覚めたと喜んでいた。

朝食の後片付けをしながら、栄作は次の準備に取り掛かった。昼食は「冒険者の活力弁当」と銘打ち、持ち運びができる形で提供することにした。そして、最も力を入れたいのは夕食だった。

「アイリス、トム」栄作は二人を呼んだ。「今日の夕食は特別なものにしたいんです。マグナスたちが難関ダンジョンに挑戦するので、彼らのための強化料理を作ります」

「強化料理ですか?」アイリスが興味深そうに尋ねた。

「ええ」栄作は頷いた。「赤角獣の肉を使った主菜、青苔茸のスープ、そして…これを使ったデザート」

彼は「深海の宝玉」を取り出した。それを見たアイリスとトムは息を呑んだ。

「それは深海の宝玉!」トムが驚いて叫んだ。「とても高価で珍しいものです!」

「友人からの贈り物です」栄作は説明した。「これを使って特別なデザートを作ります。冒険者たちの力になるはずです」


三人は一日中、料理の準備に励んだ。昼食の「冒険者の活力弁当」も大好評で、いくつかの冒険者パーティは、これを持ってダンジョン探索に出かけていった。

そして夕方、栄作は特別メニューの仕上げに入った。赤角獣の肉は低温でじっくりと焼き上げ、特製のハーブソースをかけた。青苔茸のスープは透明度の高い琥珀色に仕上がり、香りだけで精神が研ぎ澄まされるようだった。

そして最後に、深海の宝玉を使ったデザート「精神の結晶」。栄作は宝玉を細かく削り、特殊な方法で溶かし、冷やし固めた。それは青く輝く美しいゼリー状のデザートとなった。

「準備完了です」栄作はアイリスとトムに告げた。
「彼らが来たら、すぐに提供できるようにしておきましょう」


まもなく、マグナスたちが食堂に入ってきた。彼らの装備は完全な戦闘態勢で、明らかに緊張した面持ちだった。

「おう、栄作!」マグナスが声をかけた。「約束の料理、頼むぞ!」

「もちろんです」栄作は微笑んで答えた。「特別に用意しました。すぐにお持ちします」

三人が席に着くと、栄作は自ら料理を運んだ。テーブルに並べられた料理の美しさに、冒険者たちは言葉を失った。

「これは…芸術品のようだ」ルークが小さく呟いた。

「いただきます」三人が声を揃えて言い、料理に箸を付けた。

一口食べるなり、マグナスの目が見開かれた。「うまい!しかも、体に力が湧いてくるのを感じる!」

ナディアも珍しく感情を表に出した。「この肉、普通の調理では出せない旨味がある…」

ルークはスープを飲み、目を輝かせた。「頭がすっきりする…魔法の詠唱がしやすくなりそうだ!」

そして最後に、栄作は「精神の結晶」を提供した。

「これは特別なデザートです」栄作は説明した。「精神力を高め、記憶力も向上させます。ダンジョン内での判断力が鋭くなるでしょう」

三人はデザートを口に入れ、その瞬間、表情が変化した。まるで体内に青い光が広がったかのような感覚。

「すごい…」ルークが震える声で言った。「頭の中が澄み渡るようだ…」

食事を終えた三人は、明らかに活力に満ちていた。マグナスは立ち上がり、栄作の肩を力強く叩いた。

「これで勝った気分だ!ありがとう、栄作。お前の料理のおかげで、勝算が見えてきたぞ!」

「無事に帰ってきてください」栄作は真摯に言った。



三人が出発した後、食堂の他の冒険者たちから次々と声がかかった。

「俺にもその特別料理を!」
「明日の探索の前に、強化料理を食べたい!」

栄作は笑顔で応じた。「明日からメニューに加えます。今日は材料に限りがあるので…」

その夜、栄作は厨房を閉めた後、執務室でセイジに報告した。

「初日から素晴らしい働きぶりだ」セイジは満足げに言った。
「特に、マグナスたちへの特別料理は見事だった。料理魔法の力を見事に引き出している」

「まだ始まったばかりです」栄作は謙虚に答えた。「これからもっと研究し、より良い料理を提供したいと思います」

セイジは頷き、本棚から一冊の本を取り出した。「これを読むといい。料理魔法の基礎と応用が書かれている。君の才能をさらに伸ばす助けになるだろう」

栄作は感謝の意を表し、本を受け取った。表紙には「料理魔法の奥義~食材の精髄を引き出す技法~」と記されていた。

宿舎に戻った栄作は、早速本を開いた。そこには、料理魔法の歴史や様々な技法、食材の魔力を引き出す方法などが詳しく書かれていた。特に興味深かったのは、「料理の具現化」という高度な技術についての記述だった。

「料理に込められた魔力が具現化し、実体を持つことがある。これは料理魔法の最高峰と言われ…」

栄作は夜遅くまで読書に没頭した。この世界での自分の役割、そして料理魔法師としての可能性が、少しずつ見えてきたような気がした。

寝る前に、栄作は小さな祈りを捧げた。マグナスたちの無事と、自分の新しい人生の成功を祈って。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

転生先の説明書を見るとどうやら俺はモブキャラらしい

夢見望
ファンタジー
 レインは、前世で子供を助けるために車の前に飛び出し、そのまま死んでしまう。神様に転生しなくてはならないことを言われ、せめて転生先の世界の事を教えて欲しいと願うが何も説明を受けずに転生されてしまう。転生してから数年後に、神様から手紙が届いておりその中身には1冊の説明書が入っていた。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

追放された俺の木工スキルが実は最強だった件 ~森で拾ったエルフ姉妹のために、今日も快適な家具を作ります~

☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺は、異世界の伯爵家の三男・ルークとして生を受けた。 しかし、五歳で授かったスキルは「創造(木工)」。戦闘にも魔法にも役立たない外れスキルだと蔑まれ、俺はあっさりと家を追い出されてしまう。 前世でDIYが趣味だった俺にとっては、むしろ願ってもない展開だ。 貴族のしがらみから解放され、自由な職人ライフを送ろうと決意した矢先、大森林の中で衰弱しきった幼いエルフの姉妹を発見し、保護することに。 言葉もおぼつかない二人、リリアとルナのために、俺はスキルを駆使して一夜で快適なログハウスを建て、温かいベッドと楽しいおもちゃを作り与える。 これは、不遇スキルとされた木工技術で最強の職人になった俺が、可愛すぎる義理の娘たちとのんびり暮らす、ほのぼの異世界ライフ。

処理中です...