6 / 11
6
しおりを挟む
俺は、覚悟を決めた。
もう全部、俺には何も無いのだから、ここから去ろうと……。
もう、君たちを見ることのない場所まで……。
机に、手紙と黄色い水仙を置いた。
龍二は、俺が死んだら悲しんでくれるだろうか?
別れた恋人の死を、悲しんではくれないのかな……。
そんな事を考えながら俺は、自室の柱にぶら下げたロープを握り椅子から落ちた。
「ごめんね……。りゅ、じ……。」
最後に、涙を流して…………。
~
side龍二
由利が、部屋で自殺した。
机の上に置かれていたのは、手紙と黄色い水仙の花だった。
由利は、俺の元恋人で……
とっても、可愛くて愛していた。
だが、輝という存在が俺にはとても大きくて由利のことなんか頭から抜け落ちていた。
「龍二くんこれは、由利が君に宛てた手紙だよ。きっとこの花も君に向けてだろうね。テープでくっついているし……。」
「はい……。」
俺は、部屋に戻り手紙の封を切った。
━━━━━━━━━━━━━━━
隆二へ
この手紙を読む頃には、もう俺はいないのでしょう。
俺は、龍二の事を今でも好きで愛しています。
だから、もう君たちを見ることが俺には苦しい。
勝手な我儘で、君たちが、俺を殺した。
そんな風に感じてしまうでしょう。
ですが、俺は俺の意思で死ぬことを選んだのです。
本当は、自分で答えを聞きたかったけれど…
最後に聞きたいことがあります。
俺は、龍二にとって玩具だったのでしょうか?
俺は、龍二を愛しています。龍二は?
最後に龍二の言葉が聞けるならーーーーー。
━━━━━━━━━━━━━━━
最後の言葉は、涙とおもわれるシミで汚れていて読めなかった。
だが俺は、花を見てはっとした。
最後に、由利を見たのはいつだろうか……?
由利と恋人として過ごしたのはいつが最後だろうか。
俺は、由利をいつ捨てたのだろうか──────────。
全部、輝が現れてからだ。由利はずっと、苦しかったのだろうか……。
本当は、「君たち」ではなく「俺」を見たくなかったのでは。
と手紙を読んで思った俺の心は花を見て否定された。
黄色い水仙の花言葉は──────────
「愛しているよ。由利……。俺もこの花を君に送ろう。」
fin
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
完結!!
そして解説!!
由利くんが送った黄色い水仙の花言葉は「愛してほしい」という意味で会長に送ります。
会長が、送った花言葉は、「私の元へ帰ってきて」という意味で由利くんに送ります。
裏話
輝くんに嫉妬していた由利くんなら
アネモネの花もよかったかなと思いましたが、重いかなと思いやめました。
もう全部、俺には何も無いのだから、ここから去ろうと……。
もう、君たちを見ることのない場所まで……。
机に、手紙と黄色い水仙を置いた。
龍二は、俺が死んだら悲しんでくれるだろうか?
別れた恋人の死を、悲しんではくれないのかな……。
そんな事を考えながら俺は、自室の柱にぶら下げたロープを握り椅子から落ちた。
「ごめんね……。りゅ、じ……。」
最後に、涙を流して…………。
~
side龍二
由利が、部屋で自殺した。
机の上に置かれていたのは、手紙と黄色い水仙の花だった。
由利は、俺の元恋人で……
とっても、可愛くて愛していた。
だが、輝という存在が俺にはとても大きくて由利のことなんか頭から抜け落ちていた。
「龍二くんこれは、由利が君に宛てた手紙だよ。きっとこの花も君に向けてだろうね。テープでくっついているし……。」
「はい……。」
俺は、部屋に戻り手紙の封を切った。
━━━━━━━━━━━━━━━
隆二へ
この手紙を読む頃には、もう俺はいないのでしょう。
俺は、龍二の事を今でも好きで愛しています。
だから、もう君たちを見ることが俺には苦しい。
勝手な我儘で、君たちが、俺を殺した。
そんな風に感じてしまうでしょう。
ですが、俺は俺の意思で死ぬことを選んだのです。
本当は、自分で答えを聞きたかったけれど…
最後に聞きたいことがあります。
俺は、龍二にとって玩具だったのでしょうか?
俺は、龍二を愛しています。龍二は?
最後に龍二の言葉が聞けるならーーーーー。
━━━━━━━━━━━━━━━
最後の言葉は、涙とおもわれるシミで汚れていて読めなかった。
だが俺は、花を見てはっとした。
最後に、由利を見たのはいつだろうか……?
由利と恋人として過ごしたのはいつが最後だろうか。
俺は、由利をいつ捨てたのだろうか──────────。
全部、輝が現れてからだ。由利はずっと、苦しかったのだろうか……。
本当は、「君たち」ではなく「俺」を見たくなかったのでは。
と手紙を読んで思った俺の心は花を見て否定された。
黄色い水仙の花言葉は──────────
「愛しているよ。由利……。俺もこの花を君に送ろう。」
fin
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
完結!!
そして解説!!
由利くんが送った黄色い水仙の花言葉は「愛してほしい」という意味で会長に送ります。
会長が、送った花言葉は、「私の元へ帰ってきて」という意味で由利くんに送ります。
裏話
輝くんに嫉妬していた由利くんなら
アネモネの花もよかったかなと思いましたが、重いかなと思いやめました。
25
あなたにおすすめの小説
もう観念しなよ、呆れた顔の彼に諦めの悪い僕は財布の3万円を机の上に置いた
谷地
BL
お昼寝コース(※2時間)8000円。
就寝コースは、8時間/1万5千円・10時間/2万円・12時間/3万円~お選びいただけます。
お好みのキャストを選んで御予約下さい。はじめてに限り2000円値引きキャンペーン実施中!
液晶の中で光るポップなフォントは安っぽくぴかぴかと光っていた。
完結しました *・゚
2025.5.10 少し修正しました。
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
紹介なんてされたくありません!
mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。
けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。
断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?
僕は今日、謳う
ゆい
BL
紅葉と海を観に行きたいと、僕は彼に我儘を言った。
彼はこのクリスマスに彼女と結婚する。
彼との最後の思い出が欲しかったから。
彼は少し困り顔をしながらも、付き合ってくれた。
本当にありがとう。親友として、男として、一人の人間として、本当に愛しているよ。
終始セリフばかりです。
話中の曲は、globe 『Wanderin' Destiny』です。
名前が出てこない短編part4です。
誤字脱字がないか確認はしておりますが、ありましたら報告をいただけたら嬉しいです。
途中手直しついでに加筆もするかもです。
感想もお待ちしています。
片付けしていたら、昔懐かしの3.5㌅FDが出てきまして。内容を確認したら、若かりし頃の黒歴史が!
あらすじ自体は悪くはないと思ったので、大幅に修正して投稿しました。
私の黒歴史供養のために、お付き合いくださいませ。
始まりの、バレンタイン
茉莉花 香乃
BL
幼馴染の智子に、バレンタインのチョコを渡す時一緒に来てと頼まれた。その相手は俺の好きな人だった。目の前で自分の好きな相手に告白するなんて……
他サイトにも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる