黄色い水仙を君に贈る

えんがわ

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俺は、覚悟を決めた。


もう全部、俺には何も無いのだから、ここから去ろうと……。


もう、君たちを見ることのない場所まで……。


机に、手紙と黄色い水仙を置いた。


龍二は、俺が死んだら悲しんでくれるだろうか?


別れた恋人の死を、悲しんではくれないのかな……。


そんな事を考えながら俺は、自室の柱にぶら下げたロープを握り椅子から落ちた。


「ごめんね……。りゅ、じ……。」


最後に、涙を流して…………。





side龍二


由利が、部屋で自殺した。


机の上に置かれていたのは、手紙と黄色い水仙の花だった。


由利は、俺の元恋人で……


とっても、可愛くて愛していた。


だが、輝という存在が俺にはとても大きくて由利のことなんか頭から抜け落ちていた。


「龍二くんこれは、由利が君に宛てた手紙だよ。きっとこの花も君に向けてだろうね。テープでくっついているし……。」


「はい……。」


俺は、部屋に戻り手紙の封を切った。


━━━━━━━━━━━━━━━
隆二へ

この手紙を読む頃には、もう俺はいないのでしょう。


俺は、龍二の事を今でも好きで愛しています。


だから、もう君たちを見ることが俺には苦しい。


勝手な我儘で、君たちが、俺を殺した。


そんな風に感じてしまうでしょう。


ですが、俺は俺の意思で死ぬことを選んだのです。


本当は、自分で答えを聞きたかったけれど…


最後に聞きたいことがあります。


俺は、龍二にとって玩具だったのでしょうか?


俺は、龍二を愛しています。龍二は?


最後に龍二の言葉が聞けるならーーーーー。

━━━━━━━━━━━━━━━


最後の言葉は、涙とおもわれるシミで汚れていて読めなかった。


だが俺は、花を見てはっとした。


最後に、由利を見たのはいつだろうか……?


由利と恋人として過ごしたのはいつが最後だろうか。


俺は、由利をいつ捨てたのだろうか──────────。


全部、輝が現れてからだ。由利はずっと、苦しかったのだろうか……。


本当は、「君たち」ではなく「俺」を見たくなかったのでは。


と手紙を読んで思った俺の心は花を見て否定された。


黄色い水仙の花言葉は──────────



















「愛しているよ。由利……。俺もこの花を君に送ろう。」

























fin


☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

完結!!


そして解説!!


由利くんが送った黄色い水仙の花言葉は「愛してほしい」という意味で会長に送ります。


会長が、送った花言葉は、「私の元へ帰ってきて」という意味で由利くんに送ります。


裏話

輝くんに嫉妬していた由利くんなら


アネモネの花もよかったかなと思いましたが、重いかなと思いやめました。



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