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October
紫苑祭準備編 Side 司 06話
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試験前の午前授業に入ると、昼過ぎから夕方までうちで勉強するのは恒例だったはず。しかし、翠は別れ際に口を挟んだ。
反射的に「でも――」の一言。
たぶん、夏休みに海へ出かけた際、俺が言った言葉を思い出したのだろう。
翠の揺れる瞳を見ながら、
「……何を言いたいのかはなんとなくわかる。でも、とりあえずうちで……」
「うん、わかった。じゃ、ご飯食べたら行くね」
そう言って、エレベーターホールで翠と別れた。
エレベーターの扉が閉まってため息ひとつ。
どうせ気を遣うのなら、もっと違う方面へと向けて欲しい。つまり、防衛的なものではなく、進展方向へと……。
翠はどうしたらあと一歩を踏み出してくれるのか。
玄関のドアレバーを掴んだ右手を見ては、先日触れた翠の胸の感触を思い出す。
柔らかくてあたたかくて、心地よい重量感はずっと触れていたくなる感触だった。直に触れたらどんな感触なのか――
あのとき翠は、「ものすごく時々」と言いかけて、「ごく稀になら」と言い直した。
ごく稀に、とはどのくらいの期間を指すのだろう。
言葉の意味などわかっているのに、思わず辞書を引いてしまった。
「数や頻度が極めて少ない様を表す表現。とても珍しい様」――
俺の求める「期間」たる指標は載っていなかった。
ひと月、ふた月では「時々」というニュアンスのような気がするし、三ヶ月なら「稀に」という言葉が当てはまる気がする。だとしたら、四半期に一度……?
これでは当分先へは進めそうにない。
そうは思っても、少しずつ慣れてほしいし、少しずつでいいから前へ進ませてほしいと願ってしまう。
悶々としたものを払拭したく、昼食を摂る前にシャワーを浴びることにした。
昼食を食べ終えるとコーヒーを淹れ、医学書に目を通していた。しかし、いつまで経っても翠が来る気配はない。
時計を見れば一時半を回っている。いつもなら一時半前には来るのに。
それからしばらく経っても翠はやってこなかった。
何かあったのかと思い携帯に連絡を入れれば、どうしたことか、自宅玄関の外からオルゴールの呼び出し音が聞こえてくる。しかし、電話に応じる気配もなければインターホンも鳴らない。
不思議に思って玄関ドアを開けると、携帯を手に持ち座り込んだ翠がいた。
「……何してるの」
「貧血……」
「なんで……」
さっぱり意味がわからない。
翠が九階から十階へ移動する際は、階段を使用することが多い。
軽い運動負荷なら血行が良くなりこそすれ、血圧低下にはいたらないだろう。
疑問は少し置くことにして、
「立てる?」
「もう少しだけ待って? あと少ししたら立てると思うから」
「わかった。じゃ、かばんだけ預かる」
翠が立てるようになってからリビングへ誘導すると、気付け薬代わりに冷たいミネラルウォーターを渡した。
「ありがとう」
翠は数口飲んで息をつく。
頭の中をさまよう疑問を捕まえ、
「なんであんなところで貧血起こしてたの?」
翠は急に俯き、何も言葉を発しない。
「なんで無言? 何か言えないわけでも?」
渋々口を開いても、
「言えないわけじゃないのだけど……」
「じゃ、何?」
翠はひとつため息をついてから、
「インターホンが押せなくて、押せないうちに十分以上経ってて……」
貧血にいたる理由は理解できたが、ある意味謎は深まった。
「何やってるんだか」
何気なく、手近にあった翠の頭に手を置いた。ただそれだけなのに、翠は動揺をあらわにする。
そんな翠を観察しながら、
「玄関のインターホンが押せなかった理由は?」
「……緊張しちゃって」
「何に?」
「……何に、かな」
なんとなくだけど……。
「さっき別れ際にした会話が原因?」
翠は視線を合わせることなく、
「……そうかな? そうかもしれない」
と、自分の膝に視線を落とした。
そんな翠の正面に膝をつき、
「確かに翠とふたりきりの空間で自分を律するのは難しい。でも、家に人がいるときや学校ではされたくないんだろ? それなら、テスト勉強やその他でうちにいるときくらいは好きにさせてほしいんだけど」
「何を」という目的語を明確にしなかったのは、「キス」だけだと取られたくないから。
好きにさせてもらえるのは「キス」だけだ。でも、「それ以上のこと」だって許可してほしい――そんな意味をこめたつもりだけれど、きっと翠には伝わらない。伝わったところで「キス」がせいぜい。それでも翠は恥ずかしそうに顔を赤らめる。
そろそろ、キスくらいには慣れてほしいものだけど……。じゃないと、いくら経っても先には進めない。
そんなことを考える俺の正面でうろたえる翠があまりにもいたたまれず、
「その代わり、ゲストルームに行ったときはしないから」
その言葉を最後に俺はテキストを手に取った。
勉強が始まれば翠の目にはテキストしか入らなくなる。
俺が正面に座ってじっと見ていても気づかない。
そんな状況にはいい加減慣れもしたけど、もう少し意識してくれてもいい気がする。
ただ、意識されすぎて避けられたり、過剰反応されて何もできなくなるのはごめんだからちょっかいは出さないけど……。
翠に触れたいという自分の欲求を感じれば感じるほどに思うことがある。
翠は俺に触れたいと思うことがあるのだろうか、と。
車の教習合宿から帰ってきたときに抱きしめてほしいと、キスをしてほしいとは言われた。でもあれは、俺のことが好きだから、ということを行動で表しただけで、「触れたいから」ではない気がする。では、「くっついていたい」はどうだろう。あれはたぶん、二週間離れていた時間があったからで――
もしかしたら、俺ほどには「触れたい」という気持ちはないのかもしれない。でも、その割には手はつなぎたがる。
……しょせん、その程度で満足できる感情なのか。
もう少し自分を求めてほしい気持ちがあるものの、それを伝える術など知りはしない。
こんなとき、秋兄ならどうするのか――
少し考えて、秋兄を引き合いに出したことが間違いだと気づく。
秋兄なら、俺のように考えたりはしない。ストレートに「触れてほしい」と翠に伝えるだろう。
俺とはどうしたってやり方が異なる。比べる対象には不向きだ。
わかっているのに無意識に引き合いに出す自分をどうにかしたい。
思わずため息をつくと、
「……ツカサ?」
翠が顔を上げ、まじまじと俺の顔を見ていた。
「どうかしたの?」
なんでこのタイミングで顔を上げるかな……。
「いや、ちょっと集中切らしただけ」
もともと集中などしていなかったし、問題を見てすらいなかった。しかし、翠はそんなことには気づきもせず、「お茶淹れる? それともコーヒー?」などと訊いてくる。
「……じゃ、お茶淹れて」
「うん」
嬉しそうに返事をした翠は、ゆっくりと立ち上がりキッチンへ向かった。
いつもならその背を追いかけてキッチンへ行くところ、今日はリビングからキッチン内を観察するに留める。と、背伸びをして吊り棚に手を伸ばした翠が背後を振り返った。そこにいるはずの俺がいないことに気づくと、キッチンカウンターからこちらをうかがう。
目が合うと小首を傾げ、
「お茶の缶、取ってもらえる?」
「すぐ行く」
お茶を淹れるとき、俺がどう動くのかを予測しての行動に笑みが漏れた。
こういうのはなんだか嬉しい。
なんてことのない動作に意思の疎通ができている気がして。
ただ、実際には意思の疎通ができていることのほうが少ないわけで……。
ポットに茶葉を入れケトルの電源を入れたところで翠の身体はフリーになる。それを見計らってキスをした。啄ばむようなキスを何度も。
カタン――と湯が沸いた音でキスは終了。
顔を赤らめた翠は、
「お茶、淹れるね」
と俺から離れて作業に戻る。
この瞬間、もう少しキスをしていたかった、と思うのも自分だけなのか――
「翠……」
「ん?」
振り返った翠があまりにも嬉しそうな表情だったから、俺は何を問うでもなく「いや、いい」と疑問を胸にしまうことにした。
藤の会のあと、ギクシャクしてしまった関係を修復する際に「キスはして」と言われた。
それは「キスはしてもいい」という許可ではなく、「されたら嬉しい」という意味だったのだろうか。
今の翠の表情からは、そんな気がしてならない。なら――
お茶を淹れ終えた翠に近寄り背を屈めると、翠は察したように目を閉じた。
キスをすれば、たどたどしい動きで手が俺の腕に添えられる。そんな仕草ひとつが嬉しくて、俺は深く深く口付けた。
反射的に「でも――」の一言。
たぶん、夏休みに海へ出かけた際、俺が言った言葉を思い出したのだろう。
翠の揺れる瞳を見ながら、
「……何を言いたいのかはなんとなくわかる。でも、とりあえずうちで……」
「うん、わかった。じゃ、ご飯食べたら行くね」
そう言って、エレベーターホールで翠と別れた。
エレベーターの扉が閉まってため息ひとつ。
どうせ気を遣うのなら、もっと違う方面へと向けて欲しい。つまり、防衛的なものではなく、進展方向へと……。
翠はどうしたらあと一歩を踏み出してくれるのか。
玄関のドアレバーを掴んだ右手を見ては、先日触れた翠の胸の感触を思い出す。
柔らかくてあたたかくて、心地よい重量感はずっと触れていたくなる感触だった。直に触れたらどんな感触なのか――
あのとき翠は、「ものすごく時々」と言いかけて、「ごく稀になら」と言い直した。
ごく稀に、とはどのくらいの期間を指すのだろう。
言葉の意味などわかっているのに、思わず辞書を引いてしまった。
「数や頻度が極めて少ない様を表す表現。とても珍しい様」――
俺の求める「期間」たる指標は載っていなかった。
ひと月、ふた月では「時々」というニュアンスのような気がするし、三ヶ月なら「稀に」という言葉が当てはまる気がする。だとしたら、四半期に一度……?
これでは当分先へは進めそうにない。
そうは思っても、少しずつ慣れてほしいし、少しずつでいいから前へ進ませてほしいと願ってしまう。
悶々としたものを払拭したく、昼食を摂る前にシャワーを浴びることにした。
昼食を食べ終えるとコーヒーを淹れ、医学書に目を通していた。しかし、いつまで経っても翠が来る気配はない。
時計を見れば一時半を回っている。いつもなら一時半前には来るのに。
それからしばらく経っても翠はやってこなかった。
何かあったのかと思い携帯に連絡を入れれば、どうしたことか、自宅玄関の外からオルゴールの呼び出し音が聞こえてくる。しかし、電話に応じる気配もなければインターホンも鳴らない。
不思議に思って玄関ドアを開けると、携帯を手に持ち座り込んだ翠がいた。
「……何してるの」
「貧血……」
「なんで……」
さっぱり意味がわからない。
翠が九階から十階へ移動する際は、階段を使用することが多い。
軽い運動負荷なら血行が良くなりこそすれ、血圧低下にはいたらないだろう。
疑問は少し置くことにして、
「立てる?」
「もう少しだけ待って? あと少ししたら立てると思うから」
「わかった。じゃ、かばんだけ預かる」
翠が立てるようになってからリビングへ誘導すると、気付け薬代わりに冷たいミネラルウォーターを渡した。
「ありがとう」
翠は数口飲んで息をつく。
頭の中をさまよう疑問を捕まえ、
「なんであんなところで貧血起こしてたの?」
翠は急に俯き、何も言葉を発しない。
「なんで無言? 何か言えないわけでも?」
渋々口を開いても、
「言えないわけじゃないのだけど……」
「じゃ、何?」
翠はひとつため息をついてから、
「インターホンが押せなくて、押せないうちに十分以上経ってて……」
貧血にいたる理由は理解できたが、ある意味謎は深まった。
「何やってるんだか」
何気なく、手近にあった翠の頭に手を置いた。ただそれだけなのに、翠は動揺をあらわにする。
そんな翠を観察しながら、
「玄関のインターホンが押せなかった理由は?」
「……緊張しちゃって」
「何に?」
「……何に、かな」
なんとなくだけど……。
「さっき別れ際にした会話が原因?」
翠は視線を合わせることなく、
「……そうかな? そうかもしれない」
と、自分の膝に視線を落とした。
そんな翠の正面に膝をつき、
「確かに翠とふたりきりの空間で自分を律するのは難しい。でも、家に人がいるときや学校ではされたくないんだろ? それなら、テスト勉強やその他でうちにいるときくらいは好きにさせてほしいんだけど」
「何を」という目的語を明確にしなかったのは、「キス」だけだと取られたくないから。
好きにさせてもらえるのは「キス」だけだ。でも、「それ以上のこと」だって許可してほしい――そんな意味をこめたつもりだけれど、きっと翠には伝わらない。伝わったところで「キス」がせいぜい。それでも翠は恥ずかしそうに顔を赤らめる。
そろそろ、キスくらいには慣れてほしいものだけど……。じゃないと、いくら経っても先には進めない。
そんなことを考える俺の正面でうろたえる翠があまりにもいたたまれず、
「その代わり、ゲストルームに行ったときはしないから」
その言葉を最後に俺はテキストを手に取った。
勉強が始まれば翠の目にはテキストしか入らなくなる。
俺が正面に座ってじっと見ていても気づかない。
そんな状況にはいい加減慣れもしたけど、もう少し意識してくれてもいい気がする。
ただ、意識されすぎて避けられたり、過剰反応されて何もできなくなるのはごめんだからちょっかいは出さないけど……。
翠に触れたいという自分の欲求を感じれば感じるほどに思うことがある。
翠は俺に触れたいと思うことがあるのだろうか、と。
車の教習合宿から帰ってきたときに抱きしめてほしいと、キスをしてほしいとは言われた。でもあれは、俺のことが好きだから、ということを行動で表しただけで、「触れたいから」ではない気がする。では、「くっついていたい」はどうだろう。あれはたぶん、二週間離れていた時間があったからで――
もしかしたら、俺ほどには「触れたい」という気持ちはないのかもしれない。でも、その割には手はつなぎたがる。
……しょせん、その程度で満足できる感情なのか。
もう少し自分を求めてほしい気持ちがあるものの、それを伝える術など知りはしない。
こんなとき、秋兄ならどうするのか――
少し考えて、秋兄を引き合いに出したことが間違いだと気づく。
秋兄なら、俺のように考えたりはしない。ストレートに「触れてほしい」と翠に伝えるだろう。
俺とはどうしたってやり方が異なる。比べる対象には不向きだ。
わかっているのに無意識に引き合いに出す自分をどうにかしたい。
思わずため息をつくと、
「……ツカサ?」
翠が顔を上げ、まじまじと俺の顔を見ていた。
「どうかしたの?」
なんでこのタイミングで顔を上げるかな……。
「いや、ちょっと集中切らしただけ」
もともと集中などしていなかったし、問題を見てすらいなかった。しかし、翠はそんなことには気づきもせず、「お茶淹れる? それともコーヒー?」などと訊いてくる。
「……じゃ、お茶淹れて」
「うん」
嬉しそうに返事をした翠は、ゆっくりと立ち上がりキッチンへ向かった。
いつもならその背を追いかけてキッチンへ行くところ、今日はリビングからキッチン内を観察するに留める。と、背伸びをして吊り棚に手を伸ばした翠が背後を振り返った。そこにいるはずの俺がいないことに気づくと、キッチンカウンターからこちらをうかがう。
目が合うと小首を傾げ、
「お茶の缶、取ってもらえる?」
「すぐ行く」
お茶を淹れるとき、俺がどう動くのかを予測しての行動に笑みが漏れた。
こういうのはなんだか嬉しい。
なんてことのない動作に意思の疎通ができている気がして。
ただ、実際には意思の疎通ができていることのほうが少ないわけで……。
ポットに茶葉を入れケトルの電源を入れたところで翠の身体はフリーになる。それを見計らってキスをした。啄ばむようなキスを何度も。
カタン――と湯が沸いた音でキスは終了。
顔を赤らめた翠は、
「お茶、淹れるね」
と俺から離れて作業に戻る。
この瞬間、もう少しキスをしていたかった、と思うのも自分だけなのか――
「翠……」
「ん?」
振り返った翠があまりにも嬉しそうな表情だったから、俺は何を問うでもなく「いや、いい」と疑問を胸にしまうことにした。
藤の会のあと、ギクシャクしてしまった関係を修復する際に「キスはして」と言われた。
それは「キスはしてもいい」という許可ではなく、「されたら嬉しい」という意味だったのだろうか。
今の翠の表情からは、そんな気がしてならない。なら――
お茶を淹れ終えた翠に近寄り背を屈めると、翠は察したように目を閉じた。
キスをすれば、たどたどしい動きで手が俺の腕に添えられる。そんな仕草ひとつが嬉しくて、俺は深く深く口付けた。
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