178 / 1,060
第五章 うつろう心
27話
しおりを挟む
更衣室で着替えを済ませ図書室に戻ってくると、
「翠葉、俺ガット買いに行かなくちゃいけないから司と帰って?」
試験が終わればひとりでマンションへ帰ることになる。そう思っていただけに疑問が浮かぶ。
「……司先輩は今日もマンションなんですか?」
「……姉さんの部屋に忘れ物」
なるほど、と納得しているとデジカメのディスプレイを見ていた加納先輩に声をかけられた。
「翠葉ちゃん、来週には写真ができるから楽しみにしててね」
来週――私はきっと学校に来られない。
「翠葉ちゃん?」
「あ、えと……楽しみにしてます」
「翠葉ちゃんの『色々』はよくわからないけど、きっと大丈夫だよ。何もかもうまくいく」
キラキラの笑顔で言われた。
みんなに挨拶して帰ろうとしたとき、
「御園生さん、俺のこと忘れてない?」
サザナミくんに引き止められた。
彼だけには近寄りがたくて挨拶をできないでいたのは確かだった。苦手意識が全面に出てしまうことを申し訳なく思いながら、
「ごめんなさい。やっと名前覚えました。サザナミセンリくん、さようなら」
言ってすぐに外へ出ようとした。けど、できなかった。
サザナミくんの大きな手が右肩に乗せられ、ゾクリ、と嫌な感触が全身に広がる。
「千里放せっ」
美都先輩の声がしてすぐ、桃華さんに名前を呼ばれた。
桃華さんは私の隣にいるのに、どうしてこんなに声が遠く聞こえるのかな。どうして篭って聞こえるのかな。まるで水の中にいるみたい。すべての音がくぐもって聞こえだす。
途端、いつもとは違う眩暈に襲われた。目の前がぐにゃりと渦を巻いたように歪みだす。
怖いっ――
耳を両手で押さえ、目を瞑ってその場にしゃがみこむ。そうすることが精一杯だった。
どうして、どうしてこんな――
「翠、大丈夫だから。漣は海斗が外に連れ出したからもういない」
不思議に思って顔を上げる。どうしてか、司先輩の声だけがクリアに聞こえた。
先輩は私の正面に膝を付き、
「悪い、漣には翠に触れるなって話してなかった」
謝られて困る。
「先輩が謝ることじゃないです。おかしいのは私だから……」
「翠葉……?」
桃華さんが不安そうに顔を覗き込んでいた。今度はきちんとクリアな音として認知する。
「なんかね、ちょっと変なの……。司先輩も海斗くんも、蒼兄も佐野くんも平気なの。なのに、ほかの人はだめみたい……」
「秋斗先生も?」
コクリと頷く。
「今朝言っていたのはそれ?」
消化したら話すと話した件だろう。
「ううん。それはまた別」
「……翠葉は隠し事が多くて本当に困るわ。でも、あまり深刻にならないようにね」
いつものように笑ってもらえたことにほっとした。
「うん、ありがとう……」
司先輩に付き添われるようにして図書室を出て、不安を抱えたままテラスの方へと目を向ける。と、先ほどまでは大勢いた人たちが見事にばらけていた。テラスの階下では貸し出していた双眼鏡の回収をしていたり、テラスから広場へと運ばれたガーデンセットを片付ける人たちもいる。
私たちは何もしなくていいのだろうか……。
「心配しなくていい。最終確認は会長と朝陽が請け負うって言ってた」
「そう、なんですね……」
言葉少なにテラスを歩いていると、まだ残っていた女の子たちの視線が痛いくらいに浴びせられた。
きっと見られているのは司先輩。でも、ついでのように私へ向けられる視線は雅さんから向けられた視線と同種のもの。
この場にいる人たちにも「分不相応」と思われているのだろう。私が司先輩の隣に並ぶことを。
何も考えたくない。何も感じたくない。
そう思いながら、いつもより早足で逃げるように学校を出た。
「明日、どうするの?」
公道に出たところ、上り坂を歩きながら先輩に訊かれる。
「会うのは大丈夫だったの。ただ触れられなかっただけ……。だから、会います。伝えなくちゃいけないことがあるし」
「……そう。無理はするな。何かあれば連絡くれてかまわないから」
「ありがとうございます。でも……それで連絡しちゃったら四日連続で泣いてる私を見ることになりますよ?」
「…………」
「だから、明日はかけません。私も、泣いてるところばかりは見られたくないですから」
それに、明日は蒼兄が帰ってくる。だから大丈夫――
「ひとつ訊いていい?」
「はい?」
先輩が足を止めたため、私のほうがほんの少し坂の上にいる。
「翠にとって俺は何?」
私にとって司先輩は、何……?
「え……と、同い年だけど先輩?」
「そうじゃなくて――以前、もう少し近づきたいって言ったと思うんだけど」
いつもは見下ろされて話すのに、今は視線の高さが同じくらいで変な感じだ。
「どう答えたらいいのかわからないけれど、関係性で言うなら先輩で友達未満。……すごく頼りになる人で、でも友達っていう気安さではなくて――ごめんなさい。これ以上にどんな言葉があるのか思いつかないです」
「……いや、いい」
そう言うと、すぐに私を追い越していってしまう。
質問の意図がまったくわからないまま、十階の玄関ポーチ前で別れた。
玄関ではいつものように栞さんが出迎えてくれる。
「あら、髪の毛巻くと雰囲気変わるわね? すごく似合ってるわ」
「校内展示ので姫になってしまって……。今日、姫と王子のお披露目会と生徒会就任式があったんです。それから、誕生会もしてもらえて……」
「良かったわね。生徒会では何をやるの?」
「会計って言われました」
「そう。イベントが大好きな学校だから、執行側になったとしても行事ごとに楽しめると思うわ。……でも、あれね? 翠葉ちゃん、髪の毛巻くと少し大人っぽく見えるわ」
言われてはっとする。
「私、今自分がどういう状態になってるのか知らなくて……」
「あら、もったいない」
栞さんに背中を押され、洗面所へ連れて行かれた。
鏡に映る自分は少しだけメイクをしていて、普段ストレートの髪の毛が緩いウェーブになっている。毛先がくるんとしているのが新鮮……。
「栞さん、これって栞さんにお願いしたらやってもらえますか?」
「明日?」
「はい……」
「秋斗くんと会って大丈夫なの?」
心配そうに尋ねられる。
「たぶん、近寄りすぎたり触れたりしようと思わなければ大丈夫です」
そう言うと、「いいわよ」と快諾してくれた。
あと一時間でご飯と言われたので、その間にお風呂に入ることにした。
マスカラやおしろい、チークがついていることから、栞さんからクレンジングリキッドを借りての洗顔。マスカラはお湯につけるとつるんと剥がれて面白かった。
湯船に浸かって考えるのは秋斗さんのこと。
明日のこともあるから連絡はしなくてはいけない。メールが一番楽。でも、きちんと話をしたい気もする。だとしたら電話……。
考えてみたらいつもメールばかりで自分から電話をかけたことはなかった。
苦手だとは思う。でも、電話をかけよう……。最後くらいは勇気を出そう。
お風呂出て髪の毛を乾かし、客間に戻るとすぐに携帯を手に取った。
着信履歴から番号を呼び出すものの、その画面を見ては何度も深呼吸を繰り返す。そして、何度も通話ボタンを押してもコール音が鳴る前に切ってしまう。
今一歩、勇気が足りない……。
そうこうしていると、電話が突然鳴り出した。
秋斗さんからの電話を知らせる曲が部屋に鳴り響く。
意を決して通話ボタンを押すと、
『何度もかけては切るなんて、どうしたのかな?』
「えっ!?」
コール音は鳴らす前に切っていたはずなのに、どうして――!?
声に出して尋ねたわけではないのに、秋斗さんは説明をしてくれた。
『翠葉ちゃんが俺の番号にダイヤルすると、別のアプリが起動して俺に知らせてくれる仕掛けがあったりする』
携帯の向こうで笑う声がした。
……ということは、今までの動作がすべて筒抜けだったということだろうか。
恥ずかしい……。
『明日のことでしょう? やめておく?』
「っ……いえ、会いたいですっ」
『わかった……。でも、街中はやめよう。公園でのデートのみね』
気を遣われることに心がミシミシと音を立てる。
『いいね?』
「はい、ありがとうございます……」
『じゃ、明日一時に迎えに行くから』
「はい……。秋斗さん、今日はすみませんでした。お仕事の邪魔にもなっちゃいましたよね……」
『翠葉ちゃん、何度でも言うよ。俺はどんな翠葉ちゃんでも好きだから。じゃぁ、明日ね』
と、通話が切れた。
この期に及んで嬉しいと思ってしまう。でも、明日が終わればこの言葉を聞くこともなくなるのだろう――
「翠葉、俺ガット買いに行かなくちゃいけないから司と帰って?」
試験が終わればひとりでマンションへ帰ることになる。そう思っていただけに疑問が浮かぶ。
「……司先輩は今日もマンションなんですか?」
「……姉さんの部屋に忘れ物」
なるほど、と納得しているとデジカメのディスプレイを見ていた加納先輩に声をかけられた。
「翠葉ちゃん、来週には写真ができるから楽しみにしててね」
来週――私はきっと学校に来られない。
「翠葉ちゃん?」
「あ、えと……楽しみにしてます」
「翠葉ちゃんの『色々』はよくわからないけど、きっと大丈夫だよ。何もかもうまくいく」
キラキラの笑顔で言われた。
みんなに挨拶して帰ろうとしたとき、
「御園生さん、俺のこと忘れてない?」
サザナミくんに引き止められた。
彼だけには近寄りがたくて挨拶をできないでいたのは確かだった。苦手意識が全面に出てしまうことを申し訳なく思いながら、
「ごめんなさい。やっと名前覚えました。サザナミセンリくん、さようなら」
言ってすぐに外へ出ようとした。けど、できなかった。
サザナミくんの大きな手が右肩に乗せられ、ゾクリ、と嫌な感触が全身に広がる。
「千里放せっ」
美都先輩の声がしてすぐ、桃華さんに名前を呼ばれた。
桃華さんは私の隣にいるのに、どうしてこんなに声が遠く聞こえるのかな。どうして篭って聞こえるのかな。まるで水の中にいるみたい。すべての音がくぐもって聞こえだす。
途端、いつもとは違う眩暈に襲われた。目の前がぐにゃりと渦を巻いたように歪みだす。
怖いっ――
耳を両手で押さえ、目を瞑ってその場にしゃがみこむ。そうすることが精一杯だった。
どうして、どうしてこんな――
「翠、大丈夫だから。漣は海斗が外に連れ出したからもういない」
不思議に思って顔を上げる。どうしてか、司先輩の声だけがクリアに聞こえた。
先輩は私の正面に膝を付き、
「悪い、漣には翠に触れるなって話してなかった」
謝られて困る。
「先輩が謝ることじゃないです。おかしいのは私だから……」
「翠葉……?」
桃華さんが不安そうに顔を覗き込んでいた。今度はきちんとクリアな音として認知する。
「なんかね、ちょっと変なの……。司先輩も海斗くんも、蒼兄も佐野くんも平気なの。なのに、ほかの人はだめみたい……」
「秋斗先生も?」
コクリと頷く。
「今朝言っていたのはそれ?」
消化したら話すと話した件だろう。
「ううん。それはまた別」
「……翠葉は隠し事が多くて本当に困るわ。でも、あまり深刻にならないようにね」
いつものように笑ってもらえたことにほっとした。
「うん、ありがとう……」
司先輩に付き添われるようにして図書室を出て、不安を抱えたままテラスの方へと目を向ける。と、先ほどまでは大勢いた人たちが見事にばらけていた。テラスの階下では貸し出していた双眼鏡の回収をしていたり、テラスから広場へと運ばれたガーデンセットを片付ける人たちもいる。
私たちは何もしなくていいのだろうか……。
「心配しなくていい。最終確認は会長と朝陽が請け負うって言ってた」
「そう、なんですね……」
言葉少なにテラスを歩いていると、まだ残っていた女の子たちの視線が痛いくらいに浴びせられた。
きっと見られているのは司先輩。でも、ついでのように私へ向けられる視線は雅さんから向けられた視線と同種のもの。
この場にいる人たちにも「分不相応」と思われているのだろう。私が司先輩の隣に並ぶことを。
何も考えたくない。何も感じたくない。
そう思いながら、いつもより早足で逃げるように学校を出た。
「明日、どうするの?」
公道に出たところ、上り坂を歩きながら先輩に訊かれる。
「会うのは大丈夫だったの。ただ触れられなかっただけ……。だから、会います。伝えなくちゃいけないことがあるし」
「……そう。無理はするな。何かあれば連絡くれてかまわないから」
「ありがとうございます。でも……それで連絡しちゃったら四日連続で泣いてる私を見ることになりますよ?」
「…………」
「だから、明日はかけません。私も、泣いてるところばかりは見られたくないですから」
それに、明日は蒼兄が帰ってくる。だから大丈夫――
「ひとつ訊いていい?」
「はい?」
先輩が足を止めたため、私のほうがほんの少し坂の上にいる。
「翠にとって俺は何?」
私にとって司先輩は、何……?
「え……と、同い年だけど先輩?」
「そうじゃなくて――以前、もう少し近づきたいって言ったと思うんだけど」
いつもは見下ろされて話すのに、今は視線の高さが同じくらいで変な感じだ。
「どう答えたらいいのかわからないけれど、関係性で言うなら先輩で友達未満。……すごく頼りになる人で、でも友達っていう気安さではなくて――ごめんなさい。これ以上にどんな言葉があるのか思いつかないです」
「……いや、いい」
そう言うと、すぐに私を追い越していってしまう。
質問の意図がまったくわからないまま、十階の玄関ポーチ前で別れた。
玄関ではいつものように栞さんが出迎えてくれる。
「あら、髪の毛巻くと雰囲気変わるわね? すごく似合ってるわ」
「校内展示ので姫になってしまって……。今日、姫と王子のお披露目会と生徒会就任式があったんです。それから、誕生会もしてもらえて……」
「良かったわね。生徒会では何をやるの?」
「会計って言われました」
「そう。イベントが大好きな学校だから、執行側になったとしても行事ごとに楽しめると思うわ。……でも、あれね? 翠葉ちゃん、髪の毛巻くと少し大人っぽく見えるわ」
言われてはっとする。
「私、今自分がどういう状態になってるのか知らなくて……」
「あら、もったいない」
栞さんに背中を押され、洗面所へ連れて行かれた。
鏡に映る自分は少しだけメイクをしていて、普段ストレートの髪の毛が緩いウェーブになっている。毛先がくるんとしているのが新鮮……。
「栞さん、これって栞さんにお願いしたらやってもらえますか?」
「明日?」
「はい……」
「秋斗くんと会って大丈夫なの?」
心配そうに尋ねられる。
「たぶん、近寄りすぎたり触れたりしようと思わなければ大丈夫です」
そう言うと、「いいわよ」と快諾してくれた。
あと一時間でご飯と言われたので、その間にお風呂に入ることにした。
マスカラやおしろい、チークがついていることから、栞さんからクレンジングリキッドを借りての洗顔。マスカラはお湯につけるとつるんと剥がれて面白かった。
湯船に浸かって考えるのは秋斗さんのこと。
明日のこともあるから連絡はしなくてはいけない。メールが一番楽。でも、きちんと話をしたい気もする。だとしたら電話……。
考えてみたらいつもメールばかりで自分から電話をかけたことはなかった。
苦手だとは思う。でも、電話をかけよう……。最後くらいは勇気を出そう。
お風呂出て髪の毛を乾かし、客間に戻るとすぐに携帯を手に取った。
着信履歴から番号を呼び出すものの、その画面を見ては何度も深呼吸を繰り返す。そして、何度も通話ボタンを押してもコール音が鳴る前に切ってしまう。
今一歩、勇気が足りない……。
そうこうしていると、電話が突然鳴り出した。
秋斗さんからの電話を知らせる曲が部屋に鳴り響く。
意を決して通話ボタンを押すと、
『何度もかけては切るなんて、どうしたのかな?』
「えっ!?」
コール音は鳴らす前に切っていたはずなのに、どうして――!?
声に出して尋ねたわけではないのに、秋斗さんは説明をしてくれた。
『翠葉ちゃんが俺の番号にダイヤルすると、別のアプリが起動して俺に知らせてくれる仕掛けがあったりする』
携帯の向こうで笑う声がした。
……ということは、今までの動作がすべて筒抜けだったということだろうか。
恥ずかしい……。
『明日のことでしょう? やめておく?』
「っ……いえ、会いたいですっ」
『わかった……。でも、街中はやめよう。公園でのデートのみね』
気を遣われることに心がミシミシと音を立てる。
『いいね?』
「はい、ありがとうございます……」
『じゃ、明日一時に迎えに行くから』
「はい……。秋斗さん、今日はすみませんでした。お仕事の邪魔にもなっちゃいましたよね……」
『翠葉ちゃん、何度でも言うよ。俺はどんな翠葉ちゃんでも好きだから。じゃぁ、明日ね』
と、通話が切れた。
この期に及んで嬉しいと思ってしまう。でも、明日が終わればこの言葉を聞くこともなくなるのだろう――
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる