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08~11 Side 秋斗 01話
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電話をすると、彼女はまだ教室にいた。
とりあえず、駐車場で待っている旨を伝えて切ったものの、車の中はひどい熱気だ。
これは彼女が来る前に来て正解。
車の窓を全開にして風を通し、エアコンをガンガンにかける。少しして外気よりは涼しいと感じるところでエアコンを弱めた。
外に出て待っていると、早足で来たらしい彼女が「お待たせしました」と笑顔を見せてくれる。
「そんなに待ってないから気にしないで」
こちらも笑顔を返し、助手席に回っては彼女を車内へ促す。運転席に乗り込むと、
「今日はうちでランチにしようと思ってるんだ。澤村さんに無理を言ってデリバリーを――」
ふと彼女を見ると、ぼーっと前方を見ていた。首を傾げているわけではないし、いつもとは少し違う。強いて言うならば、遠くを見ている目……。
「どうかした?」
「え? 今何か言いましたか……?」
慌てている人間を絵に描いたような彼女の反応。
「今日、うちでランチにしようって言ったんだけど?」
「……え? 秋斗さんのおうちってマンションですか?」
やっといつもの彼女に戻った。
「そう。澤村さんに無理を聞いてもらってデリバリーを頼んであるんだ」
ウィステリアホテルでデリバリーなど普段ならあり得ない。けれど、静さんも彼女には甘い。
「外で食べることも考えたんだけど、翠葉ちゃんの好みを考えるとこっちのほうがいいかな、と思って」
「なんだかすみません……」
「そうじゃない。……せっかく気づいてくれたのなら、『ありがとう』って言ってもらいたいな」
「……ありがとう、ございます」
「いいえ、どういたしまして」
そこまで話してからサングラスをかけ車を発進させる。
さすがにこの季節の直射日光は目にくる。けれども、サングラスをかければ多少は楽だ。
「サングラスをかけると、やっぱり眩しくないんですか?」
「そうだね、幾分かは楽だよ」
まだ不思議そうな視線がこっちを向いている。もしかしたら、蒼樹も零樹さんもサングラスを使わないのかもしれない。
「あとでかけてみる?」
訊くと、照れ笑いをしながら「少し好奇心が……」と答えた。
「それ、『すごく』の間違いじゃない?」
そう言うと、彼女はほんの少し顔を赤らめた。
マンションまで、車だと五分とかからない。
駐車場に車を停めエレベーターホールに向かう途中、きょろきょろと周りを観察する彼女。
相変らず観察魔だな。
そんなことを思いながらエレベーターに乗ると、思わぬことを言われた。
「あ……そういえば、話していなかった気がするんですけど」
「ん?」
「私、今週はずっと栞さんのおうちにお泊りなんです」
「それは聞いてなかったな」
「なので、一度着替えに戻ってもいいですか?」
こちらを見上げる彼女は子猫のようにかわいかった。だから、「いいよ」なんて思わず笑顔で返してしまったわけだけど……。
家に入り、玄関にしゃがみこむ。
俺、どれだけ不覚なんだろう……。
栞ちゃんってうちの隣じゃないですか……。さすがに防音完備を疑ってはいないけど、そういう問題じゃなくて、一番侮れない監視人が隣にいるとは……。
失敗したかな? 着替えになんて帰すんじゃなかった。
「でも、彼女の小動物みたいな仕草は反則級……」
深いため息をつきリビングへ向かうとサングラスを外した。
キッチンの戸棚を開け、ハーブティーがあることを確認する。
普段はコーヒーしか飲まないため、コーヒー豆のストックが並ぶ中、花の絵が描かれたパッケージ、カモミールティーが異彩を放っていた。
いつか彼女をここに連れてこようと思っていたから用意していたもの。
お茶の準備をしようとしたけれど、もしかしたら彼女は自分で淹れたがるかもしれない。
そう思って箱を手の届くところへ移すだけに留めた。そこへインターホンが鳴る。
玄関のドアを開け、
「いらっしゃい」
彼女を中へ招き入れると同時、胸元の携帯が鳴った。
音はメールを知らせるものだが、今日は一切連絡をしてくるなと蔵元に言ってあるため、仕事がらみではないことは確かだ。
不振に思いながらメールを開くと、
件名 :わかってるわよね?
本文 :私のかわいい翠葉ちゃんよ。
絶対に無傷で返しなさい。
栞ちゃんからのメールだった。
あの人が何も手を打ってこないとは思っていなかったけど、こう来たか……。
相当苦い顔でもしていたのか、彼女が不思議そうな顔で俺を見上げていた。
「なんでもないよ。さ、奥へどうぞ」
リビングへ促すと、華奢なサンダルを脱ぎ、観察モード全開でリビングまでゆっくりと歩く。
今日の彼女はリネンのシンプルなふわっとしたワンピース。五分袖のベルスリーブで若干お姫様っぽい様相に見えなくもない。
彼女が着る洋服は、今まで見た感じだとふわっとしたワンピースや、色味の優しいものが多い。それは彼女の気質にとても合ったもに思えた。
そこらの女子高生は、やたらと露出が多い服を着ていたりする。男にとっては嬉しい限りだけれど、ある意味押し売りされているようでちょっと引く。
その点、彼女は自分に似合うものをよく知っているように思えた。背伸びをせず、幼く見えることもなく、年相応に見える格好。
彼女を目で追っていると、吸い寄せられるようにして窓辺に置いてあるベンジャミンに寄っていく。そして首を右に傾げるんだ。
こんなときはきっと何か面白いことを考えているに違いない。
「どうかした?」
「いえ……うちのベンジャミンのほうが年上かな、と思っただけです」
彼女にとって、観葉植物は人間と同じ扱いらしい。
「あぁ、あれは引越し祝いに司がくれたんだ。もう六年ちょっと前になるかな」
こんな話ですら嬉しそうに聞いてくれる。
彼女の家のベンジャミンのほうが枝葉が豊かで少し背が高い。だからきっと君の家のベンジャミン君が年上だよ。
視線は次々と移動する。ベンジャミンの次はその足元に置いてあった間接照明。腰を屈めて「なんだろう?」といった顔をする。中の電球を見て納得したらしく、左にあるダイニングへと目を移した。
こういうときには何をどう見て、何を感じているのだろうか。
材質、デザイン――見るところといえばそのくらいしかないように思える。
リビングに視線を戻すと、ポトスの緑が目に入ったらしく、表情が若干柔らかいものになる。
本当に緑が好きなんだな……。
リビングのローテーブルとダイニグテーブルを見比べるあたりはさすがだ。そう、それは同じラインの型違いだよ。
次は壁側にある液晶テレビ。テレビの左右を見てからくるりと後ろを振り返る。と、ソファの脇にあるスピーカーを見つけたよう。
映画を映画館で見るのもいいけど、自由になる時間はまちまちだし、出かける時間をタイムロスするのが嫌で家で見ることが多い。そのため、映画を見るための設備投資は惜しみなく金を注ぎ込んだ。
きっと彼女が探しているのはウーハー。それは先日壊れて修理に出した。ケーブルの断線かと思ったがそうではなかったらしく、戻ってくるのはまだ先のこと。
「ウーハーは今修理に出しているところ」
彼女は驚いた顔をして振り返る。
「本当に見てて飽きないな……。初めて図書室に入ったときも、仕事部屋に入ったときも今と同じだったよね」
あのときも、君は照明や窓から降り注ぐ光を嬉しそうに見て、忙しく観察をしていた。それは俺の仕事部屋に入ったときも同じ。
でも、自分の部屋と似通った雰囲気の部屋に入ればそれは驚きもするというものだ。
蒼樹はあの部屋に翠葉ちゃんが入ることは想定せずに手がけたんだろうな。
「インテリアや建物のつくりを見るのが好きなんだ?」
ソファ近くの壁に寄りかかり訊いてみる。
「好き、です。とくに意識して見ているわけじゃないんですけど、気がつくと見てる感じで……」
「ここのご感想は?」
「私の好きな色ばかり。白と緑と茶色が周りにあると落ち着きます」
「そういうのあるよね。翠葉ちゃんの部屋もナチュラルカラーにまとめられてあるし……」
「あれは私が整えたわけじゃなくて、全部蒼兄が用意してくれたもので……。なんというか、自分が手を加える必要がないほどにツボなんです」
「わかる気がするな。俺も今の仕事部屋はかなり居心地がいい」
それもそのはず。あれは、蒼樹が彼女のためだけに作った部屋だ。俺の仕事部屋はついでに過ぎない。
次に彼女が視線をめぐらせたのは部屋中の照明だった。
「――目が疲れないように?」
ひとり言のように呟く。
「照明のことかな?」
「あ、はい。なんだか間接照明に重点が置かれている気がして……」
「普段パソコンで目を酷使してるからね。パソコンから離れているときくらいは目を労わろうかと思って。それにDVD観賞をするときも真っ暗にするよりは間接照明が多少ついているほうがいいし、寝る前には蛍光灯よりも白熱灯のほうが脳の興奮を抑えてくれる」
そんな話をしていれば再度インターホンが鳴った。
時計を見れば十二時ぴったり。
「デリバリーのご到着かな。翠葉ちゃん、そこら辺に適当に座っててね」
とりあえず、駐車場で待っている旨を伝えて切ったものの、車の中はひどい熱気だ。
これは彼女が来る前に来て正解。
車の窓を全開にして風を通し、エアコンをガンガンにかける。少しして外気よりは涼しいと感じるところでエアコンを弱めた。
外に出て待っていると、早足で来たらしい彼女が「お待たせしました」と笑顔を見せてくれる。
「そんなに待ってないから気にしないで」
こちらも笑顔を返し、助手席に回っては彼女を車内へ促す。運転席に乗り込むと、
「今日はうちでランチにしようと思ってるんだ。澤村さんに無理を言ってデリバリーを――」
ふと彼女を見ると、ぼーっと前方を見ていた。首を傾げているわけではないし、いつもとは少し違う。強いて言うならば、遠くを見ている目……。
「どうかした?」
「え? 今何か言いましたか……?」
慌てている人間を絵に描いたような彼女の反応。
「今日、うちでランチにしようって言ったんだけど?」
「……え? 秋斗さんのおうちってマンションですか?」
やっといつもの彼女に戻った。
「そう。澤村さんに無理を聞いてもらってデリバリーを頼んであるんだ」
ウィステリアホテルでデリバリーなど普段ならあり得ない。けれど、静さんも彼女には甘い。
「外で食べることも考えたんだけど、翠葉ちゃんの好みを考えるとこっちのほうがいいかな、と思って」
「なんだかすみません……」
「そうじゃない。……せっかく気づいてくれたのなら、『ありがとう』って言ってもらいたいな」
「……ありがとう、ございます」
「いいえ、どういたしまして」
そこまで話してからサングラスをかけ車を発進させる。
さすがにこの季節の直射日光は目にくる。けれども、サングラスをかければ多少は楽だ。
「サングラスをかけると、やっぱり眩しくないんですか?」
「そうだね、幾分かは楽だよ」
まだ不思議そうな視線がこっちを向いている。もしかしたら、蒼樹も零樹さんもサングラスを使わないのかもしれない。
「あとでかけてみる?」
訊くと、照れ笑いをしながら「少し好奇心が……」と答えた。
「それ、『すごく』の間違いじゃない?」
そう言うと、彼女はほんの少し顔を赤らめた。
マンションまで、車だと五分とかからない。
駐車場に車を停めエレベーターホールに向かう途中、きょろきょろと周りを観察する彼女。
相変らず観察魔だな。
そんなことを思いながらエレベーターに乗ると、思わぬことを言われた。
「あ……そういえば、話していなかった気がするんですけど」
「ん?」
「私、今週はずっと栞さんのおうちにお泊りなんです」
「それは聞いてなかったな」
「なので、一度着替えに戻ってもいいですか?」
こちらを見上げる彼女は子猫のようにかわいかった。だから、「いいよ」なんて思わず笑顔で返してしまったわけだけど……。
家に入り、玄関にしゃがみこむ。
俺、どれだけ不覚なんだろう……。
栞ちゃんってうちの隣じゃないですか……。さすがに防音完備を疑ってはいないけど、そういう問題じゃなくて、一番侮れない監視人が隣にいるとは……。
失敗したかな? 着替えになんて帰すんじゃなかった。
「でも、彼女の小動物みたいな仕草は反則級……」
深いため息をつきリビングへ向かうとサングラスを外した。
キッチンの戸棚を開け、ハーブティーがあることを確認する。
普段はコーヒーしか飲まないため、コーヒー豆のストックが並ぶ中、花の絵が描かれたパッケージ、カモミールティーが異彩を放っていた。
いつか彼女をここに連れてこようと思っていたから用意していたもの。
お茶の準備をしようとしたけれど、もしかしたら彼女は自分で淹れたがるかもしれない。
そう思って箱を手の届くところへ移すだけに留めた。そこへインターホンが鳴る。
玄関のドアを開け、
「いらっしゃい」
彼女を中へ招き入れると同時、胸元の携帯が鳴った。
音はメールを知らせるものだが、今日は一切連絡をしてくるなと蔵元に言ってあるため、仕事がらみではないことは確かだ。
不振に思いながらメールを開くと、
件名 :わかってるわよね?
本文 :私のかわいい翠葉ちゃんよ。
絶対に無傷で返しなさい。
栞ちゃんからのメールだった。
あの人が何も手を打ってこないとは思っていなかったけど、こう来たか……。
相当苦い顔でもしていたのか、彼女が不思議そうな顔で俺を見上げていた。
「なんでもないよ。さ、奥へどうぞ」
リビングへ促すと、華奢なサンダルを脱ぎ、観察モード全開でリビングまでゆっくりと歩く。
今日の彼女はリネンのシンプルなふわっとしたワンピース。五分袖のベルスリーブで若干お姫様っぽい様相に見えなくもない。
彼女が着る洋服は、今まで見た感じだとふわっとしたワンピースや、色味の優しいものが多い。それは彼女の気質にとても合ったもに思えた。
そこらの女子高生は、やたらと露出が多い服を着ていたりする。男にとっては嬉しい限りだけれど、ある意味押し売りされているようでちょっと引く。
その点、彼女は自分に似合うものをよく知っているように思えた。背伸びをせず、幼く見えることもなく、年相応に見える格好。
彼女を目で追っていると、吸い寄せられるようにして窓辺に置いてあるベンジャミンに寄っていく。そして首を右に傾げるんだ。
こんなときはきっと何か面白いことを考えているに違いない。
「どうかした?」
「いえ……うちのベンジャミンのほうが年上かな、と思っただけです」
彼女にとって、観葉植物は人間と同じ扱いらしい。
「あぁ、あれは引越し祝いに司がくれたんだ。もう六年ちょっと前になるかな」
こんな話ですら嬉しそうに聞いてくれる。
彼女の家のベンジャミンのほうが枝葉が豊かで少し背が高い。だからきっと君の家のベンジャミン君が年上だよ。
視線は次々と移動する。ベンジャミンの次はその足元に置いてあった間接照明。腰を屈めて「なんだろう?」といった顔をする。中の電球を見て納得したらしく、左にあるダイニングへと目を移した。
こういうときには何をどう見て、何を感じているのだろうか。
材質、デザイン――見るところといえばそのくらいしかないように思える。
リビングに視線を戻すと、ポトスの緑が目に入ったらしく、表情が若干柔らかいものになる。
本当に緑が好きなんだな……。
リビングのローテーブルとダイニグテーブルを見比べるあたりはさすがだ。そう、それは同じラインの型違いだよ。
次は壁側にある液晶テレビ。テレビの左右を見てからくるりと後ろを振り返る。と、ソファの脇にあるスピーカーを見つけたよう。
映画を映画館で見るのもいいけど、自由になる時間はまちまちだし、出かける時間をタイムロスするのが嫌で家で見ることが多い。そのため、映画を見るための設備投資は惜しみなく金を注ぎ込んだ。
きっと彼女が探しているのはウーハー。それは先日壊れて修理に出した。ケーブルの断線かと思ったがそうではなかったらしく、戻ってくるのはまだ先のこと。
「ウーハーは今修理に出しているところ」
彼女は驚いた顔をして振り返る。
「本当に見てて飽きないな……。初めて図書室に入ったときも、仕事部屋に入ったときも今と同じだったよね」
あのときも、君は照明や窓から降り注ぐ光を嬉しそうに見て、忙しく観察をしていた。それは俺の仕事部屋に入ったときも同じ。
でも、自分の部屋と似通った雰囲気の部屋に入ればそれは驚きもするというものだ。
蒼樹はあの部屋に翠葉ちゃんが入ることは想定せずに手がけたんだろうな。
「インテリアや建物のつくりを見るのが好きなんだ?」
ソファ近くの壁に寄りかかり訊いてみる。
「好き、です。とくに意識して見ているわけじゃないんですけど、気がつくと見てる感じで……」
「ここのご感想は?」
「私の好きな色ばかり。白と緑と茶色が周りにあると落ち着きます」
「そういうのあるよね。翠葉ちゃんの部屋もナチュラルカラーにまとめられてあるし……」
「あれは私が整えたわけじゃなくて、全部蒼兄が用意してくれたもので……。なんというか、自分が手を加える必要がないほどにツボなんです」
「わかる気がするな。俺も今の仕事部屋はかなり居心地がいい」
それもそのはず。あれは、蒼樹が彼女のためだけに作った部屋だ。俺の仕事部屋はついでに過ぎない。
次に彼女が視線をめぐらせたのは部屋中の照明だった。
「――目が疲れないように?」
ひとり言のように呟く。
「照明のことかな?」
「あ、はい。なんだか間接照明に重点が置かれている気がして……」
「普段パソコンで目を酷使してるからね。パソコンから離れているときくらいは目を労わろうかと思って。それにDVD観賞をするときも真っ暗にするよりは間接照明が多少ついているほうがいいし、寝る前には蛍光灯よりも白熱灯のほうが脳の興奮を抑えてくれる」
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