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Side View Story 06
27~28 Side 秋斗 01話
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時間どおり、十二時半すぎにはマンションに着いた。苺タルトも買ってきたし、これなら食べてくれるだろう。
ロックを解除して部屋に入ると、昨日同様ゲストルームは静かだった。
ただ、彼女が使っている部屋のドアが閉められているところを見ると、今日は部屋にいるのだろう。
軽くノックするも返事はない。
そっとドアを開けると、彼女は穏やかな寝息を立てて眠っていた。
アタッシュケースとケーキボックスをテーブルに置いてベッドに腰掛ける。
控え目に彼女の名前を呼んでみたけれど反応はなかった。
少し身じろぎ壁側に顔を向けたことで、折れてしまいそうなくらいに華奢な首が露になる。
相変らず顎のラインと首筋にはそそられる。
出来心で手が伸びた。
そっとそのラインを中指でなぞる。
シルクのような肌はとても気持ちが良く、思わず吸い付きたくなるほどだ。
この子にキスマークをつけたらくっきりと浮かび上がるのだろう。
そんな想像をしていると、彼女の手が首元に伸びてきて俺の手に触れた。
びっくりして目を開けた彼女の第一声――「きゃぁっっっ」。
それはどうかと思う。俺、仮にも彼氏、恋人ですが……。
ま、彼女が相手なのだから仕方ない。
「おはよう」
声をかけると、確認するように自分の首元に視線をやり、俺に視線を戻す。
これは説明を求められているのかな。
「あぁ、ごめんね。すべすべの肌に触りたくなっただけ」
「……そうだったんですね」
気の抜けた返事があり、それで終わってしまう。
「あれ? それで終わり?」
「え……?」
「……いや、こっちの話」
首筋は感じないのだろうか……。
「とりあえず、うちに移ろうか」
彼女は恥ずかしそうにコクリと頷いた。
まずは葵を呼ぶべきかな。
コンシェルジュルームに電話をすると、ワンコールで葵が出た。
「今から来れる?」
『大丈夫です』
「じゃ、お願いね」
電話を切って思い出す。
昨夜遅くまでダイニングで仕事をしていたこともあり、社外秘の資料がテーブルの上に出たまま――
「どうかしたんですか?」
「社外秘のものが出たままだ。どうするかな……」
そう思っているうちに葵がやってきた。
「葵、ちょっと待ってて。俺、上を少し片付けてから戻ってくるから」
「了解です」
俺はケーキボックスとアタッシュケースを持って十階へ上がると、ダイニングテーブルに広げていた資料をかき集めた。
改めて見ると結構な分量だ。ざっと見ただけでもダンボール一箱分はあるだろう。
若槻に資料を探させるとこういうことになる。それを蒼樹に頼むとファイルひとつで済むのだから、人間の性格が出るというものだ。
そんなことを考えながら片付けると、ケーキボックスを冷蔵庫に入れて部屋を出た。
俺が乗ってきたはずのエレベーターは九階へ降りたところだった。
おかしい……。
このマンションのエレベーターは人がボタンを押さない限りは停まった階で待機しているタイプのものだ。なのに、九階から上がってくるとは……。
九階の住人の行動を考えても、この時間に動きそうなのは美波さんくらいなもの。しかし、エレベーターは下へ行くことはなく十階へと戻ってきた。
エレベーターの中には翠葉ちゃんを抱えている葵が乗っていた。しかも、彼女の手が葵の首に回されているというのはどういうことだろうか……。
俺と目が合うと、葵は顔を引きつらせた。
ドアが開くと開口一番、
「葵くん……どうして君が彼女を抱っこしてるのかなぁ」
「あのっ……ごめんなさい――」
「どうして翠葉ちゃんが謝るの?」
「私がお願いしたから……」
なんとなく察しはついていたし予想もできた。でも、面白くはない。
「とりあえずうちへ……」
と、葵にエレベーターから出るように促した。
「ね、このあとふたりで大丈夫?」
「自信はないです……」
仲良さ気に顔を近づけて話すのが許せなかった。
「ふたりして何こそこそ話してるの?」
家のドアを開けて尋ねると、
「先輩……彼女、先輩に抱っこされるのが恥ずかしかっただけなので、あまりいじめないでください」
葵の言葉はフォローにすらならない。
「そんなの、慣れてもらわないと困るんだよね。葵、ここまででいい。彼女をこちらへ」
「翠葉ちゃん、力になれなくてごめんね」
「いいえ、こちらこそごめんなさい。重かったでしょう……?」
「そうだな、肩車したときよりはね」
「ほほぉ……葵はそんな幼少のころの彼女を知ってるわけだ?」
葵から強引に彼女を引き剥がすと、葵は慌てて言葉を並べ始めた。
「一度だけですってばっ! 一回会ったことがあるだけですからっ、今度蒼樹にでも言ってアルバム見せてもらってくださいっ。俺、先輩の家のドア開けてきますっ」
葵は自分の役目が終わると逃げるようにドアを閉めていなくなった。
家に入り、自分の感情を持て余したまま彼女を寝室に連れて行く。と、怯えた目と視線が交わる。
不安に揺らぐ目にため息をつきたくなる。
翠葉ちゃん、そりゃ面白いわけがないでしょう。今日の楽しみをひとつ取り上げられたのだから。
「さて、どうお仕置きしようかな」
にこりと笑って見せると、彼女の顔が少し青ざめた。そしてすぐに、「ごめんなさい」と謝る。
「まずは、翠葉ちゃんの口から理由を聞きたいかな」
ベッドに腰掛け彼女の右手を取る。と、反射的に手を引かれそうになった。
「これも嫌?」
正直、訊くのが怖かった。
けれども、慌てた彼女の口から出てきたものは嬉しい言葉の数々。
「違うのっ――あの……恥ずかしいだけなんです。今までに何度も抱っこされてるし、何度も手を貸してもらっているけど……好きって意識してから、すごく恥ずかしくて……」
どうやら俺を正視できなくなったらしく、顔だけを逸らす。
好きと言ってもらえたのは嬉しい。本当はそれで帳消しにしてもいいくらいだった。
けど、俺が我慢できないみたいだ。
彼女の顎に手を伸ばし、こちらに向ける。
「……でも、慣れて?」
俺は彼女に口付け、ふいに伸びてきた左手もベッドの上に押さえつけてキスを続ける。
髪からいい香りがしてきて歯止めが利かない。
「んっ……秋斗さ――や……」
初めて聞く彼女の甘やかな声――たまらないな。
「お仕置き終了」
顔を離すと、彼女の目が「もう怒ってない?」と訊くかのように潤んでいた。
「もう怒ってないよ。これだけキスさせてくれればね」
彼女は少し困惑した顔をしていた。
隙あらばまたキスをしたくて押さえた手首はそのまま。が、彼女の目から無数の涙が零れだす。
彼女の涙を吸い取りながら、
「ごめんね……。俺、結構独占欲が強いみたいだ。でも、嫌だったら全力で拒否して? そしたらやめるから」
卑怯かもしれない。でも、君は俺を好きだと言ったよね?
「……何を?」
「……キスも、それ以上のことも」
「っ!? だってこの間――」
「それ、取り消させてもらえる?」
「っ!?」
「そんなに怯えないで? あくまでも、翠葉ちゃんが嫌がるならしない。それだけは約束するから」
「……なんて答えたらいいのかわからないです」
押さえていた手を放し、左手を彼女の額に伸ばす。
生え際の髪の毛を何度も掬っては額へと戻り、同じ動作を繰り返す。
男に二言はないとか言うけれど、やっぱり我慢ができそうにない。
今すぐにでも彼女のすべてが欲しい。
くすぐったそうに片目を細める彼女を、欲望の眼差しで見ていた。
その手を先ほどと同じように首筋に這わせると、彼女は小さく身震いをした。
「嫌?」
「くすぐったいです……」
「今はね」
しだいに気持ちよくなるよ。しだいにね……。
我慢できなくなったのか、彼女の手が俺の手を制した。
「そうやって止めてくれたらやめるよ。……君が自分から俺に触れてくれたのは三回目かな」
「え……?」
「熱を出している俺の額に触れてくれたときと藤山。そして今。その三回だけだ。あぁ、エスコートはカウントに入れてないよ。あれは俺が先に手を差し出してるからね」
それから、男性恐怖症になっていたときの図書棟でのあれはカウントには入らないだろう。
「好きな子に触れることができるのはすごく嬉しいし、逆に触れてもらえることだって嬉しい。俺はまだ三回しか触れてもらってないけどね。……少しずつ知って?」
俺が教えるから……。一からすべてを――
彼女は誘導されるかのように、「はい」と答えた。
「ありがとう」
俺は立ち上がり様にキスをする。
「お昼にしよう。苺タルトを買ってきたから待ってて」
目の縁に残る彼女の涙を親指で拭ってから寝室を出た。
ロックを解除して部屋に入ると、昨日同様ゲストルームは静かだった。
ただ、彼女が使っている部屋のドアが閉められているところを見ると、今日は部屋にいるのだろう。
軽くノックするも返事はない。
そっとドアを開けると、彼女は穏やかな寝息を立てて眠っていた。
アタッシュケースとケーキボックスをテーブルに置いてベッドに腰掛ける。
控え目に彼女の名前を呼んでみたけれど反応はなかった。
少し身じろぎ壁側に顔を向けたことで、折れてしまいそうなくらいに華奢な首が露になる。
相変らず顎のラインと首筋にはそそられる。
出来心で手が伸びた。
そっとそのラインを中指でなぞる。
シルクのような肌はとても気持ちが良く、思わず吸い付きたくなるほどだ。
この子にキスマークをつけたらくっきりと浮かび上がるのだろう。
そんな想像をしていると、彼女の手が首元に伸びてきて俺の手に触れた。
びっくりして目を開けた彼女の第一声――「きゃぁっっっ」。
それはどうかと思う。俺、仮にも彼氏、恋人ですが……。
ま、彼女が相手なのだから仕方ない。
「おはよう」
声をかけると、確認するように自分の首元に視線をやり、俺に視線を戻す。
これは説明を求められているのかな。
「あぁ、ごめんね。すべすべの肌に触りたくなっただけ」
「……そうだったんですね」
気の抜けた返事があり、それで終わってしまう。
「あれ? それで終わり?」
「え……?」
「……いや、こっちの話」
首筋は感じないのだろうか……。
「とりあえず、うちに移ろうか」
彼女は恥ずかしそうにコクリと頷いた。
まずは葵を呼ぶべきかな。
コンシェルジュルームに電話をすると、ワンコールで葵が出た。
「今から来れる?」
『大丈夫です』
「じゃ、お願いね」
電話を切って思い出す。
昨夜遅くまでダイニングで仕事をしていたこともあり、社外秘の資料がテーブルの上に出たまま――
「どうかしたんですか?」
「社外秘のものが出たままだ。どうするかな……」
そう思っているうちに葵がやってきた。
「葵、ちょっと待ってて。俺、上を少し片付けてから戻ってくるから」
「了解です」
俺はケーキボックスとアタッシュケースを持って十階へ上がると、ダイニングテーブルに広げていた資料をかき集めた。
改めて見ると結構な分量だ。ざっと見ただけでもダンボール一箱分はあるだろう。
若槻に資料を探させるとこういうことになる。それを蒼樹に頼むとファイルひとつで済むのだから、人間の性格が出るというものだ。
そんなことを考えながら片付けると、ケーキボックスを冷蔵庫に入れて部屋を出た。
俺が乗ってきたはずのエレベーターは九階へ降りたところだった。
おかしい……。
このマンションのエレベーターは人がボタンを押さない限りは停まった階で待機しているタイプのものだ。なのに、九階から上がってくるとは……。
九階の住人の行動を考えても、この時間に動きそうなのは美波さんくらいなもの。しかし、エレベーターは下へ行くことはなく十階へと戻ってきた。
エレベーターの中には翠葉ちゃんを抱えている葵が乗っていた。しかも、彼女の手が葵の首に回されているというのはどういうことだろうか……。
俺と目が合うと、葵は顔を引きつらせた。
ドアが開くと開口一番、
「葵くん……どうして君が彼女を抱っこしてるのかなぁ」
「あのっ……ごめんなさい――」
「どうして翠葉ちゃんが謝るの?」
「私がお願いしたから……」
なんとなく察しはついていたし予想もできた。でも、面白くはない。
「とりあえずうちへ……」
と、葵にエレベーターから出るように促した。
「ね、このあとふたりで大丈夫?」
「自信はないです……」
仲良さ気に顔を近づけて話すのが許せなかった。
「ふたりして何こそこそ話してるの?」
家のドアを開けて尋ねると、
「先輩……彼女、先輩に抱っこされるのが恥ずかしかっただけなので、あまりいじめないでください」
葵の言葉はフォローにすらならない。
「そんなの、慣れてもらわないと困るんだよね。葵、ここまででいい。彼女をこちらへ」
「翠葉ちゃん、力になれなくてごめんね」
「いいえ、こちらこそごめんなさい。重かったでしょう……?」
「そうだな、肩車したときよりはね」
「ほほぉ……葵はそんな幼少のころの彼女を知ってるわけだ?」
葵から強引に彼女を引き剥がすと、葵は慌てて言葉を並べ始めた。
「一度だけですってばっ! 一回会ったことがあるだけですからっ、今度蒼樹にでも言ってアルバム見せてもらってくださいっ。俺、先輩の家のドア開けてきますっ」
葵は自分の役目が終わると逃げるようにドアを閉めていなくなった。
家に入り、自分の感情を持て余したまま彼女を寝室に連れて行く。と、怯えた目と視線が交わる。
不安に揺らぐ目にため息をつきたくなる。
翠葉ちゃん、そりゃ面白いわけがないでしょう。今日の楽しみをひとつ取り上げられたのだから。
「さて、どうお仕置きしようかな」
にこりと笑って見せると、彼女の顔が少し青ざめた。そしてすぐに、「ごめんなさい」と謝る。
「まずは、翠葉ちゃんの口から理由を聞きたいかな」
ベッドに腰掛け彼女の右手を取る。と、反射的に手を引かれそうになった。
「これも嫌?」
正直、訊くのが怖かった。
けれども、慌てた彼女の口から出てきたものは嬉しい言葉の数々。
「違うのっ――あの……恥ずかしいだけなんです。今までに何度も抱っこされてるし、何度も手を貸してもらっているけど……好きって意識してから、すごく恥ずかしくて……」
どうやら俺を正視できなくなったらしく、顔だけを逸らす。
好きと言ってもらえたのは嬉しい。本当はそれで帳消しにしてもいいくらいだった。
けど、俺が我慢できないみたいだ。
彼女の顎に手を伸ばし、こちらに向ける。
「……でも、慣れて?」
俺は彼女に口付け、ふいに伸びてきた左手もベッドの上に押さえつけてキスを続ける。
髪からいい香りがしてきて歯止めが利かない。
「んっ……秋斗さ――や……」
初めて聞く彼女の甘やかな声――たまらないな。
「お仕置き終了」
顔を離すと、彼女の目が「もう怒ってない?」と訊くかのように潤んでいた。
「もう怒ってないよ。これだけキスさせてくれればね」
彼女は少し困惑した顔をしていた。
隙あらばまたキスをしたくて押さえた手首はそのまま。が、彼女の目から無数の涙が零れだす。
彼女の涙を吸い取りながら、
「ごめんね……。俺、結構独占欲が強いみたいだ。でも、嫌だったら全力で拒否して? そしたらやめるから」
卑怯かもしれない。でも、君は俺を好きだと言ったよね?
「……何を?」
「……キスも、それ以上のことも」
「っ!? だってこの間――」
「それ、取り消させてもらえる?」
「っ!?」
「そんなに怯えないで? あくまでも、翠葉ちゃんが嫌がるならしない。それだけは約束するから」
「……なんて答えたらいいのかわからないです」
押さえていた手を放し、左手を彼女の額に伸ばす。
生え際の髪の毛を何度も掬っては額へと戻り、同じ動作を繰り返す。
男に二言はないとか言うけれど、やっぱり我慢ができそうにない。
今すぐにでも彼女のすべてが欲しい。
くすぐったそうに片目を細める彼女を、欲望の眼差しで見ていた。
その手を先ほどと同じように首筋に這わせると、彼女は小さく身震いをした。
「嫌?」
「くすぐったいです……」
「今はね」
しだいに気持ちよくなるよ。しだいにね……。
我慢できなくなったのか、彼女の手が俺の手を制した。
「そうやって止めてくれたらやめるよ。……君が自分から俺に触れてくれたのは三回目かな」
「え……?」
「熱を出している俺の額に触れてくれたときと藤山。そして今。その三回だけだ。あぁ、エスコートはカウントに入れてないよ。あれは俺が先に手を差し出してるからね」
それから、男性恐怖症になっていたときの図書棟でのあれはカウントには入らないだろう。
「好きな子に触れることができるのはすごく嬉しいし、逆に触れてもらえることだって嬉しい。俺はまだ三回しか触れてもらってないけどね。……少しずつ知って?」
俺が教えるから……。一からすべてを――
彼女は誘導されるかのように、「はい」と答えた。
「ありがとう」
俺は立ち上がり様にキスをする。
「お昼にしよう。苺タルトを買ってきたから待ってて」
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