343 / 1,060
第八章 自己との対峙
08話
しおりを挟む
コンコンコンコン――
ノックの音……。
「入るよ」
ドアを開けて入ってきたのは静さんだった。
窓から差し込む光はすでに薄暗い。けれど電気は点けずに入ってくる。
「身体の具合はどうだい?」
「例年と同じです……」
「そうか……。じゃぁつらい時期なのだろうね」
「……両親から聞いているんですか?」
「あぁ、非常に大まかにだけどね。湊も楓も守秘義務とかで教えてはくれないからな」
お医者様だものね……。
「そろそろ夕飯なんだが起きられるかい?」
「はい」
でも、食卓が怖い――
「……どうかした?」
「いえ……食欲がなくて」
「須藤の料理だ。きっと大丈夫だよ」
静さんに大丈夫だよ、と言われると、根拠はなくても大丈夫な気がしてくるから不思議。そういう要素を持っているからこそ、人を率いることができるのだろうか。
促されるままにダイニングへ行くと、サンドイッチからオードブル、サラダにビーフシチュー、より取り見取りに料理が並んでいた。
ローテーブルだけれど、立食パーティーみたいなメニュー。
器に最初から盛られていて、これだけは絶対に食べなさい、という一人前仕立てではなく、好きなものを好きなだけどうぞ、のスタイル。
フォークやナイフ、お箸、スプーンなどのカトラリーはカウンターにまとめて置いてあり、必要なものを手にすればいいようになっていた。
カウンターの中には須藤さんが立っていて、みんなに飲み物を振舞っている。
「翠葉ちゃんは何にする?」
静さんに訊かれてミネラルウォーターをお願いした。
静さんや唯兄を見るとお酒を飲んでいて、そういうところを見て唯兄が成人していることを認識する。
唯兄は大人だけど、どこか自分に近いものを感じていて、大人という気がしない。唯兄と蒼兄はふたつしか変わらないけれど、蒼兄は大人に見えて、唯兄はなんとなく自分寄りの気がしてしまうのだ。
オードブルやサンドイッチを少しつまむとお腹はすぐいっぱいになる。でも、サンドイッチ一切れと小さなオードブルをふたつ……。カロリー的には全然足りていない。
「もう少し食べないか?」
蒼兄に勧められるけど、食べられる気がしない。
「お嬢様、せめてこちらはお飲みください」
すかさず須藤さんに差し出されたのはお昼のスープだった。
「少しだけご飯の分量とオリーブオイルを足してあります。これからお勉強をなさるのでしょう?」
控え目にカップを手渡される。
「たんぱく質はブドウ糖へ変わり、脳の栄養にもなります。裏ごしもしましたので口当たりも滑らかですよ」
「須藤さん、お手数かけて申し訳ないです」
蒼兄が謝ると、
「私は好きで料理をしていますから」
須藤さんはにこりと笑ってカウンターの中へと戻っていった。
スープは熱すぎず飲みやすい温度で、本当に口当たりが滑らかでクリーミーだった。
「飲みやすい……」
「……良かった、何か少しでも口にしてくれると助かる」
「……いつも心配かけてばかりでごめんなさい」
「気にしなくていい。でも、少しでも食べ物を口にしててほしいんだ」
「……うん」
いつもならこの会食にいる人がふたりいない。
栞さんと秋斗さん……。
それでも会食は普通に行われ、誰もそのことに触れない。それが不思議で、少し寂しくて、つい口にしてしまったの。
「静さん……栞さんは大丈夫?」
「あぁ……この時期は誰でも体調を崩しやすい季節なんだよ。少し実家でゆっくりしていれば大丈夫だ」
静さんは穏やかな表情でそう言った。
大丈夫――さっきは安心できたのに、今は全然安心できない。
「浮かない顔だね?」
浮いた顔などできるわけがない。
「テストが終わったら一緒に実家へ行くかい?」
「……いいんですか?」
「あぁ、かまわないよ」
「行きたい……――でも、やっぱりいいです」
迂闊に思ったことを口にするんじゃなかった……。
「どうしてだい?」
「今の私が行ったら、栞さん、無理して出てきちゃうから」
栞さんは優しいから、人のためになることをするのが好きな人だから。具合が悪い私を見たら放っておけなくなる。
そんな自分が会いにいくべきではない……。
「君は色々と先回りして考えるのが得意だね? そんなことだと損をするよ?」
静さんは覗き込むように私の顔を見た。
秋斗さんや司先輩とは違う顔立ち。でも、誰が見ても格好良く見えて、絶対に四十代半ばには見えないと思う。
「君はうちのホテルのお姫様なんだよ? もう少しわがままになってもいい。今の君はちょっと聞き分けが良すぎる。全部を呑み込もうとするとお腹がいっぱいになって、余計にものが食べられなくなるよ」
そんなふうに言ってはポンポンと頭を二回軽く叩かれた。
二回のポンポンは私と蒼兄の合図……。「大丈夫だよ」の合図。静さんはそんなことは知らないはずだけど、私は意図も簡単に術中にかかる。そして、甘えが出てきた私はこんなことまで訊いてしまったのだ。
「秋斗さんはお仕事が忙しいのでしょうか……」
「少し前にトラブルは解消したって聞いたから、そのうちひょっこり帰ってくるだろう」
……唯兄と同じ答え。
「秋斗がいないと寂しい?」
少し離れたところから湊先生に訊かれた。
寂しいというか、気になる……。
「よくわからないんですけど、気にはなります。普段いる人がいないと気になる……」
「なるほどねぇ……。とっとと帰って来いって翠葉がメールしたら飛んで帰ってくるんじゃないの? あんたたち、一応付き合ってるんでしょう?」
湊先生はソファに身体を預けたままそう口にし、海斗くんは「今回はどこに行ったのかな?」なんて疑問を口にする。
「どこでもいいからうまいチョコ買って来てくんねーかなー」
携帯をいじりだしたところを見ると、お土産でもねだるのかもしれない。
チョコレートといえば、蒼兄が学会から帰ってきたときに口の中に入れてもらった。それは付き合えないと断わった日の出来事。
何がどうして今付き合っていることになっているんだっけ……。何がどうして、素直に会いたいって思えないし口にできなくなっちゃったのかな……。
何がどうして――好きなはずなのに近くにいたら怖いって思うようになっちゃったんだろうこんなはずじゃなかったのに……。
「――翠っっっ」
「……え?」
「鎌倉幕府は何年に誰が作った?」
「……一一九二年に源頼朝が征夷大将軍になって――だった気がする」
「インフレとデフレの違いを簡潔に答えよ」
「……インフレはものの値段が上昇し続けることで、デフレはものの値段が下がり続けること。それによりデフレスパイラルが発生することがある……?」
これはいったいなんの押し問答だっただろうか、と司先輩の顔を見ていると、周りの様相に変化があったことに気づく。
横を向けば私は蒼兄に支えられていて、反対の左側には静さんと唯兄がいる。司先輩の後ろには湊先生と楓先生。その並びに海斗くんがいる。ダイニングで、みんなが私を見ていた。
「……何?」
私の質問には目の前にいた司先輩が答えてくれた。
「どうにかしろよ……その魂だけで散歩に行く癖」
先輩は明らかに呆れていて、膝立ちしていたのに、そのまま後ろにお尻をついて胡坐をかいた。
魂だけで散歩に行く癖なんて持ってはいないけど……。
「今日はまだいいじゃない。ハープ弾いてないし、時間だってものの数分よ」
そう言ったのは湊先生だった。
はっとして時計を見る。と、
「数分だよ。五分もしないくらい」
教えてくれたのは楓先生だった。
最近はあまりこういうことなかったのに……。
「心配かけてごめんなさい。……私、お部屋で勉強してきますね」
そう言って立ち上がると、唯兄が一緒に立ち上がった。
「唯兄、大丈夫……。たぶん、勉強を始めたらまた同じような状態になるから、声をかけられても答えないのが普通だと思ってね」
心配そうな唯兄の先手を打ち、「お先に失礼します」とその場をあとにした。
カウンター内から視線を感じ、須藤さんのもとへ行く。
「須藤さん、お昼のフルーツサンドもお夕飯もとても美味しかったです。ごちそうさまでした」
「いえ、試験期間は毎日こちらにお邪魔することになっておりますので、食べたいものなどございましたらなんなりと」
白い制服に身を包み、大きな手をしている須藤さん。その大きな手があの繊細な料理を作り出すというのはなんとも不思議だ。
「……野菜のスープ。あれならたくさん飲めそうです。それからフルーツサンドも普通のサンドイッチも美味しかったです」
極力自分が食べやすいものを伝える。
「ご飯よりもパンのほうが食べやすいですか?」
訊かれて即座に「はい」と答えた。
「それでは明日はパンの種類を少し増やしましょう。ホテルブレッドやライ麦パン、ピザがお好きなようでしたら、ピザやカルツォーネも……」
「明日、楽しみにしています」
「かしこまりました。スープは小分けにして冷凍庫に入れてありますのでいつでもお飲みいただけます」
須藤さんにお礼を述べて部屋へ戻り、ドアを閉めるとほっとした。
気を遣わなくちゃいけない人たちではないのに、どこか身体に力が入っている自分がいる。そのくせ、頭がいっぱいで周りの音や声が聞こえなくなってしまったり。
なんだか、自分が自分じゃないみたいだ――
ノックの音……。
「入るよ」
ドアを開けて入ってきたのは静さんだった。
窓から差し込む光はすでに薄暗い。けれど電気は点けずに入ってくる。
「身体の具合はどうだい?」
「例年と同じです……」
「そうか……。じゃぁつらい時期なのだろうね」
「……両親から聞いているんですか?」
「あぁ、非常に大まかにだけどね。湊も楓も守秘義務とかで教えてはくれないからな」
お医者様だものね……。
「そろそろ夕飯なんだが起きられるかい?」
「はい」
でも、食卓が怖い――
「……どうかした?」
「いえ……食欲がなくて」
「須藤の料理だ。きっと大丈夫だよ」
静さんに大丈夫だよ、と言われると、根拠はなくても大丈夫な気がしてくるから不思議。そういう要素を持っているからこそ、人を率いることができるのだろうか。
促されるままにダイニングへ行くと、サンドイッチからオードブル、サラダにビーフシチュー、より取り見取りに料理が並んでいた。
ローテーブルだけれど、立食パーティーみたいなメニュー。
器に最初から盛られていて、これだけは絶対に食べなさい、という一人前仕立てではなく、好きなものを好きなだけどうぞ、のスタイル。
フォークやナイフ、お箸、スプーンなどのカトラリーはカウンターにまとめて置いてあり、必要なものを手にすればいいようになっていた。
カウンターの中には須藤さんが立っていて、みんなに飲み物を振舞っている。
「翠葉ちゃんは何にする?」
静さんに訊かれてミネラルウォーターをお願いした。
静さんや唯兄を見るとお酒を飲んでいて、そういうところを見て唯兄が成人していることを認識する。
唯兄は大人だけど、どこか自分に近いものを感じていて、大人という気がしない。唯兄と蒼兄はふたつしか変わらないけれど、蒼兄は大人に見えて、唯兄はなんとなく自分寄りの気がしてしまうのだ。
オードブルやサンドイッチを少しつまむとお腹はすぐいっぱいになる。でも、サンドイッチ一切れと小さなオードブルをふたつ……。カロリー的には全然足りていない。
「もう少し食べないか?」
蒼兄に勧められるけど、食べられる気がしない。
「お嬢様、せめてこちらはお飲みください」
すかさず須藤さんに差し出されたのはお昼のスープだった。
「少しだけご飯の分量とオリーブオイルを足してあります。これからお勉強をなさるのでしょう?」
控え目にカップを手渡される。
「たんぱく質はブドウ糖へ変わり、脳の栄養にもなります。裏ごしもしましたので口当たりも滑らかですよ」
「須藤さん、お手数かけて申し訳ないです」
蒼兄が謝ると、
「私は好きで料理をしていますから」
須藤さんはにこりと笑ってカウンターの中へと戻っていった。
スープは熱すぎず飲みやすい温度で、本当に口当たりが滑らかでクリーミーだった。
「飲みやすい……」
「……良かった、何か少しでも口にしてくれると助かる」
「……いつも心配かけてばかりでごめんなさい」
「気にしなくていい。でも、少しでも食べ物を口にしててほしいんだ」
「……うん」
いつもならこの会食にいる人がふたりいない。
栞さんと秋斗さん……。
それでも会食は普通に行われ、誰もそのことに触れない。それが不思議で、少し寂しくて、つい口にしてしまったの。
「静さん……栞さんは大丈夫?」
「あぁ……この時期は誰でも体調を崩しやすい季節なんだよ。少し実家でゆっくりしていれば大丈夫だ」
静さんは穏やかな表情でそう言った。
大丈夫――さっきは安心できたのに、今は全然安心できない。
「浮かない顔だね?」
浮いた顔などできるわけがない。
「テストが終わったら一緒に実家へ行くかい?」
「……いいんですか?」
「あぁ、かまわないよ」
「行きたい……――でも、やっぱりいいです」
迂闊に思ったことを口にするんじゃなかった……。
「どうしてだい?」
「今の私が行ったら、栞さん、無理して出てきちゃうから」
栞さんは優しいから、人のためになることをするのが好きな人だから。具合が悪い私を見たら放っておけなくなる。
そんな自分が会いにいくべきではない……。
「君は色々と先回りして考えるのが得意だね? そんなことだと損をするよ?」
静さんは覗き込むように私の顔を見た。
秋斗さんや司先輩とは違う顔立ち。でも、誰が見ても格好良く見えて、絶対に四十代半ばには見えないと思う。
「君はうちのホテルのお姫様なんだよ? もう少しわがままになってもいい。今の君はちょっと聞き分けが良すぎる。全部を呑み込もうとするとお腹がいっぱいになって、余計にものが食べられなくなるよ」
そんなふうに言ってはポンポンと頭を二回軽く叩かれた。
二回のポンポンは私と蒼兄の合図……。「大丈夫だよ」の合図。静さんはそんなことは知らないはずだけど、私は意図も簡単に術中にかかる。そして、甘えが出てきた私はこんなことまで訊いてしまったのだ。
「秋斗さんはお仕事が忙しいのでしょうか……」
「少し前にトラブルは解消したって聞いたから、そのうちひょっこり帰ってくるだろう」
……唯兄と同じ答え。
「秋斗がいないと寂しい?」
少し離れたところから湊先生に訊かれた。
寂しいというか、気になる……。
「よくわからないんですけど、気にはなります。普段いる人がいないと気になる……」
「なるほどねぇ……。とっとと帰って来いって翠葉がメールしたら飛んで帰ってくるんじゃないの? あんたたち、一応付き合ってるんでしょう?」
湊先生はソファに身体を預けたままそう口にし、海斗くんは「今回はどこに行ったのかな?」なんて疑問を口にする。
「どこでもいいからうまいチョコ買って来てくんねーかなー」
携帯をいじりだしたところを見ると、お土産でもねだるのかもしれない。
チョコレートといえば、蒼兄が学会から帰ってきたときに口の中に入れてもらった。それは付き合えないと断わった日の出来事。
何がどうして今付き合っていることになっているんだっけ……。何がどうして、素直に会いたいって思えないし口にできなくなっちゃったのかな……。
何がどうして――好きなはずなのに近くにいたら怖いって思うようになっちゃったんだろうこんなはずじゃなかったのに……。
「――翠っっっ」
「……え?」
「鎌倉幕府は何年に誰が作った?」
「……一一九二年に源頼朝が征夷大将軍になって――だった気がする」
「インフレとデフレの違いを簡潔に答えよ」
「……インフレはものの値段が上昇し続けることで、デフレはものの値段が下がり続けること。それによりデフレスパイラルが発生することがある……?」
これはいったいなんの押し問答だっただろうか、と司先輩の顔を見ていると、周りの様相に変化があったことに気づく。
横を向けば私は蒼兄に支えられていて、反対の左側には静さんと唯兄がいる。司先輩の後ろには湊先生と楓先生。その並びに海斗くんがいる。ダイニングで、みんなが私を見ていた。
「……何?」
私の質問には目の前にいた司先輩が答えてくれた。
「どうにかしろよ……その魂だけで散歩に行く癖」
先輩は明らかに呆れていて、膝立ちしていたのに、そのまま後ろにお尻をついて胡坐をかいた。
魂だけで散歩に行く癖なんて持ってはいないけど……。
「今日はまだいいじゃない。ハープ弾いてないし、時間だってものの数分よ」
そう言ったのは湊先生だった。
はっとして時計を見る。と、
「数分だよ。五分もしないくらい」
教えてくれたのは楓先生だった。
最近はあまりこういうことなかったのに……。
「心配かけてごめんなさい。……私、お部屋で勉強してきますね」
そう言って立ち上がると、唯兄が一緒に立ち上がった。
「唯兄、大丈夫……。たぶん、勉強を始めたらまた同じような状態になるから、声をかけられても答えないのが普通だと思ってね」
心配そうな唯兄の先手を打ち、「お先に失礼します」とその場をあとにした。
カウンター内から視線を感じ、須藤さんのもとへ行く。
「須藤さん、お昼のフルーツサンドもお夕飯もとても美味しかったです。ごちそうさまでした」
「いえ、試験期間は毎日こちらにお邪魔することになっておりますので、食べたいものなどございましたらなんなりと」
白い制服に身を包み、大きな手をしている須藤さん。その大きな手があの繊細な料理を作り出すというのはなんとも不思議だ。
「……野菜のスープ。あれならたくさん飲めそうです。それからフルーツサンドも普通のサンドイッチも美味しかったです」
極力自分が食べやすいものを伝える。
「ご飯よりもパンのほうが食べやすいですか?」
訊かれて即座に「はい」と答えた。
「それでは明日はパンの種類を少し増やしましょう。ホテルブレッドやライ麦パン、ピザがお好きなようでしたら、ピザやカルツォーネも……」
「明日、楽しみにしています」
「かしこまりました。スープは小分けにして冷凍庫に入れてありますのでいつでもお飲みいただけます」
須藤さんにお礼を述べて部屋へ戻り、ドアを閉めるとほっとした。
気を遣わなくちゃいけない人たちではないのに、どこか身体に力が入っている自分がいる。そのくせ、頭がいっぱいで周りの音や声が聞こえなくなってしまったり。
なんだか、自分が自分じゃないみたいだ――
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる