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第十三章 紅葉祭
20話
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「翠葉ちゃんはいいわよね? ご両親は揃っているし優しいお兄さんもいる。私なんて、異母兄弟がいたところでライバルでしかない」
私は頷くことも首を振ることもできなかった。
「音楽だって好きという純粋な気持ちだけで楽しめる。そこに勝ち負けなんてない。コンクールに出たのだって一度きりだものね? 翠葉ちゃんが探していた子だとわかってから、大きなコンクールの出場者名簿を調べたの。でも、翠葉ちゃんの名前はどこにもなかった。コンクールとか関係なく、楽しく音楽を続けてきたのでしょう? ……ずるいわ」
確かに、私はコンクールというものが苦手で、あの一件以来そういったものには出ていない。ピアノの先生も変えて、ただ好きで弾いてきた。
間宮さんの弾く幻想即興曲に憧れて、それを弾けるようになるためだけに練習を重ねてきた。
誰に何を強要されるでもなく、自分が弾きたいから弾いてきただけ。
茜先輩もそうだと思っていた。
「コンクールの予選を通過すると、父から本選で着るドレスが送られてくるの。いつもはなんの連絡もないのに、そのときだけは必ず。それでね、コンクールに入賞すると家族三人で会えるの。その日の夜だけは一緒にご飯が食べられる。……母は父に会いたいがために、私をありとあらゆるコンクールに出し続けたわ。……そういう母なの。自分の気持ちのためなら娘だって道具にする。私には、お父さんに会いたければ自分が努力しろって――そう言える親なの。歌も勉強も――なんでも一位を取るしかなかった。親の道具にされ、好きな人の両親に認められるためには、なんでもできなくちゃだめだったっ。どれも全力でがんばってきたのにっ――なのに……本当に欲しいものは手に入らないっ」
茜先輩の声が会場から聞こえる音に混じって通路に響く。
どんなに叫んでも、それが奈落に届くとは思いがたい。
それだけがせめてもの救い……。
歌とは違う声。最後は感情をぶつけるように全身で叫んでいたけれど、その声に憎しみは感じなかった。
悲しくて悔しくて、心が痛くて仕方ない。
そんな声が私の心を激しく揺さぶる。
茜先輩と私の境遇はまったく違う。けれども、環境や境遇、そういったものを抜きにすれば、その感情はひどく馴染みあるものだった。
話すことではどうにもならない。ただ現実を突きつけるだけ――
まるでナイフのように鋭利なそれを、自分の手で自分の心に突き立てる。
なんて悲痛な姿だろう……。
そんな茜先輩を前に、私はかけられる言葉ひとつ持っていなかった。
私とは環境が違う。私が持つ感情は対人ではない。自分の身体に対する不満だ。
感情を重ねることができたとしても、そのほかの事情が違いすぎる。
自分の非力さを痛感した。
「マンションでボイトレしたことがあったでしょう?」
「はい……」
私はこんな一言にすら慎重になる。
「あの日――あの日の帰りに久にプロポーズされたの」
「っ……!?」
「私も耳を疑ったわ。……だって、私たちまだ高校生よ?」
驚いたけど、ものすごく驚いたけど、それと同じくらいに久先輩の気持ちの深さを知った気がする。
自分の気持ちをどう示したら伝わるのか……。
考えつくしたら、そこにたどり着いたのかもしれない。
でも、それは私の憶測にすぎない。
久先輩にはもっと深い理由があるのかもしれない。
人の気持ちは傍から見ているだけでわかるものではない。
「その返事をしなくちゃ……」
茜先輩は目に見えてガタガタと震え始め、自分の腕を自分の手で押さえた。
咄嗟に自分が羽織っていたケープを茜先輩の肩にかけたけれど、そんなことをしても意味はなかったかもしれない。
寒さからくる震えではなく、気持ち――恐怖からくる震え。
足元が崩れて真っ暗な闇に落ちるのではないかと思うような、そんな恐怖に怯えている。
そんなときに欲するもの。それは、自分の身体を支えるための支え――
わかっているのに、知っているのに動けない。
「ねぇっ、私、どうしたらいいっ!?」
茜先輩に抱きつかれる。
その身体を支えたいと思うのに、微動だにできなかった。
だって、この手は支えを欲している。寄り添う心など求めてはいない。
今、私が茜先輩の手を取ったとしても、つらい感情に同調して、負の感情を倍増させるだけだ。
だから、動けない。
なんて情けない――
「私……私、どうしたらいい?」
どうしたら――
どうしたらいいのかはわからない。でも、たったひとつだけ見えているものがあった。
「茜先輩、私にはどうしたらいいのかはわかりません。最良の選択が何なのか、ほかの選択肢に何があるのかすらわかりません。……でも、茜先輩が久先輩を好きなことはわかります。それから、久先輩が茜先輩をとても大切に想っていることも」
「でもっ、人の気持ちは永遠じゃないのよっ!? 結婚しても離婚するかもしれない。久の気持ちが私から離れていくのだけは耐えられないっ。そんなことになったら、私、二度と歌えなくなるわっ。生きていけないっっっ」
好きな人の気持ちが自分から離れるのが耐えられない……。
なんて強い言葉だろう。
その心がなくなったら歌も歌えないなんて、生きていく道すら見えなくなってしまうだなんて。
どれほど強く深い想いなのだろう。
久先輩の想いはどれほど茜先輩の支えになっていたことか……。
きっと、今まで茜先輩ががんばってこられたのは、久先輩の想いがあったからなのだ。
私は茜先輩に何をしてあげられるのだろう。
ツカサや海斗くん、桃華さんやクラスメイトがしてくれたようなことをできるのか……。
何度も何度も繰り返し考えるけれど、答えは見つからない。
「茜先輩……私には何ができるでしょう」
訊くことしかできなかった。
自分から何かを提示することはできなかった。
茜先輩は久先輩の気持ちを受け止め、自分の気持ちを伝えたいのだろう。
けれど、そうすることでまた壁が立ちはだかるのだ。
自分の生い立ちや家族のことで、心をズタズタに切り裂かれてしまう。
ふと、ツカサの言葉を思い出した。
――「現時点で会長にできることがあるのなら、あの人が動いていないわけがない」。
――「会長はやれるだけのことをやったあとだ。今は茜先輩を待っている」。
それはつまり、久先輩は久先輩で何か策を講じているということ?
やれることはやった。だから、プロポーズをした……?
「……茜先輩、これは私が久先輩から聞いたことではありません。私がここへ来る前に、ツカサが私に言ったことです。……久先輩はやれるだけのことをやって、今は茜先輩を待っているんだそうです」
こんな言葉にはなんの力もないだろう。
でも、伝えたかった。久先輩が待っている、と。
そんなことは茜先輩だって痛いほどにわかっているだろう。それでも、伝えたかったのだ。
「茜先輩は信じたいんですよね? 久先輩の気持ちがずっと続くことを。自分の気持ちがずっと続くことを」
声を殺して私の肩口で泣く茜先輩は小さい子みたいだ。でも、普通の小さい子とは違う。
まるで、泣き方を知らない子みたいだった。
そう思ったとき、私はようやくその背に腕を回すことができた。
さっき感じた戸惑いはもうない。
ゆっくりと、何度もその背をさする。
「私も、気持ちがどこまで続くものなのかはわかりません。人を好きになった記憶がないので……。家族を好きとか、友達を好きとか、そういう気持ち以上のものを知らないんです。でも、それがなくなったら怖いから、手に入れたくないという気持ちはわかる気がします。私はそれがクラスメイトでも生徒会のメンバーでも同じことを思うから。いつかなくなってしまうのなら、最初から手に持たなければいい。そうしたら、自分の心は傷つかないですむ。……真面目に、ずっとそう思ってきたんです。そうすることでしか自分の心を守れなかったから」
それは嘘ではない。
今ですら、その強すぎる思いは払拭できていない。
「でも……だから、先輩たちは『True Colors』を歌ってくれたのでしょう? ……私はすごく恵まれています。怖がっていても、そうやって手を差し伸べてくれる人がいるのだから。この学校には、私を救ってくれる人がたくさんいます」
それなら、茜先輩には……?
「……茜先輩を救える人は誰ですか?」
その問いに、茜先輩の震えが一瞬止まった。
「……今、心に思い浮かべたのは誰ですか?」
久先輩、ですよね。
救ってくれる人は久先輩しかいない。けれど、久先輩を選べば漏れなく茨もついてくる。
答えは、選択肢は、最初からひとつしかなかったのだ。
「その道を進むのが怖くて仕方ないの……」
「……大丈夫です。その道は茜先輩ひとりで歩むものではないから。久先輩がプロポーズという形をとったのは、きっとその茨道を一緒に歩む覚悟があると伝えたかったから……違いますか?」
抱きつかれた腕の力が強くなる。
「すい、は、ちゃ――」
「はい」
「おね、がい……。私に、私に勇気をちょうだい」
勇気とはどうやったらあげることができるのだろう。
方法がわからない。でも――
「私にあげられるものがあるならば、全部あげます。茜先輩に全部あげます」
私は頷くことも首を振ることもできなかった。
「音楽だって好きという純粋な気持ちだけで楽しめる。そこに勝ち負けなんてない。コンクールに出たのだって一度きりだものね? 翠葉ちゃんが探していた子だとわかってから、大きなコンクールの出場者名簿を調べたの。でも、翠葉ちゃんの名前はどこにもなかった。コンクールとか関係なく、楽しく音楽を続けてきたのでしょう? ……ずるいわ」
確かに、私はコンクールというものが苦手で、あの一件以来そういったものには出ていない。ピアノの先生も変えて、ただ好きで弾いてきた。
間宮さんの弾く幻想即興曲に憧れて、それを弾けるようになるためだけに練習を重ねてきた。
誰に何を強要されるでもなく、自分が弾きたいから弾いてきただけ。
茜先輩もそうだと思っていた。
「コンクールの予選を通過すると、父から本選で着るドレスが送られてくるの。いつもはなんの連絡もないのに、そのときだけは必ず。それでね、コンクールに入賞すると家族三人で会えるの。その日の夜だけは一緒にご飯が食べられる。……母は父に会いたいがために、私をありとあらゆるコンクールに出し続けたわ。……そういう母なの。自分の気持ちのためなら娘だって道具にする。私には、お父さんに会いたければ自分が努力しろって――そう言える親なの。歌も勉強も――なんでも一位を取るしかなかった。親の道具にされ、好きな人の両親に認められるためには、なんでもできなくちゃだめだったっ。どれも全力でがんばってきたのにっ――なのに……本当に欲しいものは手に入らないっ」
茜先輩の声が会場から聞こえる音に混じって通路に響く。
どんなに叫んでも、それが奈落に届くとは思いがたい。
それだけがせめてもの救い……。
歌とは違う声。最後は感情をぶつけるように全身で叫んでいたけれど、その声に憎しみは感じなかった。
悲しくて悔しくて、心が痛くて仕方ない。
そんな声が私の心を激しく揺さぶる。
茜先輩と私の境遇はまったく違う。けれども、環境や境遇、そういったものを抜きにすれば、その感情はひどく馴染みあるものだった。
話すことではどうにもならない。ただ現実を突きつけるだけ――
まるでナイフのように鋭利なそれを、自分の手で自分の心に突き立てる。
なんて悲痛な姿だろう……。
そんな茜先輩を前に、私はかけられる言葉ひとつ持っていなかった。
私とは環境が違う。私が持つ感情は対人ではない。自分の身体に対する不満だ。
感情を重ねることができたとしても、そのほかの事情が違いすぎる。
自分の非力さを痛感した。
「マンションでボイトレしたことがあったでしょう?」
「はい……」
私はこんな一言にすら慎重になる。
「あの日――あの日の帰りに久にプロポーズされたの」
「っ……!?」
「私も耳を疑ったわ。……だって、私たちまだ高校生よ?」
驚いたけど、ものすごく驚いたけど、それと同じくらいに久先輩の気持ちの深さを知った気がする。
自分の気持ちをどう示したら伝わるのか……。
考えつくしたら、そこにたどり着いたのかもしれない。
でも、それは私の憶測にすぎない。
久先輩にはもっと深い理由があるのかもしれない。
人の気持ちは傍から見ているだけでわかるものではない。
「その返事をしなくちゃ……」
茜先輩は目に見えてガタガタと震え始め、自分の腕を自分の手で押さえた。
咄嗟に自分が羽織っていたケープを茜先輩の肩にかけたけれど、そんなことをしても意味はなかったかもしれない。
寒さからくる震えではなく、気持ち――恐怖からくる震え。
足元が崩れて真っ暗な闇に落ちるのではないかと思うような、そんな恐怖に怯えている。
そんなときに欲するもの。それは、自分の身体を支えるための支え――
わかっているのに、知っているのに動けない。
「ねぇっ、私、どうしたらいいっ!?」
茜先輩に抱きつかれる。
その身体を支えたいと思うのに、微動だにできなかった。
だって、この手は支えを欲している。寄り添う心など求めてはいない。
今、私が茜先輩の手を取ったとしても、つらい感情に同調して、負の感情を倍増させるだけだ。
だから、動けない。
なんて情けない――
「私……私、どうしたらいい?」
どうしたら――
どうしたらいいのかはわからない。でも、たったひとつだけ見えているものがあった。
「茜先輩、私にはどうしたらいいのかはわかりません。最良の選択が何なのか、ほかの選択肢に何があるのかすらわかりません。……でも、茜先輩が久先輩を好きなことはわかります。それから、久先輩が茜先輩をとても大切に想っていることも」
「でもっ、人の気持ちは永遠じゃないのよっ!? 結婚しても離婚するかもしれない。久の気持ちが私から離れていくのだけは耐えられないっ。そんなことになったら、私、二度と歌えなくなるわっ。生きていけないっっっ」
好きな人の気持ちが自分から離れるのが耐えられない……。
なんて強い言葉だろう。
その心がなくなったら歌も歌えないなんて、生きていく道すら見えなくなってしまうだなんて。
どれほど強く深い想いなのだろう。
久先輩の想いはどれほど茜先輩の支えになっていたことか……。
きっと、今まで茜先輩ががんばってこられたのは、久先輩の想いがあったからなのだ。
私は茜先輩に何をしてあげられるのだろう。
ツカサや海斗くん、桃華さんやクラスメイトがしてくれたようなことをできるのか……。
何度も何度も繰り返し考えるけれど、答えは見つからない。
「茜先輩……私には何ができるでしょう」
訊くことしかできなかった。
自分から何かを提示することはできなかった。
茜先輩は久先輩の気持ちを受け止め、自分の気持ちを伝えたいのだろう。
けれど、そうすることでまた壁が立ちはだかるのだ。
自分の生い立ちや家族のことで、心をズタズタに切り裂かれてしまう。
ふと、ツカサの言葉を思い出した。
――「現時点で会長にできることがあるのなら、あの人が動いていないわけがない」。
――「会長はやれるだけのことをやったあとだ。今は茜先輩を待っている」。
それはつまり、久先輩は久先輩で何か策を講じているということ?
やれることはやった。だから、プロポーズをした……?
「……茜先輩、これは私が久先輩から聞いたことではありません。私がここへ来る前に、ツカサが私に言ったことです。……久先輩はやれるだけのことをやって、今は茜先輩を待っているんだそうです」
こんな言葉にはなんの力もないだろう。
でも、伝えたかった。久先輩が待っている、と。
そんなことは茜先輩だって痛いほどにわかっているだろう。それでも、伝えたかったのだ。
「茜先輩は信じたいんですよね? 久先輩の気持ちがずっと続くことを。自分の気持ちがずっと続くことを」
声を殺して私の肩口で泣く茜先輩は小さい子みたいだ。でも、普通の小さい子とは違う。
まるで、泣き方を知らない子みたいだった。
そう思ったとき、私はようやくその背に腕を回すことができた。
さっき感じた戸惑いはもうない。
ゆっくりと、何度もその背をさする。
「私も、気持ちがどこまで続くものなのかはわかりません。人を好きになった記憶がないので……。家族を好きとか、友達を好きとか、そういう気持ち以上のものを知らないんです。でも、それがなくなったら怖いから、手に入れたくないという気持ちはわかる気がします。私はそれがクラスメイトでも生徒会のメンバーでも同じことを思うから。いつかなくなってしまうのなら、最初から手に持たなければいい。そうしたら、自分の心は傷つかないですむ。……真面目に、ずっとそう思ってきたんです。そうすることでしか自分の心を守れなかったから」
それは嘘ではない。
今ですら、その強すぎる思いは払拭できていない。
「でも……だから、先輩たちは『True Colors』を歌ってくれたのでしょう? ……私はすごく恵まれています。怖がっていても、そうやって手を差し伸べてくれる人がいるのだから。この学校には、私を救ってくれる人がたくさんいます」
それなら、茜先輩には……?
「……茜先輩を救える人は誰ですか?」
その問いに、茜先輩の震えが一瞬止まった。
「……今、心に思い浮かべたのは誰ですか?」
久先輩、ですよね。
救ってくれる人は久先輩しかいない。けれど、久先輩を選べば漏れなく茨もついてくる。
答えは、選択肢は、最初からひとつしかなかったのだ。
「その道を進むのが怖くて仕方ないの……」
「……大丈夫です。その道は茜先輩ひとりで歩むものではないから。久先輩がプロポーズという形をとったのは、きっとその茨道を一緒に歩む覚悟があると伝えたかったから……違いますか?」
抱きつかれた腕の力が強くなる。
「すい、は、ちゃ――」
「はい」
「おね、がい……。私に、私に勇気をちょうだい」
勇気とはどうやったらあげることができるのだろう。
方法がわからない。でも――
「私にあげられるものがあるならば、全部あげます。茜先輩に全部あげます」
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