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第十三章 紅葉祭
21話
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勇気とはなんだろう……。
それが「強い心」という意味ならば、勇気は心の進化形に思える。
どんな心が進化したら勇気になるのだろう。
……茜先輩、ごめんなさい。
私は「勇気」そのもの、完成形はあげられそうにありません。だって、そんなものは私も持っていないから。
だとしたら、代わりに何をあげられるかな……。
――気持ち、想い、かな。
「茜先輩、私は茜先輩が大好きです」
「……どこ、が? こんな……好きな人すら、信じられないような……私の、何が好き、なの?」
私から少し離れ、涙の溢れる目で訊かれた。
「環境が人を育てる」という言葉あがる。
だとしたら、茜先輩がこんなふうに考えてしまうのは仕方がないのではないか。誰がそれを責められるだろう。
でも、茜先輩が欲しいのはそんな言葉じゃない。
正論とか一般論、そんなものが欲しいわけじゃない。むしろ、そういったものは欲していないだろう。
茜先輩は慰めが欲しいわけじゃない。そういう人じゃない……。
「茜先輩が誰を信じていないとか、そういうのはどうでもいいんです。今、私の前にいる茜先輩だったり、四月から私に接してきてくれた茜先輩が私のすべてだから。……すっごくたくさんありますよ? でも私、頭にあるものをまとめるのが下手なので、長くなりますけど全部聞いてくださいね」
少しだけ笑みを添えると、茜先輩がちょっとだけ驚いた顔をした。
私はピアノを弾く前の儀式をする。
鍵盤に向かい、心の中でこんにちは。
白鍵と黒鍵を見て、何も変わらない――そう唱えてから鍵盤に手を乗せる。
今日は茜先輩の手に自分の手を乗せた。
軽く乗せ、軽く握る。
茜先輩は楽器のような人。
私、楽器と対話するのだけは慣れているんです。
どんなに下手でも、気持ちをこめれば楽器はそれに応えてくれる。
だから、私の気持ちは伝わる。
ほかの人だったらわからない。でも、茜先輩になら伝わる――
「初めて会ったとき、とってもかわいくてどうしようかと思いました。おうちに連れて帰ってずっと眺めていたいくらいにかわいくて、髪の毛がふわふわで触りたいなって思っていたら『触っていいよ』って言われて、何も考えずに手を伸ばしました。身長は私とそんなに変わらないのに、話し声ですら自信に満ちていて、とても羨ましかった。私にはそんなふうに話すことはできないから。歌を聴いたときはもっとびっくりしました。私はそれまで声楽を聴いたことはなかったから、茜先輩がなんて呼ばれているのかすら知りませんでした。それでも、あの声は天使が歌っているように思えたし、歌っている茜先輩は妖精に見えました。……こんなふうに歌えたら、声を出せたら気持ちがいいだろうな、って思いました。さっきの歌では歌のお姫様って思いました。勉強を教えてもらった記憶は途切れ途切れ……。もしかしたらその場にツカサがいたのかなって思うんですけど……。私、先輩に勉強を教えてもらったのはあれが初めてだったんです。いつも学年首位だなんてすごいなって。自分があとどれくらい努力したらそこにたどり着けるのかな、って考えます。……人に知られたくないことがあって、でも、言わなくちゃいけないような空気の中、茜先輩が言いたくないことは言わなくていいと言ってくれました。すごく嬉しかったです。今までそんなふうに言ってくれる人はいなかったから……。人と比べたら同じようにできることが少ない私を、そうと知っても生徒会においでって言ってくれた。……今まで、私に関わってくれた茜先輩が大好きです。それから、いつも笑顔でいる茜先輩をすごいと思います。いつも笑顔でいられるほど人生は平坦ではないし、努力している人がつらい思いをしていないわけがないと思うから。……努力は報われるまでがきつい。うまくいったときにしか報われたなんて思えない。だから、茜先輩をすごいと思います。それから、色んな人に声をかけられるのに、みんなのことを名前までちゃんと覚えていてすごいな、って思います。それから――」
「ありがとうっ」
まだまだ言い足りない。もっともっとたくさんある。
ありすぎて、ずっと聞いていてくれないと話しきれない。
「ありがとう、翠葉ちゃん……。私、ひどいこと言ったのに――」
茜先輩は私の手をぎゅっと握りしめた。私はその手を握り返す。
「じゃぁ、私はもっとひどいことを言います。……私には茜先輩の気持ちはわからない。茜先輩の置かれている立場は一生かかっても理解できません。想像ならできるけど、それは想像でしかない……」
「……わかってるよ。それをわかっていて話したんだもの。でも、それを認めて口にするのは……翠葉ちゃん、つらいでしょう? 苦しいでしょう? そこまでわかっていて話しているから私はひどいんだよ」
茜先輩は一筋涙を流し笑った。
「苦しく、ない……。苦しんでいる人が目の前にいるのに、私が苦しいのなんて、違う」
涙が零れそうで必死に堪える。
「泣いていいのに……」
「や、です。絶対に、や、です」
「……意地っ張り」
茜先輩がクスリ、と笑う。
それはいつもの茜先輩の笑い方。
「翠葉ちゃんはやっぱり強いよ。こういうときはきっと一緒に泣いちゃったほうが楽なの。でも、その道はあえて選ばないのね。その辺が、少し……私と似てる。楽になる道はわかっているのに、その道を選べないところが……」
だって、違うから……。
「私じゃない……。今、楽になるべきなのは私じゃないです。茜先輩です」
「っ――敵わない。本当に翠葉ちゃんには敵わない」
そう言うと、茜先輩は下を向いた。
「翠葉ちゃん、ステージでは私が翠葉ちゃんの支えになる。だから、それ以外では私を支えてくれないかな。……私、寄りかかれる人がいないの。……本当はいるんだけど、今は翠葉ちゃんしかいないの」
「……私、すっごく頼りない棒切れですよ? それでもいいなら喜んで。折れるまで寄りかかってください」
「あり、がと……。本当に、ありが、と……」
通路の先から人の足音が聞こえてきた。
まるで、これからそこに行くから、と合図をするように歩く音は、一定の速度でこちらに近づいてくる。
気配に覚えがある気がした。
「軽音部がラストに入りました」
その声を聞いて私はほっとする。
「あと三分くらいで終わります。しばらくは放送委員につなぐように通達してありますが、何分で戻れますか?」
聞いていると心が落ち着く低い声の持ち主はツカサ。
ツカサは近寄りすぎず、声が届くところで歩みを止めた。
「翠葉ちゃんは大丈夫?」
茜先輩に聞かれて頷く。
「司、五分で戻るから、翠葉ちゃんを連れて先に戻って」
「え……?」
「私は目の腫れを引かせて、メイクを少し直さなくちゃ」
茜先輩はいつもの笑顔を見せてくれた。
「大丈夫よ。メイク道具は持ってきているし、目の腫れを引かせるのは得意なの。それなりにアイテムは常備しているわ」
そう言って、茜先輩の向こう側に置いてあったバニティポーチを見せられる。
「本当に、大丈夫ですか?」
「……言ったでしょう? ステージでは大丈夫じゃないとだめなの。そこはプライド、だよ。翠葉ちゃんはそれ、今飲めなかったから歌う前にはちゃんと飲んでおいてね。ここ、空調がしっかりきいていて空気が乾燥してるから」
茜先輩が指差したのはペットボトル。
せっかく空太くんが作ってくれたのに、一度も口にしていなかったことに気づいて愕然とする。
これをそのまま持ち帰るのはなんと心苦しいことか……。
「さ、行って!」
立ち上がるように腕を引かれ、さらには背を押される。
私は茜先輩を置いていくのが気がかりで、なかなか足を踏み出せないでいた。すると、
「翠」
仄暗い通路から手が伸びてきて、手首を掴まれた。
見えなかった姿が今はくっきりと見える。
「いつまでもここにいたら、茜先輩が五分で戻れなくなる。この人は走って戻ってくるつもりだ。それまでに翠は奈落に戻ってる必要があるし、それも飲まなくちゃいけないんだろ?」
後ろからクスリ、と笑う声が聞こえた。
「さすが司ね。そのとおりよ! ほら、行って!」
これ以上、私がそこに留まることはできなかった。
茜先輩は何がなんでも五分で戻るつもりで、ステージに穴を開けるつもりは毛頭ない。
それなら、私もがんばらなくちゃ――
それが「強い心」という意味ならば、勇気は心の進化形に思える。
どんな心が進化したら勇気になるのだろう。
……茜先輩、ごめんなさい。
私は「勇気」そのもの、完成形はあげられそうにありません。だって、そんなものは私も持っていないから。
だとしたら、代わりに何をあげられるかな……。
――気持ち、想い、かな。
「茜先輩、私は茜先輩が大好きです」
「……どこ、が? こんな……好きな人すら、信じられないような……私の、何が好き、なの?」
私から少し離れ、涙の溢れる目で訊かれた。
「環境が人を育てる」という言葉あがる。
だとしたら、茜先輩がこんなふうに考えてしまうのは仕方がないのではないか。誰がそれを責められるだろう。
でも、茜先輩が欲しいのはそんな言葉じゃない。
正論とか一般論、そんなものが欲しいわけじゃない。むしろ、そういったものは欲していないだろう。
茜先輩は慰めが欲しいわけじゃない。そういう人じゃない……。
「茜先輩が誰を信じていないとか、そういうのはどうでもいいんです。今、私の前にいる茜先輩だったり、四月から私に接してきてくれた茜先輩が私のすべてだから。……すっごくたくさんありますよ? でも私、頭にあるものをまとめるのが下手なので、長くなりますけど全部聞いてくださいね」
少しだけ笑みを添えると、茜先輩がちょっとだけ驚いた顔をした。
私はピアノを弾く前の儀式をする。
鍵盤に向かい、心の中でこんにちは。
白鍵と黒鍵を見て、何も変わらない――そう唱えてから鍵盤に手を乗せる。
今日は茜先輩の手に自分の手を乗せた。
軽く乗せ、軽く握る。
茜先輩は楽器のような人。
私、楽器と対話するのだけは慣れているんです。
どんなに下手でも、気持ちをこめれば楽器はそれに応えてくれる。
だから、私の気持ちは伝わる。
ほかの人だったらわからない。でも、茜先輩になら伝わる――
「初めて会ったとき、とってもかわいくてどうしようかと思いました。おうちに連れて帰ってずっと眺めていたいくらいにかわいくて、髪の毛がふわふわで触りたいなって思っていたら『触っていいよ』って言われて、何も考えずに手を伸ばしました。身長は私とそんなに変わらないのに、話し声ですら自信に満ちていて、とても羨ましかった。私にはそんなふうに話すことはできないから。歌を聴いたときはもっとびっくりしました。私はそれまで声楽を聴いたことはなかったから、茜先輩がなんて呼ばれているのかすら知りませんでした。それでも、あの声は天使が歌っているように思えたし、歌っている茜先輩は妖精に見えました。……こんなふうに歌えたら、声を出せたら気持ちがいいだろうな、って思いました。さっきの歌では歌のお姫様って思いました。勉強を教えてもらった記憶は途切れ途切れ……。もしかしたらその場にツカサがいたのかなって思うんですけど……。私、先輩に勉強を教えてもらったのはあれが初めてだったんです。いつも学年首位だなんてすごいなって。自分があとどれくらい努力したらそこにたどり着けるのかな、って考えます。……人に知られたくないことがあって、でも、言わなくちゃいけないような空気の中、茜先輩が言いたくないことは言わなくていいと言ってくれました。すごく嬉しかったです。今までそんなふうに言ってくれる人はいなかったから……。人と比べたら同じようにできることが少ない私を、そうと知っても生徒会においでって言ってくれた。……今まで、私に関わってくれた茜先輩が大好きです。それから、いつも笑顔でいる茜先輩をすごいと思います。いつも笑顔でいられるほど人生は平坦ではないし、努力している人がつらい思いをしていないわけがないと思うから。……努力は報われるまでがきつい。うまくいったときにしか報われたなんて思えない。だから、茜先輩をすごいと思います。それから、色んな人に声をかけられるのに、みんなのことを名前までちゃんと覚えていてすごいな、って思います。それから――」
「ありがとうっ」
まだまだ言い足りない。もっともっとたくさんある。
ありすぎて、ずっと聞いていてくれないと話しきれない。
「ありがとう、翠葉ちゃん……。私、ひどいこと言ったのに――」
茜先輩は私の手をぎゅっと握りしめた。私はその手を握り返す。
「じゃぁ、私はもっとひどいことを言います。……私には茜先輩の気持ちはわからない。茜先輩の置かれている立場は一生かかっても理解できません。想像ならできるけど、それは想像でしかない……」
「……わかってるよ。それをわかっていて話したんだもの。でも、それを認めて口にするのは……翠葉ちゃん、つらいでしょう? 苦しいでしょう? そこまでわかっていて話しているから私はひどいんだよ」
茜先輩は一筋涙を流し笑った。
「苦しく、ない……。苦しんでいる人が目の前にいるのに、私が苦しいのなんて、違う」
涙が零れそうで必死に堪える。
「泣いていいのに……」
「や、です。絶対に、や、です」
「……意地っ張り」
茜先輩がクスリ、と笑う。
それはいつもの茜先輩の笑い方。
「翠葉ちゃんはやっぱり強いよ。こういうときはきっと一緒に泣いちゃったほうが楽なの。でも、その道はあえて選ばないのね。その辺が、少し……私と似てる。楽になる道はわかっているのに、その道を選べないところが……」
だって、違うから……。
「私じゃない……。今、楽になるべきなのは私じゃないです。茜先輩です」
「っ――敵わない。本当に翠葉ちゃんには敵わない」
そう言うと、茜先輩は下を向いた。
「翠葉ちゃん、ステージでは私が翠葉ちゃんの支えになる。だから、それ以外では私を支えてくれないかな。……私、寄りかかれる人がいないの。……本当はいるんだけど、今は翠葉ちゃんしかいないの」
「……私、すっごく頼りない棒切れですよ? それでもいいなら喜んで。折れるまで寄りかかってください」
「あり、がと……。本当に、ありが、と……」
通路の先から人の足音が聞こえてきた。
まるで、これからそこに行くから、と合図をするように歩く音は、一定の速度でこちらに近づいてくる。
気配に覚えがある気がした。
「軽音部がラストに入りました」
その声を聞いて私はほっとする。
「あと三分くらいで終わります。しばらくは放送委員につなぐように通達してありますが、何分で戻れますか?」
聞いていると心が落ち着く低い声の持ち主はツカサ。
ツカサは近寄りすぎず、声が届くところで歩みを止めた。
「翠葉ちゃんは大丈夫?」
茜先輩に聞かれて頷く。
「司、五分で戻るから、翠葉ちゃんを連れて先に戻って」
「え……?」
「私は目の腫れを引かせて、メイクを少し直さなくちゃ」
茜先輩はいつもの笑顔を見せてくれた。
「大丈夫よ。メイク道具は持ってきているし、目の腫れを引かせるのは得意なの。それなりにアイテムは常備しているわ」
そう言って、茜先輩の向こう側に置いてあったバニティポーチを見せられる。
「本当に、大丈夫ですか?」
「……言ったでしょう? ステージでは大丈夫じゃないとだめなの。そこはプライド、だよ。翠葉ちゃんはそれ、今飲めなかったから歌う前にはちゃんと飲んでおいてね。ここ、空調がしっかりきいていて空気が乾燥してるから」
茜先輩が指差したのはペットボトル。
せっかく空太くんが作ってくれたのに、一度も口にしていなかったことに気づいて愕然とする。
これをそのまま持ち帰るのはなんと心苦しいことか……。
「さ、行って!」
立ち上がるように腕を引かれ、さらには背を押される。
私は茜先輩を置いていくのが気がかりで、なかなか足を踏み出せないでいた。すると、
「翠」
仄暗い通路から手が伸びてきて、手首を掴まれた。
見えなかった姿が今はくっきりと見える。
「いつまでもここにいたら、茜先輩が五分で戻れなくなる。この人は走って戻ってくるつもりだ。それまでに翠は奈落に戻ってる必要があるし、それも飲まなくちゃいけないんだろ?」
後ろからクスリ、と笑う声が聞こえた。
「さすが司ね。そのとおりよ! ほら、行って!」
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