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幼少時代。
料理の実演開始。
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馬車は街の広場に着いた。この広場を中心に街は広がっているとスサンお兄さんに聞いた事がある。広場は想像してたものよりはるかに広かった。
「リョウ、ここが街の中心だ。ここに色々なギルドが集まっている」
「ギルド?」
「同じ仕事をしている人たちの集まりだ。商人、工人各種、冒険者、傭兵など数多くのギルドがある。お父さんとロイックはここの商業ギルドに入っているんだ」
「ふーん」
「まあ、良くわからないだろうがここにギルドが集まっていると覚えておくと良い」
「わかった!」
馬車は広場の一角に止まる。どうやら着いたようだ。
「降りるぞ。ここが料理ギルドだ」
三階建ての大きな建物がそこにはあった。それはつるつるとしたオレンジ色の壁の立方体の建物で、各階の仕切りには料理の道具をモチーフとした派手だが建物を引き立たせる意匠の装飾が取り付けられ、料理ギルドと言う事を示している。装飾には銅が使われ、良い感じの緑青が浮き出ていることからかなりの歴史を持つ建物じゃないかと想像できた。
お父さんに手を繋がれ料理ギルドに入る。入った瞬間、スパイスの匂いを感じる。入り口入ってすぐに上まで続く吹き抜けとなっており、僕はその光景に圧倒されて口がポカンとなった。
「驚いたか。ここのギルドは大きいから大きな建物なんだ。お父さんとロイックが入っている商業ギルドはもっと大きいぞ。同じ建築家のデザインだが五階建てだ」
「お父さん、ここ、すごい」
「そうだな。すごいな。よし、受付に行こう。向こうだ」
お父さんは僕を連れて受付に行く。
二人の職員が受付に立っていた。
「いらっしゃいませ」
「スサン商会のハッセルエンとリョウエストだ。マジスギルド長と約束している」
「ハッセルエン様、リョウエスト様お待ちしてました。ご案内いたしますので少々お待ちください」
受付の人は恭しく礼をする。受付の人はもう一人の同僚に
「イの6案件のお客様が到着されたとギルド長に」
と言い、同僚は裏のドアを開けて走って行った。
「こちらへどうぞ」
僕らは2階に上がる。そして応接室と書かれた部屋に到着すると中に入った。中には一人の男が待っていた。コックコートのような服を着た三十歳くらいの人で緑髪でブラウンの瞳、どちらかといえば痩せ型。頭の上には凄く目立つ耳が付いていた。獣人族だな。
「ハッセルエンさんしばらくぶりやなぁ」
「久しいな。マジスギルド長。元気そうで。相変わらず忙しそうだな」
「ああ。貧乏暇なしや言うてな。んでそっちが『スサンの天使』リョウエストさんやな」
「そんな二つ名ついてるのか?」
「おや、知らんのかい?街で有名やで。リョウエストさん、ワイはマジス。狐族やで。よろしく頼むわ」
「マジス、よろしく。僕リョウ」
「リョウで良いのかいな。よろしくな」
僕とギルド長は握手をした。
「まあ、座ってくれるか?」
お父さんと座るとマジスギルド長は早速話し始める。
「んでな、問い合わせのあった件、再度確認したのだが、無いねん。ホンマにリョウはんが考えたんか?」
「ああ。間違いない」
「そうか……実はな、その話聞きつけて料理取締り部隊の隊長はんが来ているねん」
「そうなのか」
「残念ながら、そっちの付き添いの料理人は今日は付けられんがええか?公正な判断を、という国の判断でな」
「しかしリョウはまだ三歳。知識はあっても料理はまだできないぞ」
「その辺はまかしとき。うちの腕っこきのシェフに作り方を教えてくれれば良い」
「リョウ、ここの料理人に作り方教えてくれるか?」
「んー?」
「マスではダメだそうだ」
「んふー。わかった」
「よっしゃ。ほな我がギルドが誇る、特設Aキッチンに案内するわ。リョウはんの今日の相棒をそこで紹介するよってに」
「わかったー」
僕はお父さんとマジス商会長の後に付いてキッチンに入った。キッチンに入ると圧倒された。前世の業務用の厨房のようなスペースができていた。とにかく広くて使いやすそうだった。
そこにあるテーブルには何人かの人間が座っている。キッチンには男女二人の人間が立って待っていた。
「リョウはん、こっち来てくれへん?」
僕はキッチンに呼ばれると女性の方をまずは紹介してくれた。女性は青髪の短髪で頭に頭巾をまいている。綺麗というより可愛い系の人だ。
「こっちにいるんがうちのギルドの副料理長のリィスや。こっちにいるんが出願者のリョウはんや。よろしゅうにな」
リィスさんは目線を合わせてくれる。
「リィスよ。今日は色々教えてね」
「うん!お願い」
「よろしくね」
次に男の人を紹介してくれる。
「こっちが料理取締部隊隊長のアスハ・オーブはんや。今日のお目付け役やな」
「……よろしく」
「うん!お願い!」
「んでテーブルに座ってるんがうちのギルドの幹部や。味にうるさい奴らやけど気にせんといてな」
「うん!」
「ほな、みんな注目や。今からリョウはんが料理をリィスと一緒に作りはる。全く新しい料理だから楽しみになー。リョウはん。よろしくー」
「うん!鳥、小麦の白いの、油多く焼いたのと、お芋、薄いの、油多く焼いたの、作る」
僕はキッチンに移動して用意された踏み台の上にのる。
「リィス、鳥、切る。口の、大きさ」
「一口大ね…できたわ」
「うん、塩と、胡椒、つける」
僕は頑張って満遍なく塩胡椒の下味を振った。
「ちょっと待つ。いい?」
「わかったわ」
「お芋、お願い」
「……芋はこれだわ。どっちが良い?」
さつまいもっぽいやつとじゃがいもっぽいやつがある。
「これ!」
「オウトールね。これどうするの?」
「えーと。めくる?」
「めくる?皮を剥くのね?」
「皮、これ?」
「そう皮っていうのよ」
「皮とる」
「わかったわ…できたわ」
「薄く切るの」
「これくらい?」
「もっと」
「これくらいかな?」
「もうちょっと」
「溶けるわよ?」
「良いの!」
「わかったわ。これでいいのね」
「良い!ありがと」
「ふふっ。どういたしまして」
仕込みはあとちょっとだ。
「鳥できた!リィス、小麦粉の白いの、お願い」
「小麦粉ね……用意できたわ」
「これ、こうするの!」
僕は下味をつけた鶏肉に小麦粉をまぶす。一生懸命、まぶす。
「なんて事や。ホンマに料理してはるで。すごいわこの子。そう思わへんアスハはん」
「ああ、正直驚いてる。どう見ても料理を知ってるとしか思えないな」
「ああ。うちの子にも見せたいわ。ホンマ感激やわ」
よし。仕込みはオッケー。あとは揚げるだけ。芋が先の方がいいだろ。
「リョウ、ここが街の中心だ。ここに色々なギルドが集まっている」
「ギルド?」
「同じ仕事をしている人たちの集まりだ。商人、工人各種、冒険者、傭兵など数多くのギルドがある。お父さんとロイックはここの商業ギルドに入っているんだ」
「ふーん」
「まあ、良くわからないだろうがここにギルドが集まっていると覚えておくと良い」
「わかった!」
馬車は広場の一角に止まる。どうやら着いたようだ。
「降りるぞ。ここが料理ギルドだ」
三階建ての大きな建物がそこにはあった。それはつるつるとしたオレンジ色の壁の立方体の建物で、各階の仕切りには料理の道具をモチーフとした派手だが建物を引き立たせる意匠の装飾が取り付けられ、料理ギルドと言う事を示している。装飾には銅が使われ、良い感じの緑青が浮き出ていることからかなりの歴史を持つ建物じゃないかと想像できた。
お父さんに手を繋がれ料理ギルドに入る。入った瞬間、スパイスの匂いを感じる。入り口入ってすぐに上まで続く吹き抜けとなっており、僕はその光景に圧倒されて口がポカンとなった。
「驚いたか。ここのギルドは大きいから大きな建物なんだ。お父さんとロイックが入っている商業ギルドはもっと大きいぞ。同じ建築家のデザインだが五階建てだ」
「お父さん、ここ、すごい」
「そうだな。すごいな。よし、受付に行こう。向こうだ」
お父さんは僕を連れて受付に行く。
二人の職員が受付に立っていた。
「いらっしゃいませ」
「スサン商会のハッセルエンとリョウエストだ。マジスギルド長と約束している」
「ハッセルエン様、リョウエスト様お待ちしてました。ご案内いたしますので少々お待ちください」
受付の人は恭しく礼をする。受付の人はもう一人の同僚に
「イの6案件のお客様が到着されたとギルド長に」
と言い、同僚は裏のドアを開けて走って行った。
「こちらへどうぞ」
僕らは2階に上がる。そして応接室と書かれた部屋に到着すると中に入った。中には一人の男が待っていた。コックコートのような服を着た三十歳くらいの人で緑髪でブラウンの瞳、どちらかといえば痩せ型。頭の上には凄く目立つ耳が付いていた。獣人族だな。
「ハッセルエンさんしばらくぶりやなぁ」
「久しいな。マジスギルド長。元気そうで。相変わらず忙しそうだな」
「ああ。貧乏暇なしや言うてな。んでそっちが『スサンの天使』リョウエストさんやな」
「そんな二つ名ついてるのか?」
「おや、知らんのかい?街で有名やで。リョウエストさん、ワイはマジス。狐族やで。よろしく頼むわ」
「マジス、よろしく。僕リョウ」
「リョウで良いのかいな。よろしくな」
僕とギルド長は握手をした。
「まあ、座ってくれるか?」
お父さんと座るとマジスギルド長は早速話し始める。
「んでな、問い合わせのあった件、再度確認したのだが、無いねん。ホンマにリョウはんが考えたんか?」
「ああ。間違いない」
「そうか……実はな、その話聞きつけて料理取締り部隊の隊長はんが来ているねん」
「そうなのか」
「残念ながら、そっちの付き添いの料理人は今日は付けられんがええか?公正な判断を、という国の判断でな」
「しかしリョウはまだ三歳。知識はあっても料理はまだできないぞ」
「その辺はまかしとき。うちの腕っこきのシェフに作り方を教えてくれれば良い」
「リョウ、ここの料理人に作り方教えてくれるか?」
「んー?」
「マスではダメだそうだ」
「んふー。わかった」
「よっしゃ。ほな我がギルドが誇る、特設Aキッチンに案内するわ。リョウはんの今日の相棒をそこで紹介するよってに」
「わかったー」
僕はお父さんとマジス商会長の後に付いてキッチンに入った。キッチンに入ると圧倒された。前世の業務用の厨房のようなスペースができていた。とにかく広くて使いやすそうだった。
そこにあるテーブルには何人かの人間が座っている。キッチンには男女二人の人間が立って待っていた。
「リョウはん、こっち来てくれへん?」
僕はキッチンに呼ばれると女性の方をまずは紹介してくれた。女性は青髪の短髪で頭に頭巾をまいている。綺麗というより可愛い系の人だ。
「こっちにいるんがうちのギルドの副料理長のリィスや。こっちにいるんが出願者のリョウはんや。よろしゅうにな」
リィスさんは目線を合わせてくれる。
「リィスよ。今日は色々教えてね」
「うん!お願い」
「よろしくね」
次に男の人を紹介してくれる。
「こっちが料理取締部隊隊長のアスハ・オーブはんや。今日のお目付け役やな」
「……よろしく」
「うん!お願い!」
「んでテーブルに座ってるんがうちのギルドの幹部や。味にうるさい奴らやけど気にせんといてな」
「うん!」
「ほな、みんな注目や。今からリョウはんが料理をリィスと一緒に作りはる。全く新しい料理だから楽しみになー。リョウはん。よろしくー」
「うん!鳥、小麦の白いの、油多く焼いたのと、お芋、薄いの、油多く焼いたの、作る」
僕はキッチンに移動して用意された踏み台の上にのる。
「リィス、鳥、切る。口の、大きさ」
「一口大ね…できたわ」
「うん、塩と、胡椒、つける」
僕は頑張って満遍なく塩胡椒の下味を振った。
「ちょっと待つ。いい?」
「わかったわ」
「お芋、お願い」
「……芋はこれだわ。どっちが良い?」
さつまいもっぽいやつとじゃがいもっぽいやつがある。
「これ!」
「オウトールね。これどうするの?」
「えーと。めくる?」
「めくる?皮を剥くのね?」
「皮、これ?」
「そう皮っていうのよ」
「皮とる」
「わかったわ…できたわ」
「薄く切るの」
「これくらい?」
「もっと」
「これくらいかな?」
「もうちょっと」
「溶けるわよ?」
「良いの!」
「わかったわ。これでいいのね」
「良い!ありがと」
「ふふっ。どういたしまして」
仕込みはあとちょっとだ。
「鳥できた!リィス、小麦粉の白いの、お願い」
「小麦粉ね……用意できたわ」
「これ、こうするの!」
僕は下味をつけた鶏肉に小麦粉をまぶす。一生懸命、まぶす。
「なんて事や。ホンマに料理してはるで。すごいわこの子。そう思わへんアスハはん」
「ああ、正直驚いてる。どう見ても料理を知ってるとしか思えないな」
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本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
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全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
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