僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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ブラッシュアップ開始。

試食会。

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 みんなシーンとなる。どうしよう。

「父さん、呼ばれてもないのに来ていきなりそれは無いですよ」

 王様が言う。公爵も怒ってる。

「親父様、私はさっき試食してきました。久しぶりに新しい味を知りましたよ。私に免じて食べてみてください」
「だって、こんな小僧が作った料理なんぞ、美味しくなかろうが」
「ふっふっふ。親父様、いや、私の首をかけましょう。絶対に美味しいですよ」
「お前がそういうなら食べてみよう」

 あー。この人先王様なのね。公爵様って王様の兄弟?

「そう言う事だからリョウエスト、始めてくれ」
「はい、王様。ワインと、合う料理、考えた。パン、エストバーグ、くっつけたエストバーガー、という料理。つけ合わせ、オウトール焼き。先にパンの試食、したい人、パンあります。よろしく、お願いします。あ、この料理、手で、食べる。首にナプキン、お願いします」

 侍女さん達がさっと動き皆さんの首にナプキンをつけてくれる。ごめんね侍女さん。

「それでは頂こう」
「私には試食用のパンをくれ」
「私も」
「私もだ」
「ワシもじゃ」
「私も」

 次々に手が上がる。試食用意して良かったね。

「これがパンか?すごいな。ワインは…美味い…小僧と言ってすまんかった」
「大丈夫、です」

 案外あっさり謝ってもらった。

「ほんと柔らかいな。このワインに合う」
「美味しいです」
「美味しいわ。なんて発想なの」
「パンと料理を挟むなんて初めて食べたけど、美味しいなこれ」
「てんしー。おいしー」

 王様御一家も満足してるな。

「これはパーティでサッと食べれるしいいな」
「仕事の休憩中にも良さそうです」
「マクシミリアン、これを独り占めしないでくれてありがとう」
「いえいえ、とんでもないです」
「これ、我が領内に誘致確定ですよ」
「私の所も呼ぶつもりです」
「王様、軍の糧食にこのアイデアは使えそうですな」
「そうだな。研究させる価値はありそうだ」

 おー。大臣達も盛り上がってる。糧食にはちょっと無理かもな。

「リョウエスト君、これはどれぐらい持つかね?」
「はい、カビが生えるので、一週間。でも錬金術の、変質、使えばもっと日にち、伸びます」
「なるほど。王様、錬金術師の増加も急務になりそうですな」
「そうだな。ワインも錬金術を使えば早くなることが今回わかったし、学校も考えていきたいな」
「左様で」
「のう、お主、王宮勤めはせんのか?ワシがいくらでも払ってやるぞ」
「ごめん、なさい。お父さん達、一緒に、住むの」
「そうか。まだ童だからな。気が変わったらいつでもワシのとこに来るんじゃぞ」
「はい!」
「父さん、父さんよりリョウエストは稼ぐようになりますよ。なんせこのレシピの使用料の半分はリョウエストが得るのですから」
「なんと。これはすごく売れるな」
「あなた、諦めた方がいいですよ」
「うーん。惜しいな」
「私も諦めたのですから」
「そうか。現役の王が諦めるのだったら仕方ないか」
「リョウエスト、なんでこうやって料理思いつくんだ?」
「ウルリッヒ様、パン美味しい、エストバーグ美味しい、足したら美味しいになる」
「なるほど。常識に囚われないのだな。これは王宮で食べられるようになるのか?」
「はい!フィグさんに味、教えた」
「良くやった!」
「パン、これから、これに変える、フィグさん言ってた」
「おお。素晴らしいな」
「天使のパンおいしー。うれしいよ」
「ルマーニ様、ありがと」
「このワイン、銘柄は何にするんだ?」
「王様、決めて。大丈夫」
「そう言われると難しいな」
「王様、お名前、ドナハルト、ですか?」
「そうだ」
「葡萄、色々、使える、だから、銘柄いっぱい。だけど、この方法、一種類。これ、ドナハルト、式にする」
「我の名を使ってくれるのか?」
「はい!あとで、料理ギルド本部、届ける」
「良いなあ。ドナハルト。ワシの名前の料理も考えてくれぬか?」
「んー。今は合う、名前の、料理ない。材料も、知らない。また考える」
「頼んだぞ」
「料理ギルドのイタヌがまだいると思う。イタヌを呼んでくれるか?」
「はい、王様。ただいま探してまいります」
「サイル、頼んだ」

 その後和気藹々と試食は続いた。お代わりありますよと言ったらほぼ全員頼んだ。これ、『スサンの天使』で出来たらものすごく忙しくなるんじゃないかな。

「それよりハッセルエン、この後の予定はどうなっている?」
「はっ、王様。打ち合わせが何件かあります。その後はルステイン伯爵様のタウンハウスに宿泊予定です」
「うむ。よければ息子達を貸してもらいたいのだが。家族が話したいと申していてな」
「はい、王様。返していただけるのなら大丈夫でございます」
「ではロイックエン、ストラスト、リョウエストは泊まっていけ」
「「「はい、王様」」」
「ワシも話を聞きたいのだがよいか?」
「はい。父さん、かまいません」
「あの、お料理、作ります?」
「良いのか?是非頼みたい」
「はい!」

 侍従さんがイタヌさんを連れてきた。

「お呼びとお聞きしましたが、なんでしょか?」
「イタヌ、リョウエストから話があるそうだ」
「イタヌさん、ワイン、作る、方法、名前考えた」
「ほうほう。そんで?」
「ドナハルト、式で、登録、お願いします」
「またすごい名前つけはるわ。了解や。ワイン作る方式は、ドナハルト式な。早速登録するわ。あとは?」
「今日は、1日、いる?」
「いや、もう少しで帰るで」
「新作、ある」
「なんやて!?まだあるんかいな」
「残って、欲しい」
「よっしゃ、任せとき」



 





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