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第1章
パーティー当日
しおりを挟むそしてパーティー当日。パーティーの2時間前に迎えが来ると言われており、それに合わせて待っている。
今日のドレスは特別な糸で作り出されたドレス。白のような、銀のような、場所によっては金のような色合いを出す自慢の糸で織られたドレスは驚くほど軽く風通りもいい。
今までのドレスはつやつやと光沢のある様子でとても綺麗なのだが、熱に弱いことや、摩擦に弱いことで傷がつきやすく、また手入れの難しさなど難点もあった。中でも下位貴族たちから悩みの種として上がっていたのは価格。
貴族女性のステータスとも言えるドレスはほとんどが蚕の作る繭を原料にしている。繭とは蚕がサナギになる時に、自分の体を外界から守るためのもの。その繊維には、適度な吸湿性と放湿性があり、強さ、しなやかさが備わっている為とても人気が高い。安価なものに手を出してしまうと、光沢・丈夫さがまったく異なり、その生地からもすぐに質の悪さがばれてしまう。だから貴族であればパーティ用に必ず1枚はシルクのドレスを持っている。1枚あれば一生ものとも言われている。だが、1枚であれ手作業で糸を確保し、作られるドレスはとても時間がかかり、そのため価格がかなり高い。
そこで繭に変わる糸を見つけた私は、織り方は変えずドレスを作ってみた。するとこれが大成功。つやつや感など生地の差は今までのドレスとの違いをあまり感じることなく、1本の糸を作るのも、繭より格段に短い時間で作ることができ、そのおかげで人件費があまりかからず、かなり価格を抑えることができたのだ。
そして白系統だけでは花嫁のような印象になってしまう為、その糸をこれも我が領の特産品である野菜で染め上げて色をつけている。
今回の私のドレスはオニオンで染め上げてオレンジの色合いのドレスに仕上げた。自然な色合いでとても綺麗なドレスに仕上げることが出来た。
前々からこのドレスの構想を練っていた際、アイシャにもお願いしてドレスをプレゼントさせてもらった。そちらは彼女の瞳の色に合わせて紫蘇の葉で染め上げたピンクのドレス。元の糸が白銀の髪の毛の色ともマッチしていたのでそれも強調できるように裾に向かってグラデーションになっている。糸と色を魅せたいと思い作られたドレスは少し大人っぽい物に仕上がったので、アイシャのには腰から下の部分に同じ糸で薄いレースを編み、ドレスにかぶせた。かなり薄く仕上げてもらったレースは光のあたり具合によって光っているようにも見え、大人過ぎず、可愛すぎることもないアイシャのイメージに合わせたドレスに仕上がった。試着の時に見たけど、とてもアイシャに似合っていた。
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