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第1章
その後の話し合い
しおりを挟むその後、王家と当家で話し合いが行われた。
話し合う内容は3つ。
まず一つ目は私とフレッド様の婚約の件。だが、これについてはフレッド様がすでに陛下と王妃様にはお話が済んでいて、了承を取って来いと念押しされていたようで、その場ですんなりと婚約が決まり、私が学校を卒業次第、結婚することが決まった。
第二王子殿下の結婚がこんなに簡単に決まっていいのかと思っていると、王妃様から「フレッドは『どの女もしなだれかかり、隙さえあれば迫ってこようとする妖怪にしか見えない。そんな女とは婚約も結婚もしない』と言ってね。結婚すら、もう諦めていたの。そしたら急にあなたと結婚したいと言い出してね。本当に感謝してるわ。ありがとう。」と謎の感謝のお言葉を頂いてしまった。これはやはり女性関係でなにかあったのかもしれない。
2つ目はナシェルカ伯爵家の陞爵の件。
これについてはかなり前から陛下から打診をされていたようで、今回は必ず受け入れてもらうと言われてしまっている。そして驚いたことに1階級陞爵の侯爵ではなく、2階級陞爵の公爵になるとのこと。フレッド様を受け入れるのにはいいことだと思うが、ほかの公爵からの異論は出ないかと心配になってしまう。しかし、根回しはすでにある程度すんでおり、反対しているのは妬み嫉みを持つものだけと、議会では相手にされていないとのこと。なんとなくすでに外堀が埋められていることに驚きが隠せない……
そして最後はドルマン侯爵家について。
ドルマン侯爵家は1階級降爵ということになった。支援金の返済と慰謝料の支払いを行えば、それだけで多額の借金しか残らず、今後の領地経営は見込めず、税さえ支払えない状況になる。お取り潰し止むも無しだったが、領地もあるということを考慮し、1階級降爵とすることになった。そして支援金の返済と慰謝料は半分は公爵家への借金とし、残りは本人たちからの返済とすることとなった。そして残り半分は領地での返済となった。
その領地も場所的には悪いこともないし、ナシェルカ領とも近いので便利と言えなくもないが、今では考えられないほどに道路が整備されていない。だから領地での返済と言っても、その額に見合うだけの領地なのかと言われればそんなことは全くない。どちらかと言えば整備するだけで先にお金がかかってしまうと思わないでもないが、返済するものがないのだから仕方がない。
当たり前だが、当主交代は免れない。もちろんロディ様にも継がせるわけがない。遠縁の25歳の男性が継ぐことになった。その方は3男で継ぐ家もないとのことで財務官として働いていたようだが、その才覚を認められ、王家からの推薦もあり当主となることが決まった。サムエル・ドルマン侯爵、いえ、元ドルマン侯爵夫妻は犯罪を犯したわけではないが、それでも領地経営の失敗はさることながら、支援を頼んだ家への裏切り行為。貴族としては許されることでなく、平民としてドルマン伯爵領にて仕事を斡旋され、働くことが決まった。その報酬も自分たちで作った借金の返済にあてられるようだが。
そんなことが決められ、すぐに当主の交代が公表された。領地に関しては縮小することのみ発表され、没収される土地は、3ヶ月間は国預かりの領地とすると発表された。私からのお願いで、フレッド様との婚約の話は3か月後に公表することになったからその間は下手にナシェルカ領の土地が増える事を公表しない方がいいとの配慮だ。
だって婚約破棄されて、その直後に第2王子と婚約するって……夢物語ではありますが、反感もかなり買いそうだ。まぁ、3か月後でもあまりかわらないきもするけど、少しでも皆さんが婚約破棄のことを忘れててくれないかなと、淡い希望を込めている。
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