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第1章
クマ?(元ドルマン侯爵視点)
しおりを挟むこんなところで生活?
ルドルフは働き口は見つけてあると言っていた。
これがそうなのか!?
牛とヤギの世話が仕事だと!!ふざけるな!!誰がやるか!!
そう思って机の上に置かれてあった食事を食べて寝た。
なんだこれ!食事もパン一つにスープに鳥のソテーだけ!鳥だって美味しくもない!
それにベッドだって堅くてねれたもんじゃない!!
こんなところで生活!?
ふざけるな!!!
そう思いながらベッドに横になった。
思いのほかぐっすりと寝てしまった。
きっといろいろあって疲れていたんだろう。
ノエルの声がして飛び上がった。
「………いっ!!!おいっ!!!いい加減起きろ!!!!」
ベッドから飛び起きると昨日と同じく作業服を着たノエルと私たちを連れてきたライズという男が目に入った。妻は男たちが来る前に着替えたのかすでにワンピースに着替えていた。
「早く支度しねえと夕ご飯はねえぞ!
ほら、奥さんは朝飯をくい終わったら先に案内する。
あんたは早く服に着替えな!」
そう言われ、作業服を投げられた。
私が作業服を着る?ふざけるな!
そう言って怒鳴りつけてやりたかったが、どう考えても私より強そうな2人にはかないそうもなかった。だから仕方なく作業服に着替え、朝飯を食べた。
そうして外に出ると、外はまだ暗かった。
「おい、まだ外は暗いぞ。こんな時間になにをするんだ?」
私がそういいながら山を上っていると大きめの小屋が見えてくる。
「暗くたって時間になると牛やヤギは動き始める。
人間だって同じくらいの時間に動き始めなきゃ仕事が終わらないからこの時間なんだ。
今日はとりあえず大体の流れをやりながら教えるからあんたも一緒にやるんだ」
そういって大きめの小屋の近くに来るとそこが牛やヤギが暮らす場所だとわかる。
臭い……ものすごく獣臭いぞ……ここで働くのか?これからずっと?………
男は私に声をかけるでもなく、箒を手にとり、小屋の中を掃いていく。奥まで続く場所をこうして毎日掃くのが私の仕事なのか?
そんなことを思いながら私は男の後ろから掃き始めた。
そしてそれが終わると男は牛や羊の小屋を開けていく。
「ここら辺は熊が出ることもあってな。牛やヤギを出しっぱなしにしてたらくわれたりするんだ。
だから必ず夕方には全員入れて、数を確認するんだ。そして出るときは鍵をかけることを忘れるな」
……………なんだって?
クマ?
私はこの先の小屋で暮らしているんだぞ。
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