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第1章
3層の飲み物
しおりを挟む「私も堅苦しいのを好むわけではないので、サリーと同じように話してください。私のことはアルとでも。
それから皆さんの大事なサリーを全力で幸せにするとお約束いたします」
なんだか男と男の約束みたいなものを目の前でしておりますが、話題が自分のことなだけに少々恥ずかしい……
「ふふっ、サリーちゃんいい男見つけたわね。
お言葉に甘えてアル様、サリーちゃん、こちらへどうぞ」
店の奥にある席に通され、私たちは3人くらいかけられる大きめのソファーに腰をかける。
普通の店は一人ずつ用の個別の椅子が普通だが、この店では奥の3席はソファー席を用意している。
なんだか特別感があり、くつろげるのでいいと好評らしい。
ちょっと待っててねとダニーさんが奥に行って、しばらくすると飲み物と料理をもって戻ってきた。
「お待たせ。最近この店でイチ押しの飲み物と、それからまだ試作なんだけど自信作の料理なの。どうぞ召し上がれ」
そういいながら目の前に置かれたのは、なんだか色が3層になっている飲み物とクッキーの上にチーズを置いたものやクッキーの上に小さな魚を乗せたような料理だった。
見たこともない料理だがとても可愛らしく、パーティーで出せば、絶対に人気が出そう。
「ダニーさん、とても可愛い。これはアルコール?
いただきます………んっ、おいしい………やだなにこれ……こっちも………んん~………幸せ」
私は出されたその飲み物と料理をいつも通りパクパク・ごくごくと口の中に流しいれていく。
ん~いつ食べてもダニーさんの料理は美味しい。飲み物も奇抜なのにとても飲みやすくて進んじゃう。
ふと目をあげると、ニコニコしたダニーさん、そして横を見ると同じような顔をしたフレッド様だった。
やばい?……フレッド様の前でばくばくと一人で食べてしまった?
「あの………えと……失礼しました」
「謝ることなんてないよ。本当に幸せそうに食べるんだなと思って見ていただけだから。
私も頂こうかな。んっ………これは美味しい……初めて食べる食べ方だがこれは食べやすくていいね。
それにこの飲み物も美味しいな。どうしてこれは3層になっているの?」
フレッド様が上品に召し上がりながら、うんうんと頷き、ダニーさんに質問する。
確かに!どうやって作ればこんなことになるのでしょう。
「お酒によって重さが異なり、それをわかって、優しく注いであげると層ができるの。
ここにくるお客さんはね、いろいろな方がいるでしょう。甘いお酒が好きな方や強いお酒が好きな方やさっぱりしたお酒が好きな方。組み合わせ次第で色々な味に変身できるのよ。でも雑にやるとだめね。だからほら、ロディちゃん、彼にはまだまだお酒作りは任せられないわ」
そうなのですね。
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