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第1章
こんな店でなんて働きたくない(ロディ視点)
しおりを挟むそんなことを話していると奥から背が高くて、肩幅が広い奴が出てきた。明らかに僕より強そうなのになぜ赤いドレスなんて着てるんだ?それに口紅塗ってるのか?真っ赤だぞ?
「あら、あなたがロディちゃん?私はダニーよ。この店の店長をしているの。今日からよろしくね♥」
「な、、こ、この店はなんだ…?」
「あら、聞いてなかった?この店はね男性が男性を好きになったり、女性のように着飾りたい男性が集まるお店なの。今はまだ開店前だから誰もいないけど、開店したらすごくにぎわうわよ。だからロディちゃんもお着替えして、早くお仕事覚えなくちゃね」
「なんだその店は…そんな店、き、聞いたことがない。僕はいやだ…こんな店でなんて、、働きたくない…」
そう言って、後ろに後ずさりする。逃げようと思ったんだ。この変な店からそれなのに僕の後ろには僕を連れてきた男たちが立っていて
「さっき言った通り、もし逃げ出せば慰謝料は加算され、見つけ出され、死ぬまで働くことになるだけだ。おまえはここ以外で働くことを許されていない!」
そんな…こんな変な店でしか働けないだなんて…
それに男が男を好きだって…そんな店いたくないだろう…
僕は女性が好きなんだ!ピーチルのような僕を正当に評価してくれる女性が好きなのに。
だがだれもそんな僕の気持ちなんて聞いてもくれないし、汲み取ってもくれない。
そしてその日から、僕は店で働くことになった。
まず皿洗いを覚えさせられ、店の掃除を覚えさせられる。たったこれだけなのに一人でやって、大丈夫だと言われるまで2か月もかかった。それまでは皿洗いと掃除をするだけだから給料も安いと言われた。だって、手垢がついていたらやり直しだなんて言って、口紅が少しでも残っていたらやり直しだと細かいんだ。気にするなら口紅なんてつけなければいいんだ。
それに掃除にしても隅に小さなゴミがあっただけで最初からやり直しだと言うし、トイレなんて雑巾ですべてを拭けなんていうんだ。そんなことできるか!便をするような場所を手を使って掃除するなんてありえない!だが、ばれないだろうと思って適当に掃除するとなぜか分かるらしく、ちゃんとすべてを拭き上げるまで何度だってやり直しになる。なんて細かい奴らなんだ。
そしてようやく皿洗いや掃除ができるようになると次に客に料理や飲み物を持って行くのをさせられた。それでも必ず二人で行かされて、運んでる最中に盛り付けが崩れるとやり直しをさせられる。たった運ぶだけ!それだけなんだ!それなのに……何度も運んでいる最中に盛り付けが崩れた……ようやく一人で持って行ってよいと言われたのは1ヶ月が経ってからだった。
それが終わるとようやく飲み物の作り方を教えてくれた。でもなぜかここには大量の飲み物があって、アルコールやソフトドリンクを合わせると50種類以上の飲み物があって、何度も間違えた。貴族の時だってこんなに多くの飲み物飲んだことない。それなのにどうしてここにはこんなに飲み物があるんだ。
そして間違うたびに客の前でダニーに頬にキスをされるんだ。しかもまるで失敗した数を強調するように、口紅の痕でキスの数が分かる。
そしてそれを見て客が「いいなぁ~」「早く私たちにもキスをさせて~」となぜか盛り上がっている。
いやだ………なんなんだ………
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