【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

文字の大きさ
73 / 166
第1章

アイシャとデイヴの婚約披露パーティー

しおりを挟む
今日はアイシャとデイヴの婚約披露パーティー。


ベルジャン公爵家のホールにて行われるパーティーは王家で開かれるパーティー並みの招待客の多さに絢爛さ、さすがとしか言いようがない。


招待客の皆様もとても綺麗な衣装に身を包み、楽しそうに歓談している。
まだ開始時刻まで少しあるので、主催者側の皆様は見えないが、続々と招待客の方々が訪問している。


爵位が下の者から入場するのがパーティーの決まり。今は侯爵位の人たちの名前が呼ばれている。


そして私の隣にはフレッド様がいる。
まだ婚約発表もしていないので、エスコートをお願いするのは遠慮させて頂きたいと言ったのだが、王誕祭でもエスコートしており、不自然はないだろうと言われ、素直にお願いすることにした。
実際エスコートに困っていたし……


第2王子のフレッド様と私が入場するとすぐに始まりの音楽がなり始め、奥からは主催者の皆さんが姿を現し、ご挨拶が始まる。


今日のアイシャは前回のドレスよりも濃いピンク色のドレス。濃いピンクのドレスはいつもより大人っぽいイメージですね。
そしてご両家の皆様の衣装も今回は全てわが領地で作らせてもらった。


婦人方のドレスは前々からご注文頂いていたのだが、あわせて男性方の注文もフレッド様が受けてくれた。
男性用のスーツに関してはフレッド様が進めてくれた事業で、お揃いにした方が喜ばれるとの事でスーツ事業も立ち上げた。実際お揃いにした方が二人分の注文という事で売上も上がった。そして今回公爵家の皆様のお揃いを見たらきっとまた注文が増えると思う。そう思うほどに素敵なんだもの。
そしてなにより着る人たちの気品があって、ドレスもスーツも大変素晴らしい……


そんな事を私が思っていると一際大きい音楽がなり始め、扉が開き、奥から陛下と王妃様の姿が見える。
仲良さそうに陛下にエスコートされ、微笑みながら入場される王妃様。
その王妃様のドレスの胸元と腰回りには宝石をちりばめ、裾に向かって濃くなる紺のドレスは繊細かつ、とてもエレガントなもの。フレッド様の話通りあの後すぐに王妃様の元へ伺い、デザインなどを決めたドレスなのだ。王妃様の要望を取り入れながら作られたドレスはこれからきっと流行するデザインになると確信できるほどの自信作だ。


実は王妃様には私たちの婚約式用のドレスもご注文いただいており、ドレス産業は大忙し。その時は陛下のスーツもお揃いにするとフレッド様が言っていた。ここまで出来ればフレッド様が言っていた通り、国の特産品としての下準備は出来てきた。これからも準備し、進めていかなければならない事が山積みだが、それでもこの短時間でここまで仕上げてしまうのはさすが王子の手腕だと思ってしまう。


そんな事を考えながら気品あふれる皆様を見つめ、アイシャとデイヴの婚約発表をうけると、大きな拍手の音に会場が包まれる。
しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした

果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。 そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、 あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。 じゃあ、気楽にいきますか。 *『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。

悪役だから仕方がないなんて言わせない!

音無砂月
恋愛
マリア・フォン・オレスト オレスト国の第一王女として生まれた。 王女として政略結婚の為嫁いだのは隣国、シスタミナ帝国 政略結婚でも多少の期待をして嫁いだが夫には既に思い合う人が居た。 見下され、邪険にされ続けるマリアの運命は・・・・・。

良いものは全部ヒトのもの

猫枕
恋愛
会うたびにミリアム容姿のことを貶しまくる婚約者のクロード。 ある日我慢の限界に達したミリアムはクロードを顔面グーパンして婚約破棄となる。 翌日からは学園でブスゴリラと渾名されるようになる。 一人っ子のミリアムは婿養子を探さなければならない。 『またすぐ別の婚約者候補が現れて、私の顔を見た瞬間にがっかりされるんだろうな』 憂鬱な気分のミリアムに両親は無理に結婚しなくても好きに生きていい、と言う。 自分の望む人生のあり方を模索しはじめるミリアムであったが。

<完結> 知らないことはお伝え出来ません

五十嵐
恋愛
主人公エミーリアの婚約破棄にまつわるあれこれ。

謹んで、婚約破棄をお受けいたします。

パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。

【完結】女王と婚約破棄して義妹を選んだ公爵には、痛い目を見てもらいます。女王の私は田舎でのんびりするので、よろしくお願いしますね。

五月ふう
恋愛
「シアラ。お前とは婚約破棄させてもらう。」 オークリィ公爵がシアラ女王に婚約破棄を要求したのは、結婚式の一週間前のことだった。 シアラからオークリィを奪ったのは、妹のボニー。彼女はシアラが苦しんでいる姿を見て、楽しそうに笑う。 ここは南の小国ルカドル国。シアラは御年25歳。 彼女には前世の記憶があった。 (どうなってるのよ?!)   ルカドル国は現在、崩壊の危機にある。女王にも関わらず、彼女に使える使用人は二人だけ。賃金が払えないからと、他のものは皆解雇されていた。 (貧乏女王に転生するなんて、、、。) 婚約破棄された女王シアラは、頭を抱えた。前世で散々な目にあった彼女は、今回こそは幸せになりたいと強く望んでいる。 (ひどすぎるよ、、、神様。金髪碧眼の、誰からも愛されるお姫様に転生させてって言ったじゃないですか、、、。) 幸せになれなかった前世の分を取り返すため、女王シアラは全力でのんびりしようと心に決めた。 最低な元婚約者も、継妹も知ったこっちゃない。 (もう婚約破棄なんてされずに、幸せに過ごすんだーー。)

【完結】優雅に踊ってくださいまし

きつね
恋愛
とある国のとある夜会で起きた事件。 この国の王子ジルベルトは、大切な夜会で長年の婚約者クリスティーナに婚約の破棄を叫んだ。傍らに愛らしい少女シエナを置いて…。 完璧令嬢として多くの子息と令嬢に慕われてきたクリスティーナ。周囲はクリスティーナが泣き崩れるのでは無いかと心配した。 が、そんな心配はどこ吹く風。クリスティーナは淑女の仮面を脱ぎ捨て、全力の反撃をする事にした。 -ーさぁ、わたくしを楽しませて下さいな。 #よくある婚約破棄のよくある話。ただし御令嬢はめっちゃ喋ります。言いたい放題です。1話目はほぼ説明回。 #鬱展開が無いため、過激さはありません。 #ひたすら主人公(と周囲)が楽しみながら仕返しするお話です。きっつーいのをお求めの方には合わないかも知れません。

処理中です...