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第1章
キャロル様はとても素晴らしい性格の持ち主
しおりを挟む「まぁ、ふふふっ!
あのフレッドからそんな言葉をきける日が来るだなんてね。
でもどうして”いう言葉”ではないの?まだ婚約者としては公表していなくてもエスコート相手を侮辱されたのでしょう。それならば庇って当たり前。それを受け流す方が私としては王子としても男としても許せないわね。
それにあの公爵に世代交代してから5年。様子は見ていたけどやはり公爵家当主の器ではないと思うのよね。だから前公爵も当主交代を渋っていたのでしょうけど、ねぇあなた?」
私が失礼でも皆様の前で発言しなければと思っていると先に王妃様が発言された。
そして、怒ってもいないよう。この様子ならきっと処分などないだろうと思い、口を閉じていることにする。
「そうだな。あの公爵は私の3つ下だが、学生時代からお世辞にもあまり出来がいいとはいえなかった。まあだが当主とは成績だけではないと様子を見ていたが、当主になってからの噂もあまり変わらない。
だが今は学生時代とは異なり、公爵家当主としての責任がある。当主交代を勧めるか、変わらないようであれば降爵も視野に入れなければな。あそこの子は息子と娘が一人ずつだったか。どちらか公爵にふさわしいのか?」
陛下!?
降爵とおっしゃいましたか?私は公爵家の降爵という内容に目を瞬いてしまう。
この国では高位貴族での降爵はないことではない。
特別な地位にいるからこそ、その存在は見直すことも必要とされている。
だが最近ではあまりないこと。
………いえ、高位貴族の降爵はつい最近ありましたね。
侯爵の降爵が。
でも公爵となると別格。
そう思っていると
「陛下、発言をお許し頂けますか?」
聞きなれているアイシャの声が聞こえる。
「ああ、よいよい。この場は私的な場だ。畏まる必要はない。アイシャにとってわしはただの叔父になる存在であり、王妃もただの叔母になる存在だ。そのように話してくれ」
「畏まりました。それでは。
叔父様、先ほどのフレッド様の言葉でもわかる通り、娘のキャロル様はとても素晴らしい性格の持ち主です。公爵令嬢という気高いプライドを持ち、サリーに会うといつも、それは素敵な素敵な嫌味をおっしゃられるのです。そのような方が万が一にも公爵家当主になってしまえば当国の公爵は他国から白い目で見られることになるでしょう。
令息に関しては3歳上になるので、フレッド様がご存じでしょうが、兄の話だといい評判ではないようです。
成績も中の上というところでしょうか。秀でている点は特にないとのことでした。」
アイシャ……素晴らしく端的な説明でわかりやすいけど、なんとも内容が残念だけに悲しくなってしまうわ。
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