【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

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第1章

ついに今月で学校も卒業

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ココアを美味しく飲んだ後は持ち帰れるお菓子屋さんを見に行ってみた。そこには先ほどココアの上に乗っていた雲の上に乗る蜘蛛のお菓子が売っている。こっちはクリームではなく、ふわふわの砂糖菓子の上に蜘蛛の形をしたお菓子を乗せているんだそう。
やだ、これ邸のみんなに土産で持って帰ろう。
他では見ないお菓子は、ちょっとしたお土産に喜ばれそう。


お菓子屋さんの隣にはアクセサリーの店。
蜘蛛のアクセサリーなんて………と思っていたのだが、意外にもかなり人気で初日で売り切れてしまったものもあるそうだ。


私はなじみやすいようにと可愛く見せるために工夫しないと思っていたのだが、案外そのまま”蜘蛛”って感じの物も人気が高いらしい。
どのような物が人気になるかわからないものだ………


でもよかった。
お客さんを見ると平民の人たちだけでなく、貴族の令嬢たちも好意的な視線が混じっている。もちろんそうでない人もいたが、どちらも同等の数が居るのなら、好意的な態度をしてくれている人たちから”蜘蛛”が少しずつでも受け入れられれば、ドレスも今まで以上に売上を伸ばせるはず。




そんなこんなで時は過ぎ、あたりは木々の葉が落ち、木には白い化粧がされる季節になってきた。
今は12月。ついに今月で学校も卒業だ。




それまでは休日などを利用して領地に行っていたのに、収穫祭が終わると卒業試験のため、たまにしか領地へ同行できなくなった。なぜたまにかと言うと王妃様やアイシャのお母様アナベル様、デイヴのお母様ライラ様からお茶会のお誘いを頂き、そちらにお邪魔しているから。アナベル様やライラ様にはあれからも何度かドレスの注文を頂いた。社交界の華と言われるお二人と王妃様にドレスを着て頂くと、その姿に見惚れ、高位貴族がこぞってこのドレスを着ることとなった。


アナベル様、ライラ様とはドレスのご注文の際にお話をさせて頂いてから、皆さま私のことをとても可愛がってくれている。王妃様はお二人共と元々仲がいいらしく、そのメンバーが揃うお茶会に呼ばれるのは高位女性のステータスと言われているらしいのだが、最近はこの場に行けば私と話せると言う特典があると噂されていると聞いた。私はまだ学生という事もあり、希望して頂く方皆様とお話しすることはなかなか難しい。だからお茶会で会えれば、その時にドレスのオーダーやデザインについての相談が出来るとよろこばれているそう。なんだか少し恥ずかしい……
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