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第2章
精霊様をお目にかかれるなど人生最大の幸せ
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「精霊様、精霊様の前で失礼な態度の数々、どうかお許しください。
お初にお目にかかります。私ショーン・カシクロンと申します。
精霊様をお目にかかれるなど人生最大の幸せでございます。このような機会を与えて頂いたこと、私の子々孫々まで語り継がれる名誉とさせて頂きたい」
私たちはショーン様の様子を見て、この国での精霊の尊さを実感した。
精霊が現われたことがわかるや否や、即座に目の前で跪き、忠誠のポーズを取る程の存在。
出会った事だけで子々孫々まで語り継がれるであろう出来事であること。
私は今まで文献の中で読んではきていたけれど、それはどこか想像上の出来事であり、やはりこの国の人とでは考え方が全く異なるものであったことを認識することになった。
「きゃはははっ、フレッドの友達は面白い人ミュね。
わかったわ。でもその代わりに私の愛するサリーを守り抜くと誓ってくれるミュ?」
その言葉に私もフレッドも、そしてショーン様まで目を丸くしてしまった。
そして先に口を開いたのはフレッドだった。
「キュミー、サリーを守り抜くのは僕の役目だ。その役目は誰であろうと譲る気はないからショーンにそれはやらせないでほしい。
それからショーン、とりあえず席に座れよ」
少し苦い顔をしてキュミーにそういうフレッド。
みんなの前でそんなことを宣言するフレッドにどうしていいのか分からなくなる半面、心が温かくなり顔がゆるんでしまうのを必死に抑えるしかなかった。
「あら?言葉を間違ったミュか
サリーたちを裏切らなければそれでいいミュ。サリーを近くで見守る人として私たちはフレッドの事を認めているもん」
キュミーのその言葉にショーン様は「はい、サリー様を決して裏切らないと、ここに誓います」と宣言するが、フレッドにもう一度席に戻れと言われると渋々その言葉に従うように席に戻っていった。
そしてショーン様に簡単にキュミーの事を説明し、私が精霊の愛し子であったこと、フレッドが祝福を与えてもらった事を説明した。
さきほどまでの動揺が嘘であったかのように淡々と話しを聞いていたショーン様だったが、フレッドが祝福を与えて貰ったと聞いて、ギッっとフレッドを睨みつけ「どうしてお前なんだ!!」とつぶやいていた。そんなこともあったが、とりあえず一通りを話し終え、フレッドとショーン様は無言でお互いを見つめあっていた。
「フレッド、この事ばれたらやばいことになるかもしれない。
でもその前に一つだけ確認したいことがある。お前たちもう魔道具は使ったか?」
どうして今魔道具の話なのか理解できなかったけれど、とりあえずフレッドが「いや、まだ何も」と返した。
「とりあえず魔力の属性を調べよう。俺も実際はどうか分からないけど、語り継がれている内容が事実だとしたら、先に知っておくべきだ。魔道具は何か持ってるか?」
お初にお目にかかります。私ショーン・カシクロンと申します。
精霊様をお目にかかれるなど人生最大の幸せでございます。このような機会を与えて頂いたこと、私の子々孫々まで語り継がれる名誉とさせて頂きたい」
私たちはショーン様の様子を見て、この国での精霊の尊さを実感した。
精霊が現われたことがわかるや否や、即座に目の前で跪き、忠誠のポーズを取る程の存在。
出会った事だけで子々孫々まで語り継がれるであろう出来事であること。
私は今まで文献の中で読んではきていたけれど、それはどこか想像上の出来事であり、やはりこの国の人とでは考え方が全く異なるものであったことを認識することになった。
「きゃはははっ、フレッドの友達は面白い人ミュね。
わかったわ。でもその代わりに私の愛するサリーを守り抜くと誓ってくれるミュ?」
その言葉に私もフレッドも、そしてショーン様まで目を丸くしてしまった。
そして先に口を開いたのはフレッドだった。
「キュミー、サリーを守り抜くのは僕の役目だ。その役目は誰であろうと譲る気はないからショーンにそれはやらせないでほしい。
それからショーン、とりあえず席に座れよ」
少し苦い顔をしてキュミーにそういうフレッド。
みんなの前でそんなことを宣言するフレッドにどうしていいのか分からなくなる半面、心が温かくなり顔がゆるんでしまうのを必死に抑えるしかなかった。
「あら?言葉を間違ったミュか
サリーたちを裏切らなければそれでいいミュ。サリーを近くで見守る人として私たちはフレッドの事を認めているもん」
キュミーのその言葉にショーン様は「はい、サリー様を決して裏切らないと、ここに誓います」と宣言するが、フレッドにもう一度席に戻れと言われると渋々その言葉に従うように席に戻っていった。
そしてショーン様に簡単にキュミーの事を説明し、私が精霊の愛し子であったこと、フレッドが祝福を与えてもらった事を説明した。
さきほどまでの動揺が嘘であったかのように淡々と話しを聞いていたショーン様だったが、フレッドが祝福を与えて貰ったと聞いて、ギッっとフレッドを睨みつけ「どうしてお前なんだ!!」とつぶやいていた。そんなこともあったが、とりあえず一通りを話し終え、フレッドとショーン様は無言でお互いを見つめあっていた。
「フレッド、この事ばれたらやばいことになるかもしれない。
でもその前に一つだけ確認したいことがある。お前たちもう魔道具は使ったか?」
どうして今魔道具の話なのか理解できなかったけれど、とりあえずフレッドが「いや、まだ何も」と返した。
「とりあえず魔力の属性を調べよう。俺も実際はどうか分からないけど、語り継がれている内容が事実だとしたら、先に知っておくべきだ。魔道具は何か持ってるか?」
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