【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

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第2章

なんて俺は賢いんだ

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「そうだよ。この部屋には媚薬のお香がたかれている。それが話している間にお前の体中にまわり、今はもう身体が熱くなり触ってほしいんだろう?
魔法も持たないカリシャール国が我が国と肩を並べるように大国と呼ばれていること自体おこがましいんだ。それなのにこの国に来てもあの国の王子2人ともキャーキャーと騒がれやがって。

それにジョージの妻も俺の愛人にしてやると言ったのにそれを断りやがって。そのせいで俺が父上に叱られる羽目になった。だから今回は既成事実を作ることにしたんだよ。俺って頭いいだろう?それなのに次期国王の可能性は第5位だなんて言いやがって……

聖女になったからこの国にとどまりたいとお前からいいはじめ、王妃になりたいからと俺に迫った。そして事後に偶然にもここにきてしまった第1王子が、その事実に気付き、聖女との婚姻を認めざるを得ない。
当たり前だがお前から迫ったのだからお前にはフレッドと離縁してもらう。こうして離縁申立書も用意した。

ははっ!!どうだ!!これで俺が次期国王だ!!
今まで俺のことを馬鹿にしてきた兄上たちを足元にひれふさせる!!はっはっ!!我ながら素晴らしい計画だ!!!

そうだ!!お前と結婚した暁には強引に迫られ、責任を取って結婚してやった慰謝料として、カリシャール国にはイヴァンカ国の属国に下ることを約束させよう!!そうだ、そうしよう!なんて俺は賢いんだ!!
私は歴史に名を残す偉大な王となるんだ!!!!はっはっはっ!!!!!!!!」

私はただただ黙って王子の話を聞いていた。
本当にこの人は王族として今まで生きてきたのだろうか。
きっとなんの苦労も知らない。他人を思いやることすらできない。

そんな人が王族だなんて。

この国の人たちが不憫すぎる。


そんな事を思った時、王子がソファーにもたれかかる私の上にまたがるように身体を乗せ、胸元のドレスに手を伸ばした。そして次の瞬間、ビリッと布が裂ける音がした。
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