【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

文字の大きさ
160 / 166
第2章

王族の身分剥奪

しおりを挟む

そして何事もなく3日が過ぎ、また放送魔法によってライアン陛下の声がイヴァンカ国に響き渡る。

「イヴァンカ国の民よ、我はカリシャール国の国王のライアン・ナルニエである。

先日の放送から今日で3日。約束の日は明日であったが、各領主のとりまとめや、地域でのとりまとめを確認したところ、国民の過半数を大きく越えた結果となったため、期日を待たずしてここに結果を報告する。

結果、戦争は行わず、イヴァンカ国は今日、この時を持ってカリシャール国の属国とすることとする!


これはすでに国際会議でも正式に承認された。

それに伴い、現王族は全員身分を剥奪。王であったタリジャンに関してはもちろん、第3王子のグラード、そして第4王女に関してはこれまでの行いを重く見て、3か月間の下働きの後、斬首刑とする。

また第4王子のジャガルタに関しては、自分の武功を立てるが為に他国に攻め入り、挙句情勢が悪いと知るや、兵士を残して自分だけ我先にと逃げ出していた。そのような事を許可し、容認していた王とともに、第4王子も3か月間の下働きの後、斬首刑とする」


その声が国中に響くと同時に、王都の中央広場を中心に各地で歓声が上がったそうだ。
中央広場の歓声は王宮にまで響いてきた。多くの民がそれを望んだ。そして行動した。そうしてもぎ取った結果。


その日、イヴァンカ国の王族は正式に捕らえられ、斬首刑と決められた者以外はとりあえず妃の生家へ戻された。


その上で、王族と共に汚い金を享受していた貴族は爵位を返上し、当主は王族とともに斬首刑に、他の家族は平民に落とされることが決まった。

王族には全員斬首刑をと求める声も少なくなかった。それはどうしても血筋を重んじてきたこの国において、王族の血筋が残っていれば、いつか反逆を企てる者が現われるのではないかという懸念からだ。本人がそのような企みを起さずとも、まわりの者が担ぎ上げる可能性もあるのだ。

その可能性が残っていても、目に余る行動をしていたもの以外の斬首刑は行わないと決定した。

それは命とは無駄に奪っていい物ではないという事に重きを置いたからだ。

また、反逆が起こるという事は、少なからず民の不満があるということ。そうならない為に、そのような危険性があると忘れることなく、奢らずに民の為の政治を行う為にも、生かすことにしたのだ。

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした

果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。 そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、 あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。 じゃあ、気楽にいきますか。 *『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。

悪役だから仕方がないなんて言わせない!

音無砂月
恋愛
マリア・フォン・オレスト オレスト国の第一王女として生まれた。 王女として政略結婚の為嫁いだのは隣国、シスタミナ帝国 政略結婚でも多少の期待をして嫁いだが夫には既に思い合う人が居た。 見下され、邪険にされ続けるマリアの運命は・・・・・。

良いものは全部ヒトのもの

猫枕
恋愛
会うたびにミリアム容姿のことを貶しまくる婚約者のクロード。 ある日我慢の限界に達したミリアムはクロードを顔面グーパンして婚約破棄となる。 翌日からは学園でブスゴリラと渾名されるようになる。 一人っ子のミリアムは婿養子を探さなければならない。 『またすぐ別の婚約者候補が現れて、私の顔を見た瞬間にがっかりされるんだろうな』 憂鬱な気分のミリアムに両親は無理に結婚しなくても好きに生きていい、と言う。 自分の望む人生のあり方を模索しはじめるミリアムであったが。

<完結> 知らないことはお伝え出来ません

五十嵐
恋愛
主人公エミーリアの婚約破棄にまつわるあれこれ。

謹んで、婚約破棄をお受けいたします。

パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。

【完結】女王と婚約破棄して義妹を選んだ公爵には、痛い目を見てもらいます。女王の私は田舎でのんびりするので、よろしくお願いしますね。

五月ふう
恋愛
「シアラ。お前とは婚約破棄させてもらう。」 オークリィ公爵がシアラ女王に婚約破棄を要求したのは、結婚式の一週間前のことだった。 シアラからオークリィを奪ったのは、妹のボニー。彼女はシアラが苦しんでいる姿を見て、楽しそうに笑う。 ここは南の小国ルカドル国。シアラは御年25歳。 彼女には前世の記憶があった。 (どうなってるのよ?!)   ルカドル国は現在、崩壊の危機にある。女王にも関わらず、彼女に使える使用人は二人だけ。賃金が払えないからと、他のものは皆解雇されていた。 (貧乏女王に転生するなんて、、、。) 婚約破棄された女王シアラは、頭を抱えた。前世で散々な目にあった彼女は、今回こそは幸せになりたいと強く望んでいる。 (ひどすぎるよ、、、神様。金髪碧眼の、誰からも愛されるお姫様に転生させてって言ったじゃないですか、、、。) 幸せになれなかった前世の分を取り返すため、女王シアラは全力でのんびりしようと心に決めた。 最低な元婚約者も、継妹も知ったこっちゃない。 (もう婚約破棄なんてされずに、幸せに過ごすんだーー。)

【完結】優雅に踊ってくださいまし

きつね
恋愛
とある国のとある夜会で起きた事件。 この国の王子ジルベルトは、大切な夜会で長年の婚約者クリスティーナに婚約の破棄を叫んだ。傍らに愛らしい少女シエナを置いて…。 完璧令嬢として多くの子息と令嬢に慕われてきたクリスティーナ。周囲はクリスティーナが泣き崩れるのでは無いかと心配した。 が、そんな心配はどこ吹く風。クリスティーナは淑女の仮面を脱ぎ捨て、全力の反撃をする事にした。 -ーさぁ、わたくしを楽しませて下さいな。 #よくある婚約破棄のよくある話。ただし御令嬢はめっちゃ喋ります。言いたい放題です。1話目はほぼ説明回。 #鬱展開が無いため、過激さはありません。 #ひたすら主人公(と周囲)が楽しみながら仕返しするお話です。きっつーいのをお求めの方には合わないかも知れません。

処理中です...