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今日は休日、昨日はぐっすり眠ったので身体が軽いですね。
こんな日は新しい色の染物を試してみたくなります。
今日は今まで試そうとしてまだ試したことのないブルーベリーで色をつけてみましょう。まずどんな色がつくか見やすいように始めはハンカチを染めます。
布をよく洗い、牛の乳につけておきます。その後にまた洗い、ブルーベリーを煮込んだ液に漬け込み煮ていきます。煮込んだ布をまた洗い、最後に酢を入れた液に入れて、完成。よく洗って、干すと綺麗な青色になっています。
今までは青色が作れていなかったので、これでまた新しいドレスを作れると思うとわくわくしますわ。
そんなことをしていると時間はあっという間に過ぎていきます。メイドのアンにお昼ご飯に呼ばれ移動していると玄関ホールが慌ただしくなにかをしている声が聞こえます。
なんだろうとふとのぞき込むと高身長の赤みがかった茶色の髪の毛が目に入ります。
私が慌てて玄関ホールに向かうとちょうどお父様がいらし、お話をはじめるところでした。
「ナシェルカ伯爵、先ぶれも出さず突然の訪問となったこと謝罪させて頂きます。」
そう第2王子殿下であるフレッド様がおっしゃっております。
私は昨日エスコートして頂いたのがフレッド様であったことを簡単にだけお父様に帰ってから報告しました。簡単にというのはなぜエスコート頂いたのか私自身がよくわかっておらず、フレッド様やデイヴから聞いた話しかわからなかったため、その内容のみを伝えたのです。そして、本日お父様よりフレッド様への御礼状を用意する予定でした。エスコートを受けたのは私ですが、さすがに未婚女性からフレッド様へ直接文を出すとなるとどんな勘ぐりがあるかわからないからです。
「いえ、第2王子殿下、わざわざこのような場所に足を運んで頂き、身に余る光栄です。また、昨夜は我が娘のエスコートをして頂き、重ねて御礼申し上げます。」
私も父の後ろに立ち、父に倣い腰を落とし、感謝の意を表します。
「いや、あれはこちらからの我儘に付き合わせてしまっただけのこと。それだけでなく一人で帰してしまった。ナシェルカ伯爵、サリー嬢、申し訳ありません」
そう言ってフレッド様が頭を下げられたのです。
王族が家臣に頭を下げるなどそうそうあってはいけません。
「第2王子殿下、おやめください!」
「第2王子殿下、昨日帰ったのは私の意志であり、殿下が謝罪される必要などございません。私こそ勝手なことをしてしまい大変申し訳ございません」
昨日エスコート無しに一人で帰ってしまったのは、私の勝手な判断なのです。それなのに殿下に頭を下げさせてしまうなど…どうしたらいいのかと父と2人でおろおろしているとフレッド様が頭を上げられました。
「いや、昨日は私からエスコートを買って出たのに、その相手を差し置いて他の令嬢と踊った私に落ち度があります。大事な令嬢を一人で帰してしまうなど男としてあるまじき行為。その贖罪として足りませんが、手土産にこちらをお持ちしました。」
フレッド様の後ろから護衛のような服を来た男性が2つ箱を差し出します。
「これは隣国のウィスキーです。ナシェルカ伯爵は酒を嗜むと聞きました。それとこちらは奥様に皇室御用達の製菓店のスイーツです。」
そう中を確認させるように一つずつ開けて見せてくれます。
お酒の価値はわかりませんが、箱から見て高級なのでしょう。それに皇室御用達のスイーツは販売も数が限られているので中々手に入りません。そんなもの…絶対母は喜びます…
隣の父はすでに顔が緩んでいます…
こんな日は新しい色の染物を試してみたくなります。
今日は今まで試そうとしてまだ試したことのないブルーベリーで色をつけてみましょう。まずどんな色がつくか見やすいように始めはハンカチを染めます。
布をよく洗い、牛の乳につけておきます。その後にまた洗い、ブルーベリーを煮込んだ液に漬け込み煮ていきます。煮込んだ布をまた洗い、最後に酢を入れた液に入れて、完成。よく洗って、干すと綺麗な青色になっています。
今までは青色が作れていなかったので、これでまた新しいドレスを作れると思うとわくわくしますわ。
そんなことをしていると時間はあっという間に過ぎていきます。メイドのアンにお昼ご飯に呼ばれ移動していると玄関ホールが慌ただしくなにかをしている声が聞こえます。
なんだろうとふとのぞき込むと高身長の赤みがかった茶色の髪の毛が目に入ります。
私が慌てて玄関ホールに向かうとちょうどお父様がいらし、お話をはじめるところでした。
「ナシェルカ伯爵、先ぶれも出さず突然の訪問となったこと謝罪させて頂きます。」
そう第2王子殿下であるフレッド様がおっしゃっております。
私は昨日エスコートして頂いたのがフレッド様であったことを簡単にだけお父様に帰ってから報告しました。簡単にというのはなぜエスコート頂いたのか私自身がよくわかっておらず、フレッド様やデイヴから聞いた話しかわからなかったため、その内容のみを伝えたのです。そして、本日お父様よりフレッド様への御礼状を用意する予定でした。エスコートを受けたのは私ですが、さすがに未婚女性からフレッド様へ直接文を出すとなるとどんな勘ぐりがあるかわからないからです。
「いえ、第2王子殿下、わざわざこのような場所に足を運んで頂き、身に余る光栄です。また、昨夜は我が娘のエスコートをして頂き、重ねて御礼申し上げます。」
私も父の後ろに立ち、父に倣い腰を落とし、感謝の意を表します。
「いや、あれはこちらからの我儘に付き合わせてしまっただけのこと。それだけでなく一人で帰してしまった。ナシェルカ伯爵、サリー嬢、申し訳ありません」
そう言ってフレッド様が頭を下げられたのです。
王族が家臣に頭を下げるなどそうそうあってはいけません。
「第2王子殿下、おやめください!」
「第2王子殿下、昨日帰ったのは私の意志であり、殿下が謝罪される必要などございません。私こそ勝手なことをしてしまい大変申し訳ございません」
昨日エスコート無しに一人で帰ってしまったのは、私の勝手な判断なのです。それなのに殿下に頭を下げさせてしまうなど…どうしたらいいのかと父と2人でおろおろしているとフレッド様が頭を上げられました。
「いや、昨日は私からエスコートを買って出たのに、その相手を差し置いて他の令嬢と踊った私に落ち度があります。大事な令嬢を一人で帰してしまうなど男としてあるまじき行為。その贖罪として足りませんが、手土産にこちらをお持ちしました。」
フレッド様の後ろから護衛のような服を来た男性が2つ箱を差し出します。
「これは隣国のウィスキーです。ナシェルカ伯爵は酒を嗜むと聞きました。それとこちらは奥様に皇室御用達の製菓店のスイーツです。」
そう中を確認させるように一つずつ開けて見せてくれます。
お酒の価値はわかりませんが、箱から見て高級なのでしょう。それに皇室御用達のスイーツは販売も数が限られているので中々手に入りません。そんなもの…絶対母は喜びます…
隣の父はすでに顔が緩んでいます…
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