大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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人質救出作戦

日本軍空母の実力

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 45ノットでガス・タービンを回す。 
風が強く、ヘリはエレベーターで収納した。 
 随伴の艦船はいない。 
45ノットの速度は、ヘリ空母のオトタチバナだけだ。 
 すぐに停止できないからレーダーから眼が離せない。 
艦首の下の海中には、でかいソナー装置が360度監視体制だ。
 航海中の事故で、救助が遅れては日本国の恥だ。 
相手は無政府組織のテロ集団だ。  
 A国から得た情報は、悪の権化的な内容であまりあてにはならなかった。 
組織の装備や、連絡方法、規律など具体的なことだ。 
 B国とは、国交もなく問題外であった。 
しかし影であやつるのは、間違いなくB国である。
 あくまで、うわさである。 
日本政府はB国と国交がある、日本の友好国から水面下で接触を試みた。 
 期限の時間は6日間ぐらいだ。 
ヘリ空母オトタチバナは45ノットで向かっているのだ。 
 しかしB国は関係を否定するだけだ。 
まあ当然だろう。 
 しかし出来ることは、やらねばならない。  
なかなかテロリスト達とA国の交渉は進展がなかった。 
 テロリスト達はとうとう、人質の内、扱いにあまる人質を殺し始めた。 
怪我人とかオトコだ。 
 それを滑走路に並べた。 20人くらいいる。 
そのころオトタチバナはインド洋のはずれだった。 
 もう少しだ。

 艦長へ人質が20人殺されたと電文がはいる。                              「緊急ブーストを駆ける。」と、艦長だ。
 参謀が「え、いいんですか、時間制限もあり、かなり負担です。」 
「これ以上、人質を殺されては、助けにいく意味がない。」
 「わかりました、了解です。」
「緊急ブースト始動。」 
 「制限秒読み開始します。」 
これは、オトタチバナのタービンの制限解除のことだ。 
 タービンには回転の制限が当然ある。 
それ以上廻すと壊れるのだ。 で、短い時間なら耐えられるが、艦長判断だ。 
 オトタチバナが加速した、乗員が肌で感じた。 
オトタチバナはヘリ空母だ、ヘリは速度が遅い。 
 で、それを空母で補う。 
スクリューは4基だが、他に水流を噴射して移動できるスラスターが艦の横に5箇所、後ろの4箇所、なんと前に6箇所あるのだ。
 これは軍機密だ。 
それの後部のスラスターをフルに噴射した。 
 スラスターとはジェット水流の噴射器だが、この艦はそれがでかいのだ。 
艦長は「前方レーダー監視強化。」の指令だ。 
 いまは、ノットの指針が振りきれている。 
最高のノットメモリは、50だが。 
 艦長は「今度、帰港したらメーターを替えにゃならんな。」と、平然としている。 
参謀がもうすでに3時間です、そろそろ といいかけると、「スラスター切れ、タービン平常に戻せ。」と艦長が指令した。 
 そろそろ速度を落とさないと海底が浅くなるからだ。 
「ヘリの用意は。」 
 「もうすでに乗り込んでいます。」 
「ん、いい心がけだ。」 
 「艦を目標に向けろ、ヘリ発進。」 
「ヘリ発進の後、揚陸用舟艇を出せ。」 
 次々と指令が飛ぶ。 
この作戦で日本軍空母機動部隊の実力が決まるのだ。
 20機の飛び立ったヘリは占拠された空港を目指す。
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