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ライツランド、トヨス工場
日本人と、ラィツ人。文章がダラダラですが御勘弁で。
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ここは、ラィツランドのトヨス自動車欧州工場である。 欧州に販売するトヨス自動車を製造している。 社員はラィツランド人が99、・・・パーセントだ。 日本人は相談役と技師の計10人しかいない。 工場には学校や病院、商店街まであった。 終身雇用の会社だ。 本人の希望と違法行為以外クビにはしない、が社訓である。 その工場の一角に兵器工場がある。 はじめはトヨス戦車の整備が主であったが、なんせ隣国は戦車王国の独逸帝国である。 軍事極秘情報以外は、優秀な独逸戦車の軍事情報が黙っていても入ってくるのだ。 その独逸帝国戦車に対抗しなくてはならない。 自由と民主主義を壊されてはたまらない。 自然と戦車開発には熱が入る。 かつての独裁政治は二度とごめんの国民であった。 戦車開発にはトヨスの戦車を輸入したことから始まる。 そのころ、ラィツランド(まだA国であったが)に初めて民間用のクルマが輸入された。 それまで、クルマは政府か一部の特権階級の物であった。 輸入したのは米国で販売しているタイプ45だ。 それも、安価なキャブレター式でリクライニングシートもない低価格版だ。 住民の年収からトヨスが試算した結果だ。 (現にポーランドではスズキの安価なクルマを現地生産している。) そのクルマはタイプ45の名前だが、45万ではなく、なんと39万で販売できた。 政治体制が民主主義になったばかりの住民には39万でも高額だった。 しかし、そこは商売である。 39万をいっぺんに払うのではない。 古い言葉で月賦だ。 月割り払い、ローンである。 しかし金利が付くのではないか。 そこは、カラクリがあった。 その月賦代金をラィツランド国債に当てた。 日本や米国などの投資が増える予想から、先行きは明るいのだ。 ある程度の教育がある働ける人材がある。 場所もある。 販売する国にも近い。 それに背後には空母機動部隊の軍隊がある民主国家が控えている。 住民の選挙で選ばれた代表による政治の国だ。 私利私欲の独裁政権ではないのだ。 要は、ラィツランドは未来が明るいということだ。 安定した国にはお金が自然と集まるのだ。 話がソレました。 その投資の金利で十分にクルマの月賦の金利がまかなえたのだ。 39万のローンですが、金利は当社負担です。 さらに、月割り金は0.5万から0.3万と宣伝する。 クルマが増えると商店にも遠くから客が来る。 また社会も周りだす。 まさにクルマは民主主義の象徴となったのである。 テレビでクルマの宣伝だ。 なんとニーニャがクルマで買い物にいく場面だ。(ニーニャはラィツランドでは有名人だ。) 普通の主婦のニーニャが4ドアセダンでランランとお買い物だ。 スーパーで夕食の材料を選ぶ。 そしてクルマで自宅の車庫入れで終わる。 クルマはトヨス タイプ45だ。 ラィツランド製だ。 産業が廻りだした。 商店街もにぎわう、工場も増築だ。 鉄道の線路が複線になった。 廻りだした経済の波は止まるどころか、GDP(国内総生産。)を伸ばした。 それが、トヨスの戦車工場の増築となり、戦車研究所まで設立された。 国民の安全に対する関心は高く、軍事費の増額にも理解があった。 なんせ、独逸帝国が隣国なのだ。 脅威はハンパないのだ。 強い国には、相手が攻めてはこられないことを、国民は知っているのだ。 しかし、政府は軍事費増額は控えめであった。 まだ、政権が変わって何年もたたないからだ。 軍事費よりも大切なことは当然にあるのだ。 政府は現在の日本のように外国の軍隊に頼ったが、日本軍も万能ではない。 空母機動部隊、1艦隊でがまんしてもらう。(空母1隻に巡洋艦3隻、駆逐艦6隻、工作艦1隻だ。) しかし、民間の開発会社が埋め合わせになったのだ。 国を強く、侵略されないための軍事産業だ。 独裁政権で収容所で非業の死を遂げた2万柱を忘れはしない国民であった。 やっと話が戻る。 ここは、トヨス戦車研究所だ。 1台の試作戦車が唸っていた。 独逸帝国4号戦車に対抗するために日本人と共同で試作した、マークⅢだ。 88ミリ対戦車砲を弾き返す装甲板は鉄ではない。 砲塔の大砲は10センチともいわれる4号の装甲に穴を開ける90ミリ滑空砲だ。 ライフル砲ではない。 砲身にライフル線条は掘られていない。 弾には翼が付いている。 弾はタングステン鋼だ。 4号戦車の欠点は重さだ。 橋が戦車の重さに耐えられず崩れて動けない4号を米軍が満州で目撃しているのだ。 なんせ10センチの鋼鉄の装甲は重いのだ。 トヨスのマークⅢは新型装甲板だ。 チタンの薄板を何枚も重ねて、それにセラミック板をサンドして・・・・あとは極秘だから明かせないのだ。 4号はおそらく55トンを越えるだろう。 なんと、なんと、トヨスのマークⅢは38トンだ。 エンジンは米軍戦闘機ファルコンの12気筒3連ターボの2000PSガソリンエンジンをおごった。(ちなみに、わが自衛隊のヒトマル戦車はなんと1200PS空冷デーゼルだ。) 米国ホンヤからのOEMだ。 そして、変速機はセイシン精機のオートマだ。 トヨスの子会社だから、安く仕入れた。 操縦装置はカンタンだ。 レバーが2本のみだ。 真ん中では停止、前に倒すと前進、倒す角度で速度が決まるのだ。 後ろに倒すと後進だ。 前進も後進も速度は同じだ。 平坦だと時速80キロ、荒地で40キロ走行できる。 左右をずらすと旋回や方向転換できる。 まあ猿でもOKだ。 さらに操縦者は360度視界のVRゴークルで、視界の悪さがまったく無い。 オマケに夜間もバッチリ見えるのだ。 もう無双だ。 4号なぞ何するものぞ、だ。 欠点はトヨスのマークⅡより倍の高額になったことだ。 また、コーヒーメーカーが無い。 洗浄トイレも無い。 米軍ご要望装備が無い、非情な戦車となった。 後日、米軍仕様にはFMラジオやエスプレッソマシンなど、当然に洗浄トイレも装備されて満州に輸出されたのだ。 はたして、独逸帝国正規軍の4号戦車にマークⅢが対抗できるか、乞うご期待!
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