大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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独逸帝国軍人、VTOLに乗る。

越えられない壁だ。

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 ポカーーーーーーンと口を開けて固まった軍人らが、やっと口を閉じた。 ソロリ、ソロリ、と数人がVTOLの方に・・・・・ お局士官がタラップを示して、「ドウゾ、イラッシャイマセ。」 と流暢なドイツ語で歓迎する。 世界で順番を守る国民が日本人とドイツ人だ。 それで、自然と列が出来る。 さて、総帥のクルマが入ってきた。 総帥とお付の秘書などがクルマを降りる。 ちょうど次のVTOLが着陸した。 総帥ご一行は、お局士官の案内で、全員がVTOLに・・・・ 20人程度がVTOLに同乗した。 タラップが畳まれて、ハッチがパカリと閉まる。 シュン、シュン、とペラが廻る。 やがてVTOLは静かに浮き上がる。 ペラのハウジングが斜めに動くとVTOLは空母めがけて飛び立つ。 すると、待っていたかのように、すぐに変わりのVTOLが着陸する。 総帥は、すでに機上のヒトであった。 機内に入り驚く、操縦者が空母の接待士官(お局ではなく、普通の接待士官)であったからだ。 ロングドレスのメイド服にカチューシャをつけて、ヘッドセットをつけた二人が操縦席に座っていた。 そして、流暢なドイツ語で、「座席ベルトを締めてください。」 「では、飛び上がります。」 総帥は、瞬く間に浮かび上がるVTOLに驚く。 操縦している、接待士官は18歳くらいの女性士官だ。 階級は少尉クラスのようだ。 メイド服の金バッジがすごいからだ。 それにしても、独逸帝国飛行軍も複葉の戦闘機でも操縦はカンタンではなく、練習機でも若い軍人(18歳程度の)の飛行免許の合格者は居なかった。 どうみても普通に楽に操縦しているようだ。(軍機であるが、光高速演算機のサポート機能のおかげだ) 垂直離陸や着陸をカンタンに、こなしているようだ。 やがて、空母に着陸する。 ハッチが自動で開く。 タラップがでると、外に待機していた別のメイド士官が案内するようだ。 赤いジュウタンの上を、空母の飛行甲板に総帥が初めて降り立つ。 総帥は、思わずあたりを見回す、「海が見えない、広い、これが空母か。」と感想を述べる。 観ると、艦長らしき人物やお歴々らしい者達が並んで敬礼する。 歓迎されているようだ。 「独逸帝国総帥閣下のご訪問を歓迎いたします。」 艦長がドイツ語で流暢に挨拶した。 案内は、先ほどと同様の別の三十路越えのお局士官が接待係りのようだ。 総帥ら、ご一行を慣れた手つきで誘導する。 カンロクと気品と凛とした態度から、思わず総帥までもがおとなしくなってしまった。  日本の最新軍事技術とお局士官の二段攻撃は、越えられない壁を独逸帝国総帥にイヤというほど見せ付けることになったのだ・・・・ 今回の独逸帝国親善訪問で、桜井環境大臣、イヤ桜井従軍記者は艦長である新藤少将に、ある案を提案した。 それは、お局空母接待士官の破壊力で独逸帝国を叩き潰す作戦であった。 戦後、日本女性のスチュワーデスがもてはやされたことがあった。 ある航空会社に、航空事故の発生時、的確な判断と乗客への献身が素晴らしい日本女性のスチュワーデスが居たからである。 現在でも、その伝説は残っていて日本女性のキャビンアテンダントはある意味、航空会社の格式を示すのである。 日本人女性のキャビンアテンダントを雇うことができるほどの会社であるという、格である。  お局士官は独逸帝国総帥に臆することなく、「格納庫を、ご案内いたします。」 流暢なドイツ語で案内する。 総帥が思わず、「先ほどの飛行機は、なんと言うか素晴らしいものだ。」と言う。 対してお局士官は、「あ、あ、あれは、自転車がわりに、チョイ乗りに使ってます便利道具ですわ、ホホホホッ。」と遠慮がちに答える。 とても、昨日今日に学習したドイツ語とは思えない。 総帥は自身の使えない女秘書と、この士官を交換したいとおもったほどだ。  総帥ご一行様は格納庫へ飛行甲板のエレベーターで、直行する。 一応、危険防止の為、近衛兵に周りを固めてもらった。 格納庫には、VTOLは駐機していない。 なんせ、ここではチョイ乗り便利道具だからだ。 替わりにジェット爆撃機が並んでいた。  その大きさに総帥らは固まった。 翼は折りたたまれていた。 そして、胴体が半分になっていた。 お局士官が、「これは、ロケット推進の爆撃機です。」 「胴体は半分に分かれます。」 「そして、爆弾は500キロが12個搭載できます。」 総帥は、計6トンじゃないか、と思わず、「6トンも積めるのかね。」 と聞いた。 「え、え、燃料こみの全備重量は16トンです。」 総帥は焦る、我が独逸帝国最新爆撃機は、たしか250キロ爆弾が2発が限度だ。 我が独逸帝国の12倍の搭載量か。 「わが国の12倍積めるのか。」 総帥は思わずつぶやく。 それには、知らぬ顔のお局士官だ。 そして、次の戦闘機を示す。 わが国が誇るハヤブサⅢ型改である。 ハヤブサは、1型のプロペラ機、そしてV型12気筒3連ターボ装備のハヤブサ改型、ジェット機のハヤブサジェットとなり。 それから、色々の改良の後、とうとうⅢ型ができた。 そして、それが改良されてⅢ型改となった。 音速の巡航ができるのだ。 爆弾や増槽などは、すべて機内に収まる。 そして、排気可変パドルで、失速する無理な動作でもOKな、究極の戦闘機である。  独逸帝国近衛に混じっている飛行軍の幹部が口を開けたまま・・・・・になっていた。 
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