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水上戦車対策
訓練の結果、わかったこと。
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訓練は対馬ではやらなかった。 訓練を半島のヤカラの教える必要はないのである。 場所は沖縄県の石垣島である。 確か、島の海岸を牛の引いた車で、渡る観光事業があるのだ。 つまり、遠浅の海岸があり、水陸両用舟艇には、うってつけの海岸であった。 実際は岩場であれ、すこしぐらいの岩場なら乗り越えて上陸できる能力があった。 しかし、なにも訓練であるから訓練内容を検証できなければ意味がないのだ。 それで、仮想敵の水上戦車が上陸する想定にするため、遠浅の浜を選んだのである。 観測ヘリが上空で画像を撮影する用意はできた。 事故に備えて救援用のヘリも待機OKである。 長時間、一定の空中で停止できる、飛行船までが、空に浮かんでいた。 飛行船が全体の指揮をする場所である。 少ない予算で、よくコレだけの用意ができたものだ。 実は英国のやんごとなき女王陛下より、わが国の今上陛下に独逸帝国ドーバー越え阻止の礼金が・・・まあ、その一部を投入したのである。 浜辺から水陸両用舟艇が沖の開始地点まで動きだした。 とりあえず、20両である。 陸軍戦車も松原の影に隠れて用意は出来た。 飛行軍のヘリ部隊も準備完了である。 訓練開始の合図だ。 沖から水陸両用舟艇が20両、波を蹴立てて進んでくる。 15ノットで、見た目は派手だが、速度は・・・・である。 当然、訓練であり。 実弾ではない。 火薬を減らしたプラの砲弾に黄色い蛍光水溶液を入れたものである。 派手な音がして、当たるとハジけて、派手な黄色い色が付着する。 独逸帝国と同じような模擬砲弾である。 訓練後、車両を洗車するのだが、それが少し大変になるだけである。 もろ、黄色い色に染まった車両では、戦死判定であるし、洗車も大変だし、からかわれるだけであるのだが。 さて、訓練を観戦することとする。 水陸両用舟艇が波打ち際から上陸してきた。 対する陸軍戦車隊は砂浜に退避壕を造り、そこに隠れて待っていたのだ。 水陸両用舟艇は砂浜を無限軌道で進む。 しかし、フロートが前後にあり、動きは陸上戦車に比べるまでもなく鈍感である。 独逸帝国の水上戦車はフロートをはずす間にヤラれたが、日本の水陸両用舟艇は動きが鈍であるから、満足に対抗する前に全車が黄色く染まり全滅したのである。 浜辺で待ちうけ作戦では、陸側が圧勝であった。 ここで、訓練は夜間まで休憩で、ソレまでに黄色い色は洗車で落とされた。 今度は、待ちウケではない、突然の夜間上陸作戦となる。 波間を進んでくる水陸両用舟艇は、車高も低く浜辺から発見がされにくい。 そしてエンジン音も排気を海中へ排出するから排気音は大きくないのだ。 そして、想定であるが、水陸両用舟艇の発見は上陸してから、一般人に発見されて、通報があり。 それから陸軍が対応することとなる。 水陸両用舟艇が全車上陸して、市内へ展開すれば、水陸両用舟艇側の勝利であり、それを阻止すれば、陸軍の勝利である。 なお、飛行軍やヘリは、別の想定であり、作戦には参加してはいない。 夜間、水陸両用舟艇は音もなく上陸する。 浜辺で散歩する一般人に扮した訓練員が水陸両用舟艇を発見するまで、かなりの時間がかかったのである。 それから、電話のあるところまで、(ケイタイなんて無い。)訓練員が走る。 そして、警察へ連絡だ。 一般人は軍隊の電話番号なぞ知らない、よって警察の110番となるのである。 そして、警察から陸軍基地へ電話がある。 基地でサイレンと共に出動である。 しかし、陸軍基地の門を戦車が出始めたところで、水陸両用舟艇は市内展開を終えた。 水陸両用舟艇側の勝利となった。 訓練で判明したことは、夜間に上陸されれば負けだ、ということであった。 観戦していた、幹部は黙ってしまった。 ヤバイぞ、対馬どころか、九州も危うい。 夜間の水陸両用舟艇が発見されにくい事実が判明したのである。 しかし、長い海岸線を24時間くまなく監視など無理である。 オタクの引き篭もりや、身体障害者の監視網は、まだ完全ではないのだ。 思わぬところで、日本軍に迷いが生じたのである。 どうすれば、海を渡ってくるシナの水上戦車を発見できるのか、高速光演算機にデーターを入れてスイッチ オンだ。 ウイーーーーンとうなる演算機。 なかなか、チンと出来上がらない。 どうした、日本の最新、先端技術のカタマリの演算機。 係員は、演算機がどうなるのか、うなり音からしてヤバイかな、と思ったのである。
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