大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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英国からの連絡

水陸両用上陸用舟艇の訓練

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 突然、英国の情報局から衛星スクランブル暗号通信が日本の内閣危機管理部に入った。 深夜にもかかわらず、係員が慌ただしく駆け回る。 スパイ防止法が、日米英同盟で、わが国にも造られた。 でないと、情報を共有できないと英国情報部がゴネたからだ。 世界に植民地を拡げた英国は、植民地支配のため、情報が大切であると悟った。 植民地での現地人(土人)らの動静を把握していないと、反乱などで殺されるからだ。 それが、発展して情報戦では、世界に冠たる英国である。 情報の出所は、どこの情報部でも明らかにはしない。 情報元を明かしては、情報元が粛清されるからだ。 英国からの暗号情報は独逸帝国が新兵器をソ連とシナに売り渡したとの情報であった。 独逸帝国内に、紛れ込ませている諜報員からの連絡だそうだ。 なんでも、生産したが、独逸帝国では使わないから輸出したらしい。 ソ連とシナへ多数売り渡したとのことであった。 英国は独逸帝国の脅威にさらされていた。 そこで、米国と日本が交代でドーバー海峡を警戒していたのだ。 そのため、恩義を感じた英国が日本に流したとも思われた。 臨時閣議を総理は翌日、招集した。 まあ、連日であるから閣僚らもなれたものだ。 「今朝は、独逸帝国が新兵器をソ連とシナへ輸出した情報だ。」と総理。 「どんな。」 「それが、例のドーバー越えに用意した兵器らしい。」 「と、いいますと。」 「ほら、あれだ、え、え、と水上戦車だ。」 総理はメモを見ていう。 「あ、あ、あの例の使えないやつですか。」と大蔵大臣。  「そうらしい、独逸帝国も、在庫処分がしたかったのだろう。」と総理。 「しかし、お鉢が英国ではなく、わが国に廻ってきましたな。」と副総理がいう。 「わが国と、満州国だ。」と総理がぼやく。 どうやら薬が効きすぎて、どんだとばっちりだ。 環境大臣が、「対馬は大丈夫でしょうか。」 「現在、駆逐艦が数隻いるだけだが、増隻しなくては。」と総理がいう。 「いくら、使えない兵器とはいえ、数がまとまるとやっかいだ。」 「水上戦車対策の訓練が必要だな。」と防衛大臣が。 最近、少しは使えるようになったのだ。 「今からでは新兵器は間に合わない、よって既存の兵器で対処することとなる、防衛大臣は対策を早急に練ってくれ。」 と総理がハッパを掛けた。 防衛大臣は訓練を軍司令部に指令することとする。 飛行軍や海軍、はては陸軍にも、共同訓練を指令したのである。 空母の車両格納庫から水陸両用舟艇が集められたのだ。 しかし、現在は生産していないので、旧型ばかり30両が集まった。 水陸両用艇の乗り手は、陸軍海兵隊が空母から集まった。 海軍の参加はヘリ空母の旧型オトタチバナが台湾から参加する。 飛行軍はオトタチバナのヘリ部隊が参加する。 ヘリは小型の2人乗りで、対潜用のアメンボウである。  その間、有事に備えて対馬艦隊を増強する。 駆逐艦を6隻に増やした。 あとは、対馬に陸軍の戦車部隊を派遣することとした。 独逸帝国のドーバー越え対策が、今度はシナの対馬越え対策となってきた。 対馬から半島は見えるのである。 シナも手に入れた水上戦車はトラの子である。 いきなり対馬越えに使うとは思えないが、英国からは、水上戦車は、おそらく数が多く200両を越えるともいってきたのだ。 200両とは、現在の日本本土にあるデーハツ重戦車が総数200両くらいだ。 デーハツ重戦車は、大量生産は無理な代物だ。 どうする、それに満州国へのソ連の本格的侵攻が始まるかも知れない。 米軍基地はシナ側に多く、北満隊では、数の上で不利だ。 ユダヤ共和国の応援も常時は無理である。 ユダヤ国も自国防衛を優先するだろう。 今、現在出来ることは、水上戦車への対策を立てるための訓練と、対馬への海軍艦艇の増援ぐらいだ。 偵察衛星で、上から24時間監視しているが、万能ではないのだ。 なんせ、偵察衛星のフィルムカメラで撮影してフィルムをカプセルで、地上に投下される画像は詳細であるが。 衛星のテレビカメラ映像は画素数が少なく、舟くらいの水上戦車を認識するほど拡大に耐えられない。 とても水上戦車をテレビカメラで衛星軌道上からは、認識など出来はしないのだ。 対馬の海岸防衛ラインからの超望遠レンズで半島側を監視するしかないのである。 それでも、ヤミ夜では、危ういのである。  環境大臣が防衛大臣へ、なんか提案したらしいが。 防衛大臣が総理にアポを取った。 さて、なんであるのか。 ・・・・・ 
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