370 / 380
シュリーマンの誤算
まさか、ウソだといってくれ!
しおりを挟む
独逸帝国のベルリン空港をSTOL(日本政府専用プライベートジェット機は長いので、以下STOLとします。)が飛び立つ。 とうぜん、フローラがハンナと乗っている。 機は、独逸帝国から中東、インドを経て、東シナ海を通過して、日本の羽田を目指した。 途中、独逸帝国支配の中東で、給油だ。 独逸帝国石油プラントの前の広場に着陸できた。 そして、離陸だ。 もうフローラは夢のような旅客機に夢中だ。 そして、日本の友好国インドで、給油した。 いままでのジェット機では、飛行場の設備がないから無理だった。 ジェットエンジンスターターの開発は大日本航空機の威信を掛けたものだけに、ハンナも鼻が高いのだ。 それに、STOL機の燃料は最悪、灯油でOKだった。 本来ならジェット燃料はケロシンだが、それに添加剤をいれて使うのだが、未開発国でも運用可のエンジンは、燃料を選ばなかったのだ。 操縦者は、開発者から最悪、ウオッカでもいけると聞いていた。 ただし、酒に強いロシア人も、たまげるほど強いウオッカが条件だ。 STOL機は、24時間で、地球を半周して、羽田へ降下した。 ロンメロ将軍夫人、日本訪問の電撃ニュースは世界を駆け巡った。 米国、英国も歓迎する論評であった。 それも、総理夫人と同伴での日本訪問だ。 なお、随伴には、米国のファルコン改が羽田までついて来てくれた。 なんと、磐石な日米の軍事同盟か。 つまり、ファルコン改もシェットエンジンが改良されているのである。 燃料を選ばないエンジンのファルコン改であったのだ。 大日本航空米国支店も日本国の本店に負けてはいないのである。 ロンメロ将軍夫人をひと目、見ようと羽田は報道陣や歓迎のヒトで埋まる。 第一印象は、なんと若くベッピンの夫人だ。 さすが、元独逸帝国総帥秘書だ。 「日本のミナサン、ナカヨクシテクダサーイ。」と愛嬌たっぷりだ。 機内で、ハンナから簡単な日本語を教わったらしい。 まあ、日本のオトコはキンパツに弱い。 ハンナから教わったとうりだった。 フローラは、ロンメロの使者を成功することができると確信したのである。 そして、羽田から総理官邸まで、いつの間に用意したのか、4頭立ての馬車で国賓待遇である。 米国や英国は6頭立て、他の国は4頭立て、大使クラスは2頭立てとなっていた。 ハンナとフローラは馬車に乗り込んだ。 もち、ボンネットは仕舞っている。 つまりオープントップだ。 フローラは正装のドレスを持ってきてよかったと、内心ホットしたとか。(まさか、ハンナのは古臭くて・・・) フローラはロンメロ将軍、つまり独逸帝国トップの妻としての体面を、なんとか保つことができたのである。 ・・・ここは、ソ連クレムリンだ、シュリーマンが独逸帝国キール軍港壊滅の立役者として威勢を振るっていた。 「わたしは、独逸帝国の防空網から海上、地上に至るまで把握している。」 「わたしに任せれば、独逸帝国は再びソ連との同盟に参加せざるをえないのだ。」 クレムリンのイワノーシェフ書記長へ、対独逸帝国の全権を渡せと詰め寄るのだ。 独逸海軍をキール空爆で、壊滅させた功績は大きいのである。 それで、独逸帝国はソ連へ軍隊を派遣が出来ない。 まさか、ローランドを独逸帝国陸軍が行軍できるはずはないからだ。 もう、自信満々のシュリーマンだ。 そこに、息を切らせて職員が、「イワノーシェフ書記、日本と独逸帝国が・・・・」 それを聞いたシュリーマンは、「イヤ、ウソだ、欺瞞情報だ、そんなナズはない。」 と叫んだまま固まっていた。
1
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる