【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳

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21話

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翌朝――
王都に来てから三日目。昨日は魔法省の研究所で初日の検証が行われ、思っていた以上に良い感触を得られた。今日はさらなる細かいテストが始まるらしいが、午後までは自由時間ができそうだという話で、俺たちは朝からそわそわしていた。

「リオさん、研究所には午前中ちょっとだけ顔を出せばいいんですよね? それで午後はまた街を見て回れると」
「うん。今日は回復データの観察がメインだって言ってた。実験に使うポーションは昨日のデモ分で足りるから、午前中は簡単な話し合い程度らしい」

ノエルさんの隣で、ラットが「あー、オレはまたあの退屈な部屋で待つのかぁ」と不満げにこぼすが、仕方ない。まだこの子が一人で街を巡るには危ないから、午前中は研究所の受付あたりで待ってもらい、午後には一緒に冒険者ギルドへ行く予定だ。

「ほら、ラット。今日の午後こそ本格的にギルドを覗いてみるから。ちょっとの辛抱だよ」
「うーん……わかったよ。あそこに行けば本当に仕事が見つかるのかな……」
「行ってみないとわからないけど、一人で路頭に迷うよりはましだろ」

そんな会話をしながら朝食を済ませ、急ぎ足で宿を出る。王都魔法省の研究所へ向かう道はもう慣れてきたものの、人通りが多いのは変わらない。ノエルさんとラットを連れ、手早く敷地を通って建物に入る。



研究所では案の定、オリヴァーが「おはよう、リオさん、ノエルさん」とニコニコ出迎えてくれた。被験者たちの経過を見る限り、回復力に関しては「一定の効果がある」という好感触を得ているようだ。
「ただ、まだデータ不足ですので、午後から本格的な測定を行います。今日はあなた方がいる必要はありませんが、何かあればお呼びする可能性もありますから、一応夕方くらいまでには戻ってきてもらえると助かります」
「わかりました。じゃあ夕方頃にはここに来るようにしますね」

オリヴァーは「ええ、それで結構。あとは被験者への追加試飲や、細かい数値測定もしたいですが……明日以降になりそうですね。お二人は王都見物でもして、体を休めておいてください」と穏やかに言う。
正直、助かる。たしかに一日中ここに張り付いていてもやることがなく、退屈になるだけだろう。午後は自由行動で構わないとのことなので、俺とノエルさんは「では夕方にまた来ます」と挨拶をして研究所を出る。

「よし、ラット、待たせたね。午後は冒険者ギルドに向かうぞー」
「ああ、やっとか……。さっきは眠くなっちゃってさ」

少年は心底退屈していたようだ。ノエルさんも「せっかくだし、ギルド周辺でしか買えない物もあるかもしれませんね」と笑顔を見せる。俺たちはまた賑わう通りを歩き、王都中心部にあると言われる「冒険者ギルド本部」を目指した。



大通りをしばらく歩くと、近くに立派な石造りの建物が見えてきた。ギルドの看板が掲げられ、その前には冒険者らしき人物や、ポーションや武器を扱う商人が人だかりを作っている。俺の地元とは比べ物にならないスケールだ。

「わあ……さすが王都。ギルドもこんなにデカいんだね」
「人が多いなあ……荷物を盗まれないように気をつけてくださいね」

ラットが目を丸くして建物を見上げる。「すげえ……田舎の冒険者ギルドと全然違う」と呟く。うちの町にあったギルド支部は小さかったから、この差は圧倒的だろう。

扉をくぐると、そこには広いロビーがあって、冒険者風の男や女がカウンターに並んで手続きしたり、掲示板の前で依頼を見比べていたりする。一方で、奥のほうではテーブルが並んでいて、パーティメンバーらしき人たちが打ち合わせをしている。騒々しいが活気がある空間だ。
「うお……すごい賑わい。ラット、迷子になるなよ?」
「わ、わかってるってば」

ラットは人混みにおどおどしながらも、どこかワクワクしているように見える。彼が仕事探しに利用できるのかわからないが、求人板には雑用や荷物運びなど、初心者や子どもでも請け負える仕事がある可能性がある。



まずはギルドカウンターに行って「どんな仕事があるのか知りたい」と言うと、受付の女性が「ギルドカードはお持ちですか?」と聞いてくる。ラットは「ない」と答えるし、俺たちも王都では登録してない。
「王都では独自のギルドカードが必要となりますが、登録には年齢制限が……」
受付の女性がラットを見て戸惑った様子。やはり子どもが正式に登録するのは難しいかもしれない。
「13歳以上で保護者や後見人の同伴があれば可能ですが、この子はまだ12歳くらい? ああ、誕生日次第でもしかしたら……。いずれにせよテストを受けてもらう必要がありますね」
「ふーん……そうなんだ」

ラットの表情が暗くなる。やはりそう簡単に仕事は見つからないか。でも受付の女性は「ただ、ギルドカードなしでも掲示板の雑務依頼なら請け負える場合があります。報酬は安いですが……」と補足してくれる。

「例えば、屋台の手伝いとか、イベント会場の設営とか。ああ、ただし応募多数の場合は抽選になるかもしれません」
「なるほど……ラット、見てみる?」
「う、うん……」

青年に混じって掲示板を覗くラット。しかし、殲滅系のモンスター討伐や護衛などは当然無理。大半の仕事は年齢制限やレベル制限ありだ。その中でも「倉庫の整理手伝い」「飲食店の皿洗い」みたいな募集があるにはあるが、いつどこで募集が締め切られるかわからない。
「うーん……こんな感じなのか」
「まあ、当てにしすぎないほうがいいね。まだまだ始まったばかりだし」と俺は肩をすくめる。ノエルさんも苦笑い。結局ラットがここで一気に安定する仕事を見つけるのは難しいだろう。



掲示板を眺めていると、ふと背後から声がかかった。「おお、もしやお前さん、リオくんじゃないか?」
振り向くと、そこには大柄な冒険者姿の男性がいた。どこか見覚えがあると思ったら、町のギルドで一度だけ顔を合わせたことのある“クレイ”という冒険者だ。当時は俺の作るポーションを「面白い」と言ってくれたっけ。
「クレイさん……お久しぶりです! なんでこんなとこに?」
「いや、仕事で王都に拠点を移してな。そしたら噂で“美味しいポーションの作り手が王都に来たらしい”とか耳にしてさ。まさかリオくんのことだとは……。ほんとに来てたんだなあ」

クレイは驚いたように目を細める。ラットが警戒しているが、俺が「町で世話になった人だよ」と説明すると、ほっと緊張を解く。
「よかったら軽く話さないか? せっかくだし、王都のギルドで会うなんて縁だろう」
「おお、いいですよ。ちょうど掲示板見てただけなんで……」

そのままギルド併設の簡易休憩スペースへ移動し、ノエルさんやラットを交えてテーブルに座る。クレイは「王都での仕事は激戦区だけど、稼げる分も大きい」とか「リオくんのポーションならここで売れたら儲かるぞ」など、いろいろ情報を教えてくれる。
「実はオレ、町を出た後もしばらく“まずいポーション”で苦労してたんだが、今はそこそこ金も溜まって上位ポーションを買えるようになった。でも“美味しいポーション”はまだ試してないから、どこかで買えるようになったら嬉しいなあ」
「まだ試作品なんで、すぐには量産できないんですけど……いま魔法省で公式に検証してもらってて。もし認められたら販売ルートを探そうと思ってるんです」
「なるほど。王都の研究所でテストか……すごいじゃないか。それが通れば大手を振って売り出せるだろうし、ギルドにも卸せるんじゃねえか?」

クレイの話を聞いてると、可能性の広がりを感じる。もしギルドが正式に取り扱ってくれれば、冒険者たちに一気に広まるだろう。もっとも、それには回復効果やコスト面でクリアすべきハードルがあるが……。
「そういうわけでラットくんは、この王都で仕事探しをしてて……」
と話すと、クレイはチラッと少年を見て「へえ、小さいな。まるでオレの昔みたいだ。ま、頑張れよ……」と軽く頭を撫でる。どうやらクレイも子供の頃は厳しい環境で育ったらしく、若干の同情があるようだ。



ひとしきり話してからクレイは「実はオレ、これからクエストの打ち合わせがあってな。今度また会えたらメシでも食おうぜ」と別れを告げて去っていった。
「いい人だなぁ……町にいたときも話しやすい人だったけど、こうして王都で再会するとは思わなかったよ」
「ですね。リオさんが知り合いに何人も当たってみれば、いろいろサポートしてもらえるかもしれませんよ」

そうかもしれない。王都では誰も知り合いがいないと思っていたが、こういう偶然の再会があるのが人生の面白いところだ。もし検証が上手く進めば、一気に輪が広がるかもしれない。
その後、ラットは「雑用の仕事があればやってみたい」と掲示板を見ていたが、今日の仕事はすでに埋まっている案件が多く、結局は見つからずじまいだ。「明日朝に来てみればもしかしたらあるかも……」と受付に言われているが、明日はまた検証の本番があるしなぁ。

「うーん……タイミングが合わないや」
「まあ、焦らず何度か通おう。検証が終わるまでオレらも王都にいるし、その間にいろんな場所を回ってみようよ。もし急ぎで金が必要なら何か短期アルバイトを探すのもありだし」
「わかった。ごめんね、迷惑かけて……」

少年の俯き加減な顔を見て、ノエルさんが柔らかく言葉をかける。「あなたもまだ12歳なんだし、無理して働かなくていいのよ。もし大変ならリオさんと一緒に考えましょうね?」
「うん……ありがとう」



ギルドを出てからは、街の商店街を巡って新しい食材や道具を物色したりして過ごす。明日の検証はさらに詳細な数値測定と、苦口ポーションの新しいバリエーションを見せる予定。使える素材がここで手に入れば、より実演が豊かになるかもしれないし。

「でも、あまり急にアレンジすると失敗しちゃうかな……」
「そうですね。基本のレシピは守りつつ、スパイスか甘味をちょっと変えるくらいに留めるべきでしょう。向こうも今日は甘口だけ見たわけではないけど、苦口も実演してほしいはずですし」
「そうだね。あとブロブ結晶は溶けかけてるし……今回はおとなしく二種類でいこう」

ラットが「ブロブ結晶? 何それ?」と首をかしげるが、「うーん、説明は難しいんだ。とにかく今のところあまり出番はないと思う」とはぐらかす。連日バタバタしていて、そこまで手が回らない。

夕方近くなり、さすがに足が疲れてきたので宿へ戻ることに。道中、ラットが「あ、あそこのパン屋うまそう……」と目を輝かせるので、少しおやつを買って食べ歩き。ついでに“このパンの味も参考になるのかな”なんて思いながら、俺も一口頬張る。焼きたての香りが鼻をくすぐる。

(王都の食文化は奥深い……。いつかこれらをポーションに反映できたら面白いだろうな)



宿に戻り、軽い夕食を済ませたあと、ノエルさんと部屋のテーブルで明日の打ち合わせをする。ラットは退屈そうにベッドで寝転がっているが、仕方ない。
「明日は研究所が言うには朝からテスト再開。被験者への回復効果の実測、苦口ver.1の実演、あと細かい成分分析をするかもしれないってオリヴァーさんが言ってた」
「ですね。リオさんが何度も作り方を再現できれば、信頼性も上がるんじゃないですか? あと、この王都式の調合器具にも慣れてきたでしょ?」
「うん、だいぶね。問題は回復データだよな……従来ポーションより少し劣るかもしれない。でも飲みやすさで補える程度の差なら大丈夫って言ってたし、なんとかなるよね」

ノエルさんが笑顔で頷く。「きっと大丈夫ですよ。第一関門は突破してるわけですし」
そう、昨日の初回テストは合格点をもらえた。味に関しては好印象で、回復力も致命的に低いわけではない。もし細かい分析で問題が出なければ、正式に認定される可能性は高いはずだ。
ラットはベッドからひょいっと顔を上げ、「おれ、明日もそこに行くの?」と気乗りしない声だが、仕方ない。王都で危ない目に合わせたくないし、終わったらまたギルド巡りとかできるはずだ。

「ごめんね、ラット。でもそこまで長くかからないと思うし、飽きたら近くの街を見てもらっても……」
「いいよ、連れてってくれるだけありがたいし……。早く決まるといいなあ、リオのポーション」

少年が微笑む。ここ数日で、俺たちの旅にすっかり慣れたみたいだ。その言葉に俺も穏やかな気持ちになる。
「そうだね。じゃあ明日も朝早いし、そろそろ寝ようか。しっかり休んで、万全の状態で望まないと」

部屋の灯りを落とし、それぞれベッドにもぐりこむ。今日はギルドにも行って、街中を歩き回って疲れたせいか、体が心地よいだるさを抱えている。
──明日は魔法省での二日目の本格的な検証。今度は回復データをしっかり取るから、さらなる突っ込みや疑問が出るだろう。でも、それを乗り越えれば、ポーション革命が一歩先へ進むかもしれない。

ワクワクと少しの不安が入り混じりながら、意識がぼんやり薄れていく。ラットの小さな寝息を聞きつつ、ノエルさんが布団で静かに息を整えている気配を感じる。
(がんばろう……。明日もうまくいくといいな。)

そう思いながら、王都の夜の静寂に包まれていった。今のところ順調だけど、まだ先は長い。明日から本格化する検証が、さらにどんなドラマを生むか――期待と緊張を胸に、深い眠りへ落ちていくのだった。
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