22 / 50
22話
しおりを挟む翌朝。
「ふぁ……眠いけど、頑張らないと」
宿の部屋で顔を洗いながら、そんな言葉が思わず口をついた。昨日は王都の街を歩き回り、冒険者ギルドに寄ったりして意外と疲れたし、ラットを連れての行動は何かと気を遣う。しかし今日は本番と言っていいほどの大きなテストが予定されている。王都魔法省の研究所で“回復データの本格収集”が実施されるのだ。
「リオさん、おはようございます。今日も朝食を食べたら、研究所に向かいましょうか」
「おはよう、ノエルさん。うん、時間通りに行ってしっかりやってこよう」
部屋の隅ではラットがまだ寝ぼけているが、「うう……何時に行くの?」と毛布から顔だけ出している。俺は苦笑いしながら、「8時には着きたいから、あと30分で宿を出るよ」と急かす。
◆
朝食をぱぱっと済ませ、バタバタと支度して宿を出た。すでに街中は人通りが増えており、みんな仕事や買い物で忙しそう。俺たちは荷物を最小限にまとめ、昨日と同じく王都魔法省の研究所を目指す。
門をくぐると、案内役の職員が「おはようございます、こちらへどうぞ」と慣れた様子で迎えてくれた。中に入ると、廊下を進んだ先の部屋でオリヴァーが待ち構えている。
「おはようございます、リオさん、ノエルさん。……そして、えーと、ラットくんでしたね」
「はい、おはようございます。今日は本格的に回復データを取るって聞きましたが……」
「ええ、被験者に少し負荷をかけた状態でポーションを服用してもらい、その回復速度や痛みの軽減効果を細かく測定しようと思っています。あと、あなた方には“苦口ver.1”の調合実演をもう一度してもらう予定です」
オリヴァーが書類をめくりながら言う。被験者が複数人待機しているらしく、今日は参加者を増やしてデータをより正確に取りたいとのこと。俺たちにとっては腕の見せ所だが、成功すれば研究所の評価が一気に上がるだろう。
「じゃあ、さっそく場所を移動しましょうか。今日は広めの“実演室”を使わせてもらいます。被験者たちも一緒に見学する形になりますので」
「わかりました。よろしくお願いします」
ノエルさんが軽く頭を下げ、後ろに控えるラットにも「今日は長いかもしれないけど、静かにしてようね?」と耳打ちする。少年は「はい……」と気まずそうだが、仕方ない。一緒に行動しないと危なっかしいし、研究所も許可してくれているからありがたい。
◆
案内された“実演室”は、前回より広めの空間で、所狭しと調合器具や魔道具が並んでいる。周囲には被験者の冒険者や兵士、そして研究員や補助官がずらりと並んで待っていた。その中に、騎士の甲冑を軽装化したような人もいて、明らかに軍属らしい雰囲気が漂う。
「ほう……あれが今日の主役か?」
「ええ、若いのにこんな凄い発想を持ってるらしいですよ。味に関しては絶賛の声が上がってますし」
ちらほらそんな囁きが聞こえ、俺は背筋がこそばゆい。ノエルさんが「大丈夫ですよ」と小声で安心させてくれる。
オリヴァーが先に立って「皆さん、本日は“苦口ver.1”の調合工程を見せていただきます。味の方向性は従来の苦味を多少残しつつも、不快感を大幅に減らしているのが特徴ですね」と説明する。拍手がパラパラと起こる中、俺とノエルさんが作業台へ。
「昨日と同じく、こちらの魔道具コンロを使って調合します。苦口版は甘口ほど甘味成分が多くないぶん、回復面で少し優位に働くはずで……」
俺が口にすると、補助官や研究員が「ふむふむ」とメモを取り始める。
さっそくお馴染みの手順でハーブを煮出し、アクを取る。この工程を見ている兵士や騎士たちが「なるほど、手間をかけるわけか……」と感心する声を上げる。やはりアク取りという作業は調合師の間でも珍しいらしく、ほとんどが「初めて見た」と驚いている。
「温度を細かく管理するのもコツです。強火で一気に煮込むと味が悪化するので、弱火でじっくり……」
「ああ、なるほど。従来のポーションはそこを短時間でガーッと仕上げるから苦いのか……」
オリヴァーが頷き、軍属らしき騎士も「面白い。兵士がこういう丁寧な調合をすることは少ないからな」と興味深そうだ。
やがて適度に煮込んだら火を止め、少し蒸らして完成。あとは研究員が被験者に分配し、実際に試飲してもらう流れになる。兵士の一人がカップを受け取って「じゃ、いただくか……」とグビリ。
「……おお、確かに苦味はある。だが臭くないし、まろやかというか……これが噂の“美味しいポーション”? なるほど、悪くないな」
「回復力がどれくらいなのかはわからんが、飲みやすいのは大きい。戦闘中に苦味でむせることも減りそうだ」
被験者たちが率直な感想を交わしている。これだけ好意的なら、味の面はほぼ問題なさそうだ。ノエルさんも「苦口版のほうが男性にはウケがいいですね」と耳打ちしてくれる。
「はい、いいですね。では、これから軽く負荷をかけた運動や訓練を行ってもらい、その回復度合いを測定します。30分から1時間ほどで数字が出るでしょう」
研究員がそう言い、被験者たちは別室へ移動していった。俺たちができるのは見守ることだけなので、また待合スペースで一息つく。ラットは退屈しきっているが「あと少しだからね」と宥めるしかない。
◆
1時間ほどして、被験者たちの結果が大まかにまとまった。研究員や補助官がワラワラと書類を抱えて戻ってきて、オリヴァーに報告をしている。彼は「なるほど」と唸りながらメモを指でなぞっている。
「リオさん、ちょっとこちらへ。さっそくですが、結果をお伝えしますよ」
「はい、お願いします……!」
どうやら、回復力に関しては「従来のポーションと大差ないが、若干低いケースもあった」という結果らしい。個人差はあるが、従来の苦くて強いポーションが効くという人に比べると、リオのポーションは10~15%ほど効果が劣る場合があるとのこと。
しかし、逆に「従来品が苦すぎて飲みづらい人にとっては、飲みやすさが効果アップを感じさせるケースがある」とも報告があった。嫌悪感が薄いぶん、実際以上に“ちゃんと効いている”と脳が感じられるそうだ。
「総合的には、飲みやすい分、回復効果が若干劣るのを補っているという印象ですね。戦場や冒険の最中、気持ち悪くてポーションを吐き出してしまうよりは何倍も良い」
オリヴァーがそう総括して微笑む。俺としては「若干の劣化」は予想していたが、思ったより許容範囲っぽいので胸をなで下ろす。
「では、全体として“実用に値する”とみなしていいんでしょうか……?」
「ええ、個人的にはそう思います。回復データがこれだけ出れば、普通に流通させても問題はないでしょう。ただ、従来品との併用が望ましいという声も出るかもしれませんね。たとえば“苦口でも効き目が強い”タイプを求める人にとっては、リオさんのポーションが少し物足りない場合がある」
「ああ、なるほど……」
ノエルさんが「悪くはない結果ですね」と囁く。たしかに、完璧ではないが、思い描いていたよりは十分合格レベルのようだ。被験者たちの多くも「これなら日常的に使いたい」「回復差が少ないなら、美味しいほうがありがたい」など肯定的な意見が多いみたいだし。
◆
オリヴァーは書類をまとめながら、「これで基礎データはかなり取れました」と満足そうな顔をする。
「この結果を魔法省の上層部や騎士団、冒険者ギルドなどに提出し、正式に“使えるポーション”として認定するかどうか協議します。結論には数日かかるでしょうが……恐らく高評価でまとまる可能性は大きい。つまり、あなたの“美味しいポーション”が公に認められる日も近いでしょう」
「そ、そうですか……! ありがとうございます」
思わず心が高鳴る。ノエルさんも隣で笑顔で「やりましたね」と言ってくれる。
「もちろん、細かい調整や量産面の課題などはありますから、王都にもう少し滞在してもらって、打ち合わせや追加実験に付き合っていただきたい。都合は大丈夫でしょうか?」
「はい。しばらくは王都に滞在するつもりなんで、大丈夫です」
まさかこんなにスムーズに話が進むとは。父さんや母さんに報告すれば、さぞ喜んでくれるだろう。明日以降もまたいくつか細かい実験をするらしいが、今日の大きなヤマは越えた感じがある。
◆
その後も少し雑務があったが、夕方前にはオリヴァーが「本日は以上です。お疲れさまでした」と開放してくれた。ラットは終始退屈そうだったが、よく耐えてくれた。
「やー、やっと終わったね。ラット、ごめんね、長かったでしょ?」
「まあ……どうせオレ、話の内容もわかんないし。でも、これでリオがすごいってことだけはわかったよ」
少年は白けた調子で言いながらも、どこかうれしそうだ。ノエルさんも「ほんとにお疲れさまでした」と声をかける。
「これでもう大きなテストは終わりなんでしょうか?」
「うん、あとは細かい確認を繰り返して、上に報告して……結果を待つくらいかな。あ、王都にいる間にスパイス版や氷魔石版も見せるかは検討中だけど、それは任意みたいだよ」
とにかく今夜はゆっくり休めそうだ。あとは時間の許すかぎり、王都での販路やギルドとの連携、ラットの仕事探しなど、やりたいことが山積みだ。
◆
研究所を出たころには、すでに空がオレンジ色に染まっていた。大通りの店々が夕食時の賑わいを迎え始め、あちこちから料理の香りや人々の笑い声が聞こえる。
「さて、宿に戻る前にちょっと寄り道しようか?」
俺が提案すると、ノエルさんは「いいですね。あそこに綺麗な広場があるって聞きましたし、一息つきたいです」と同意。ラットも「お腹すいた」と真っ先に食欲をアピールする。
三人で歩きながら、俺の胸には大きな充実感が満ちている。研究所の初期テストは成功といえそうだし、明日以降も好調なら正式認定にかなり近づくはずだ。
(もし全部認められたら、町に戻って父さん母さんに報告したいな。王都で流通するようになれば、店にも恩恵が来るだろうし……。ああ、夢みたいだけど、だんだん現実に近づいてきたんだな)
広場に出ると、噴水がキラキラと夕陽を受けて光っている。行き交う人々が笑顔で弾む声を立て、露店もちらほら出ている。空を見上げると、薄紫のグラデーションが重なり合う王都の夕焼けが美しい。
「きれい……王都に来て良かったと思える瞬間だね」
ノエルさんが静かに呟き、ラットも「うん……すげえな。なんか、いい匂いもするし」とはにかむように笑う。
──いま、この瞬間、自分が確かに“何かを成し遂げつつある”という実感がある。転生してからずっと抱えていた“美味しいポーション”へのこだわりが、いよいよ周囲に受け入れられようとしているのだ。
もちろん問題は山ほど残っているが、ひとまず今日は少しだけ、この景色を噛みしめたい。
「よし、せっかくだし露店で軽く食べ物でも買っていこう。ラット、大丈夫?」
「うん、食べたい! さっきから肉のいい匂いがするし……」
「ふふ、じゃあ行きましょうか。リオさん、明日以降も忙しいだろうし、英気を養いましょう」
ノエルさんの言葉に頷き、夕焼けの広場を歩き出す。温かな光が俺たちを包み、どこか懐かしいような安堵感を与えてくれる。
研究所の次なるテストはどうなるか、ラットの将来はどうなるか――まだ不透明だけど、それも含めて“大きな進展”を感じる日々が始まっているのだ。
夕陽が沈む王都の空の下、俺たちは明るい未来を夢見ながら、今夜も穏やかな夜を迎えるだろう。きっと、今日より明日はもっと面白いことが起きる。そう信じて、この街での日々を謳歌していきたいと思う。
214
あなたにおすすめの小説
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
僕だけレベル1~レベルが上がらず無能扱いされた僕はパーティーを追放された。実は神様の不手際だったらしく、お詫びに最強スキルをもらいました~
いとうヒンジ
ファンタジー
ある日、イチカ・シリルはパーティーを追放された。
理由は、彼のレベルがいつまでたっても「1」のままだったから。
パーティーメンバーで幼馴染でもあるキリスとエレナは、ここぞとばかりにイチカを罵倒し、邪魔者扱いする。
友人だと思っていた幼馴染たちに無能扱いされたイチカは、失意のまま家路についた。
その夜、彼は「カミサマ」を名乗る少女と出会い、自分のレベルが上がらないのはカミサマの所為だったと知る。
カミサマは、自身の不手際のお詫びとしてイチカに最強のスキルを与え、これからは好きに生きるようにと助言した。
キリスたちは力を得たイチカに仲間に戻ってほしいと懇願する。だが、自分の気持ちに従うと決めたイチカは彼らを見捨てて歩き出した。
最強のスキルを手に入れたイチカ・シリルの新しい冒険者人生が、今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる