129 / 2,040
本編
剣とキーワード
しおりを挟む
いつの間にか動き出していた馬車を飛び移り、自分のテントに向けて歩く。
結構体調は良くなったから、みんなの所へ行こうかとも思わなくもなかったが、あまり間を開けずに行くと、先生の説教第二弾が炸裂しそうだったのを思い出し、やっぱり自分のテントに戻ろうと思った次第だ。
アーネに眼をどうにかしてもらった後、簡単に使用方法というか、制御方法を聞いた。
ザックリ説明すると、魔力を眼に通し、目標をじっと見ると見えるようになったらしい。
自分の魔力もなんとか見えたし、それに伴ってなんとなく感じられたから、アーネのテントで何回か練習し、多分大丈夫だと言うレベルになってから出てきた。
自分の部屋に入ると、ベッドの横に立てかけてある金の剣が嫌でも目に入る。
ナナキが自分に遺したものの一つ、比翼の剣の片割れ。
思いつきで首にかけてあった自分の剣も並べてみる。
見れば見るほどそっくりな剣だな。…色以外。
効果も結構似たようなもんだし、中に剣が内蔵されているのも同じだし…。
違いといえば、俺の剣の方は中に双剣が入っている…というか、銀の部分は普通に鞘だし。
一方、ナナキの剣は、どちらも剣だ。
剣の腹の中、そこに完全に剣が入っており、取り出した後もどちらとも剣として使える。
あ、当然、双剣じゃないからな?両刃の片手剣だ。
…一応、ナナキの中の方の剣をチェックしておくか。
取り出す方法は、強い衝撃を剣の腹に与えるか、俺の《煌覇》みたいに鍵を開ける言葉が必要。
余談だが、ナナキが使っていた《征断》も、昔は鍵を開ける言葉を一々言っていたらしいが、そのうち必要なくなるほど繰り返したらしい。
俺の《煌覇》も、そのうちそのレベルまで使いこなせられるのだろうか…?
…話が思った以上にズレたが、つまりはまだ慣れていない俺はどうしたってその言葉が必要な訳だ。
一応、ナナキから正式に譲り受けたわけだから、俺が言葉を言ったら反応するはずだ。
ナナキの記憶から必死になってその言葉を探すが、かなり深い所にあるらしく、中々見つからない。
「…『この身は揺るがぬ壁となりて』?」
お、これか。
「『この手が握るはその誓い』」
剣が反応した。様に見えた。
「『望むは誓いの姿なり』」
カタッ、と剣が揺れる。
「『その姿は彼の者を護る、唯一にして絶対の守護者である』」
言い切った途端、剣の腹が開き、剣が飛び出し、俺の目の前に飛んできた。
「あっぶねぇ…」
真剣白刃取りって、ホントにやる羽目になる日が来るなんて思ってもなかったわ。
しかし、これを相手の強力な攻撃に合わせて使い続けるとか、ナナキってかなり頑張ったんだな…。
結構体調は良くなったから、みんなの所へ行こうかとも思わなくもなかったが、あまり間を開けずに行くと、先生の説教第二弾が炸裂しそうだったのを思い出し、やっぱり自分のテントに戻ろうと思った次第だ。
アーネに眼をどうにかしてもらった後、簡単に使用方法というか、制御方法を聞いた。
ザックリ説明すると、魔力を眼に通し、目標をじっと見ると見えるようになったらしい。
自分の魔力もなんとか見えたし、それに伴ってなんとなく感じられたから、アーネのテントで何回か練習し、多分大丈夫だと言うレベルになってから出てきた。
自分の部屋に入ると、ベッドの横に立てかけてある金の剣が嫌でも目に入る。
ナナキが自分に遺したものの一つ、比翼の剣の片割れ。
思いつきで首にかけてあった自分の剣も並べてみる。
見れば見るほどそっくりな剣だな。…色以外。
効果も結構似たようなもんだし、中に剣が内蔵されているのも同じだし…。
違いといえば、俺の剣の方は中に双剣が入っている…というか、銀の部分は普通に鞘だし。
一方、ナナキの剣は、どちらも剣だ。
剣の腹の中、そこに完全に剣が入っており、取り出した後もどちらとも剣として使える。
あ、当然、双剣じゃないからな?両刃の片手剣だ。
…一応、ナナキの中の方の剣をチェックしておくか。
取り出す方法は、強い衝撃を剣の腹に与えるか、俺の《煌覇》みたいに鍵を開ける言葉が必要。
余談だが、ナナキが使っていた《征断》も、昔は鍵を開ける言葉を一々言っていたらしいが、そのうち必要なくなるほど繰り返したらしい。
俺の《煌覇》も、そのうちそのレベルまで使いこなせられるのだろうか…?
…話が思った以上にズレたが、つまりはまだ慣れていない俺はどうしたってその言葉が必要な訳だ。
一応、ナナキから正式に譲り受けたわけだから、俺が言葉を言ったら反応するはずだ。
ナナキの記憶から必死になってその言葉を探すが、かなり深い所にあるらしく、中々見つからない。
「…『この身は揺るがぬ壁となりて』?」
お、これか。
「『この手が握るはその誓い』」
剣が反応した。様に見えた。
「『望むは誓いの姿なり』」
カタッ、と剣が揺れる。
「『その姿は彼の者を護る、唯一にして絶対の守護者である』」
言い切った途端、剣の腹が開き、剣が飛び出し、俺の目の前に飛んできた。
「あっぶねぇ…」
真剣白刃取りって、ホントにやる羽目になる日が来るなんて思ってもなかったわ。
しかし、これを相手の強力な攻撃に合わせて使い続けるとか、ナナキってかなり頑張ったんだな…。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
聖女のはじめてのおつかい~ちょっとくらいなら国が滅んだりしないよね?~
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女メリルは7つ。加護の権化である聖女は、ほんとうは国を離れてはいけない。
「メリル、あんたももう7つなんだから、お使いのひとつやふたつ、できるようにならなきゃね」
と、聖女の力をあまり信じていない母親により、ひとりでお使いに出されることになってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる