大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

朝食と用意

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問題クエスチョン、聖女サマからずっと逃げ続けられますか?
答えアンサー、無理。
という訳で、朝起きたら速攻で捕まった。
昨日までの朝食の時点で少し離れていた聖女サマの位置が、今日は隣だった。
もうこの時点で絶対に逃がさないって言う気概(?)が溢れていた。
で、逃げようとしたら案の定捕まった。
「逃がしませんよ?」
そう言ってニッコリと笑う聖女サマの目は全く、一切、一ミリたりとも笑っていなかった。
マジで怖ぇ。
『……ぁ、く。…まぁ、なんだ。諦めろ』
…大人しく待っとくか。
聖女サマの身体に明らかに収まらないだろ、それ。とツッコミを入れたくなるほどの料理が消えていくのを暫く眺め、まだ終わんねぇのかな…と考えていると、ふとある事を思い出してこう忠告してやる。
「あんまり食いすぎるなよ?今日も終わるまで昨日と同じだから」
つまりは蹂躙リンチ
しかも、終わるまで、と言いはしたものの、聖女サマが『答え』を出さないと終わらない訳で。
そんな事が後に控えているのに、腹一杯…というか腹五杯ぐらい食ってしまうとどうなるのか。
…少なくとも、あまり愉快ではない──もうちょっと言うなら悲惨な未来が待っていそうだと言うことは判りそうなものだ。
それは聖女サマにも伝わったようで、一瞬スプーンを動かす手が凍った。
「──」
無言でスープの皿と俺の顔を往復する聖女サマの目。
かなり迷ったようだが、スープの残りが少ない事もあって「このぐらいならあっても無くても変わらないか」と判断したらしく、サッと片付けてしまった。
だが、それ以上食べることは無く、そっとスプーンを置いて席を立った。
俺が貸してやった服に着替えて来るつもりなのだろう。
流石にもう逃げようとは思わないが…それより気になることがある。
「…何杯食った?」
「パンが十二個にスープが八皿、サラダが五皿です」
顔色一つ変えずにそう答えたのはモーリスさん。この人、急に出て来るよな。
「…俺の何倍だよ…」
「レィア様がパン二個、スープとサラダ一皿ずつですので、パンなら六倍、スープなら八倍、サラダでしたら五倍ですね」
分かっていたが、改めて数字にすると圧倒的な数字だな。
ホント、どこに収納されているのか。
『しかも体型が変わらねぇってのがまたスゲェよな。あんだけ食ってたら普通、多少なりとも…というか普通に腹が出てきそうなモンだが…』
聖女サマの服はゆったりとしたものが多いとは言え、明らかにそういう問題じゃない。
さて、今日は先に回復役アーネを呼んどきますか。
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