大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

インタビューと師匠

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 試合が完全に終わり、フィールドが解除されると同時にセラがビクッ!と驚く。
 どうしたのかと思えば、先程司会が言っていた「このフィールドの中は外の音が聞こえず、外がどうなっているかも分からない」という旨の司会の発言を思い出して納得する。
 確かに驚くだろう。フィールドが解除された彼女へ真っ先に届くのは音。
 それは人が出す音の中で最もシンプルな音。声では無い方法で、相手への賞賛を伝える最古の方法。
 フィールドを囲う大勢の生徒。全員から送られる万雷の如き喝采。
 聖学の生徒は勿論、西学の生徒も拍手で彼女を称えていた。
 その様子に驚きながらも、キョロキョロと周りを見渡した後、視線がこちらに固定され、セラが満面の笑みで解説の方へ手を振る。俺に向かって振ってんのか。
 戦い方について思うところはあるが、激戦を勝ち抜き、優勝を手にした今この瞬間に言うのは野暮だろう。
 俺は口の端を持ち上げて笑い、一度頷いて解説席から離れる。
「さぁ!個人の部が終了しました!表彰は明日終了予定の団体の部が終わってからになりますが、まずは優勝したセラ・フィクマさんにインタビューを───」
「待て。どこに行かれるつもりだ。《緋眼騎士》殿」
 そう声を掛けてきたのは、アルベスティ側の解説をしていた女性。恐らく二つ名持ち……と言いたいが、前にした学校祭の闘技場では顔を合わせなかった。
「試合が終わったんだ。解説できることも無いから、観客側に戻ろうかと思っただけだが」
 やることも無い。一応セラのインタビュー終わりを待って、軽く話しかける位までは待つつもりだが、こんな所にいる必要性は無い。
 というかここに居たくない。こんな態々目立つような席には好き好んで座っていないのだ。
「待ちたまえ。恐らく次のインタビューは貴殿だぞ」
「は?なんで。俺ぁセラの試合に何も関係な───」
「師匠!!最高の手足をありがとうございます!!」
 突然、そんな言葉が大音量で響いた。
 そちらの方へ向くと、案の定セラが非常にいい笑顔をしながらこちらを見ていた。
 おい待て。俺はお前の師匠じゃないが。ただ義肢を作っただけだが。色々な文句があるが、全て飲み込んで、辛うじて作った笑顔は果たしてスキルの思い描く通りに出来たのか。
「はい!それでは、彼女の義肢を作り、支えてくれた人!お師匠様であるという《緋眼騎士》、レィア・シィルさんからコメントを!」
 うわ、本当に来やがった。何も考えてねぇぞ。
「──あー、そうだな。師匠と言われたが、俺は何もしてねぇ。俺がしたのは、こいつが望んだ義肢を作っただけだ」
 とりあえず師匠という部分をやんわりと否定して、事実を確定させておく。そのついでに、試合が始まる前に彼女が気にしていたことのフォローでもしておくか。
「どれだけ凄い剣でも、どれだけ硬い盾でも、使えなけりゃただのガラクタだ。俺の作った義肢を使って、あれだけの動きをして、あそこまで強い相手に勝てたのは、間違いなく彼女の努力と力量だ。そうなって初めて、俺の義肢もガラクタじゃなくて手足になれる」
 事実、あのじゃじゃ馬をここまで使いこなせるとは思っていなかった。
 最初は膂力の方にリミッターでもつけようかとか、バネの威力を弱めようか等と思っていたのだが、それらを慣れと技量でどうにかしたのは、文字通り彼女の血反吐を吐くような苦労があってこそだ。
「だから、礼を言うのは俺の方だ。俺の作ったものが、義肢であり武器であるという証明を、お前が今日してくれた。ありがとう」
「はい!ありがとうございます!続いてアルベスティ選手……は、まだ意識が戻らないようなので、先に《オウル》のウィレミナ・カルシーラさんからコメントを!」
 アルベスティ、あの一撃でマジの気絶したんだ。
 フィールドの軽減があるとはいえ、衝撃は通るし、ダウンしたというのが比喩表現だと思っていたのだが。相当な一撃を入れたらしい。まぁあんな天空落としを食らったら全然おかしくないのだが。
 というかやっぱり二つ名持ちか。前の時は不参加だったのだろうか。
「そうですね。とりあえず彼を鍛え直します。問題点は試合中、丁寧に解説されたのでこれ以上言う必要は無いと思いますが、やはり不味かったのはあの投げからですね──」
 しばらく続きそうだな。この辺の反省会は選手とサシでやりゃいいのに。と思いつつ、こっそり去ろうとする。
 隠れる必要は無いが、視線がこちらの方にやたら集まってて動きにくい。
 後ろめたい事をしているつもりは無いが、なんとなくそんな気分になる。
「──ので、次は私と《緋眼騎士》殿で戦い、雌雄を決してみようかと思います」
 ザワッ、と。
 観客全員がどよめいた。
「──えっ、と、それは今から、という意味でしょうか?」
「いえいえ。今からはやりませんよ。ただ、そういう機会があれば、という話です」
「なるほど、確かに西学と聖学、互いに切磋琢磨する機会は多いですからね。その時は是非手合わせを、という事でしょうか」
「そうですね。ただ、今回はうちの弟子が負けているので、敢えて果し状とでも言いましょうか。弟子の仇を取らせて頂きたいなと思います」
 こいつ、今度やる二つ名持ちの方のイベントを分かってて言ってねぇか?いやまぁ、良いけどさ。
「《緋眼騎士》さん、如何ですか!?」
「うぇ?」
 完全に気を抜いてた。やや間抜けな返事に、約一名の笑い声が訓練に響く。
 ここで否定するのは流石に……しっぽ巻いて逃げたって言われそうだな。受けるしかない。
「あー、分かった。もし機会があったらな。ただ、俺宛ての試合届けは山程あるんでな。やりたいなら順番待ちか、他の奴らから順番を勝ち取ってくれ…………もしそれが出来たのなら」
 本音を言うと断りたいが、そうもいかないのがこの立場。
 そんな本音があまりに露骨だったのか、周りが「なんだコイツ」みたいな顔をしていたので、慌てて取り繕う。
「こちらも全力で相手する」
 殺気の一歩手前。俗に言う威圧やプレッシャーと呼ばれる物を、バケツに汲んだ水をぶち撒けるように辺り一面に放つ。
 こう言うのはどちらかと言うとナナキやヤツキが上手いのだが、見よう見まねでそれらしい事をしてみる。
 曰く、そういう物の起こりは幾つもあるが、「あとワンアクションなにか起こしたら殺される」という予備動作を起こしかける事でより上手くいくらしい。
 剣の柄を握る。軽く腰を落とす。構えを取る。どれも威圧の前動作として効果的なんだとか。
 あとは視線。目力自体も必要だが、どこを見ているかでまた変わるらしい。首や心臓と言った急所は勿論、眼自体を見ていると思わせることが出来れば、それもまた圧のひとつとなる。
 他にも色々と複合した結果、ひとまとめに威圧プレッシャーと呼ばれる物が発生するのだが、今回したのは至ってシンプル。
 ただまとめていた髪を解き、首元の銀剣がついたネックレスに人差し指を引っ掛けただけ。
 あとはついでに相手の目の奥に、射殺すような視線を一瞬だけ飛ばして終わり。
「──じゃあな。あ、セラは後でこっち来い」
 説教……とまでは言わないが、話がある。
 最初は待つつもりだったが、変なのにやたら絡まれるようなので後ででいいや。
 敢えて振り返ったりする事はせず、そのまま訓練所を出て、頭を切替える。
 クロコに図書館の件伝えねぇと。

 ……余談だが。
 クロコに現状を報告した後、部屋に戻るとアーネに滅茶苦茶怒られた。
 あの威圧はやり過ぎだと。セラやユーリアさえ黙りこくり、中には倒れた者も居たそうだ。
「いや、そんな思いっきりやった訳じゃあなくて、少し驚かせるぐらいで──」
「貴方の中の比較対象が飛び抜けてるだけですわ!!初めて森に行った時、ヤツキに視線だけで殺されるかと思いましたのよ!?」
「イメージはあれの半分ぐらいなんだが」
「それでもお釣りが来ますわよ!!」
 だそうだ。威圧難しい。

 ── ── ── ── ──

 さてその晩、一人で訓練所に行こうと思い、こっそり部屋を抜け出すと、訓練所には既に先客がいた。
 いや、厳密に言うと、ソイツは鍵を持っていなかったので、訓練所の前で俺を待っていたのだろうが。
「セラ、優勝おめでとう」
「へへ、ありがとうございます。先輩」
 鍵を開けて、重い扉を押し開く。
 ゆっくりと閉まっていく扉を振り返ること無く、訓練所の中心へと歩みを進める。
 二人分の足音が訓練所に響き、やがて止まる。
「あのっ!先輩……」
「ん?どうした」
 銀剣を出して構えようとした所で、セラが俺に声を掛けてきた。
「もしかして、その、怒ってますか?」
 少しだけ声が震えている。俺が怒るのがそんなに怖いのだろうか。
 いや、アーネの話と総合すると、昼間の威圧が不味かったかもしれない。
 ひょっとして、普通の生徒からはヒトのナリをした魔獣ぐらいに思われてるのかも。
 自分で想像しながら勝手に凹み、とりあえずセラの質問に答える。
「いや別に?なんでだ?」
「勝手に先輩を、師匠……って呼んだので。前に嫌がってたじゃないですか」
 前……?なんかあったっけ?と思い返すと、そういやユーリアと手合わせしてた時に似たようなやり取りをユーリアとしていたような気がする。
「まぁ、正直に言って好きじゃねぇな。ただ、呼称が嫌って言うより、そう呼ばれてるのになにも師匠らしいことをしてねぇ事が嫌なんだが」
 義肢の調整をしたり、紅の森でちょっと一緒に行動したりはしたが、彼女の戦闘スタイルや方針に口出ししたことは一度もなかったはずだと記憶している。
「実際、セラにはマジで手足をやったぐらいだしな。何も教えてない。だから師匠って呼ばれるのはお門違いだ」
 そんだけの理由。別に何も怒っていない。
「じゃあ、ユーリア先輩の時のは?」
「ありゃ完全に『師匠』って呼ぶだけ呼んで、俺との手合わせから逃げらんねぇようにしてるだけだろ。下手にそう呼ばせることを許すんじゃなかった」
 ユーリアの時は軽く基礎を教えて調整したら、あとは勝手に上手くなった。
 その後、事ある毎に俺に絡んで、勝手に技術を盗んで勝手に再構築して勝手に強くなりやがる。
 今の俺はアイツにとって、ただただ体のいい練習相手だろう。
「じゃあ、師匠って呼んでもいいですか?」
「話を聞いてたか?俺がお前に教えられる事って何もねぇの。武器が違う。メリットがない。ただ俺がお前の義肢を作ったからって言う理由だけで師事しようとすんな」
 好きにグループを作ってください、で仲のいい友達と一緒になるのとは訳が違う。
 今から槍と斧を捨てて剣を握るのは、あまりにも時間の無駄だし、そもそも義肢のギミックのメリットをいくつか棄てている。
 分からん訳が無いだろう?お前のその動きは、その道は、お前しか切り開けないし、俺のような双剣に寄り道をしている場合では無いのだ。
「私は、師匠という物は超えるべき壁だと思っています」
 そんな俺の否定を、セラが強く言い返す。
「ただ真似る為、教えてもらう為だけじゃなくて、師匠である先輩より良いものを作るための目標。
 私の到達点が、結果が、先輩と同じであるだけで、もしかすると先輩の道とは違うかもしれない。でも、先輩が私より先にいるのは間違いない。だから私は、先輩を超える為の目標として、貴方を師匠と呼びたいんです」
「ほぉ。じゃなんだ、お前の言う到達点ってのは何だ?」
「最強です。先輩、貴方にも負けない私でありたい」
 言うは易し。だがその頂きは果てしなく。
「何故最強を?」
「……先輩、私って弱いんですよ」
 唐突に、セラが最強とは真逆の言葉を言う。
「ずっと強くなるために、色んな事をしながら進んできて、ふと振り返ると、自分が今まで犠牲にしてきたものや、助けられなかった命が、私も仲間に入れようと後ろに引っ張るんです」
 ──それが怖い。
「私もいずれ負けて死ぬ。そう言う可能性がある事を分かっていました。でもあの日、あの時、死と言うものに私の表面を撫でられた時、まるでその意味がわかってなかったんだと気付かされたんです」
 ──焼ける肌、へばりつく髪、爆ぜて見えない眼。
 ──手足はとっくの昔に感覚がなく、呼吸をすれば肺が炎を吸う。痛いなどという感情はとっくの昔に焼け落ちた。もはや人とは呼べないような体であるのは見えずともわかる。
 ──血は既に蒸発しているものだと思っていたが、死んでいないと言うことは、この身体のどこかに血が流れているのだろう。
 ──そして、何より。
 ──
 その言葉を聞いて、俺は思わず息を呑んだ。
「と言っても、ほんの僅かな時間だと思います。先輩達が来た時には意識がありませんでした。でも、あの状態になって暫くは意識があったんですよ。私。あの時の苦しみは一生消えません。いつまでも私の後ろから手を引いてきます」
 ──それが怖い。
 ──だから。
「だから私は最強を目指します。この恐怖を振り切る為に」
「それじゃダメだな。出直せ」
「えぇっ!?」
 俺の即答に、セラが大声を上げる。
「なんでですか!?今完全にオッケーな流れだったでしょ!?」
 どこがだよ。
「お前な……それマジで到達点結論しか俺と同じじゃねぇだろ。なら俺である必要は無いし、お前の目標もそこである必要は無い」
 ため息をついて銀剣を一度地面に軽く刺して腕を組む。
「例のデーモンを倒す。それだけでお前の恐怖は振り切れるだろ」
 つまり、元凶を倒せば良い訳だ。まぁ実際、それだけで済むかどうかは分からないが、敢えてそう断言する。
「でも他の敵が居るじゃないですか」
「ンなもん自分の身に降り掛からなきゃ関係ないだろ。お前の話の場合。まぁなんでもいいんだが、お前が目指すのは最強である必要は無いって事だ」
「じゃあ、なんで先輩は最強を目指してるんですか」
「もう何も失わないためだ」
 そう即答すると、あまりに漠然とした答えのせいか、セラがポカンと俺の方を見つめていた。
「ま、そういう事だ。そんな理由で俺を師匠って呼ぶんじゃねぇぞ」
 と、言ってから俺の用事を思い出す。
「そうだセラ、お前にひとつ説教だ」
「うえぇ!?なんですか!?」
「なんですかじゃねぇよアホタレ。そもそも義肢で相手の攻撃を受けたり逸らしたりすんじゃねぇ。お前生身の腕でもそんな事すんのか?」
 これが俺の呼び出し理由である。
 すなわち、『もっと義肢を労らんかい』と言う話である。
「いくら頑丈つっても勝手に直ったりはしねぇんだぞ。基本は避けるか武器で弾くかしろ。それが出来ねぇならいっそ身体で受けろ」
「酷くないですか!?」
「治癒魔法とかで治らねぇからな。義肢は。まぁ、さっきのは冗談にしろ、流石に雑すぎだ。反省しろ」
「はぁい……すみません」
「と、言う訳で。丁度いいところに居るよなぁ、俺達」
 ニッコリと笑うと、セラが青ざめる。
「せ、先輩……師匠にはならないって言ってましたよね?私に何も教えてくれないって事じゃ……」
「それはそれ。これはこれ。どっちかってーと、これは義肢製作者の怒りと指導だ。最初は素手でやってやる。出来るもんなら反撃してもいいぞ。ほら構えろ」
 セラが後ずさった所を髪で捕らえ、不自然に固まったところで目が合った。
「逃がさんからな?」
 そう言って、半泣きのセラが武器を構える。
 暫くはみっちりやってやるからな。覚悟しろ。
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