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10. もう、魔法使いにはなれない(笑)
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「ムッちゃん、ロボ・コン同好会って。何?ムッちゃんもロボット作ってんの?」
「いや、その類いはサッパリでね。私の役割は操縦士と動きのモーションモデルだ」
サンドイッチを食べ終え、水筒からコーヒーを注ぐと飲み始める。イメージ的にブラックかと思いきや、宮本は普通に女子高生らしく、ミルクと砂糖入りのコーヒーを淹れてきているらしい。
「モーションモデルって?」
「私の動きをPCカメラで撮って、それをパソコンに取り込んで動きを解析しプログラミングしてると聞いてる。だから、結構突き技はうまく出せてると思う」
「へぇ~」
「結構、本格的なんだ。その映像って、ムッちゃん、空手の型とかやってるんでしょ?見てみたいな」
「いや、その…、悪いけど見せられない」
常に凛とした宮本にしては珍しい。
「何で?」
「多分、際どい恰好してるんじゃない?動きを見るって事は」
さりげなく前原が言う。
が、これもまた爆弾発言に近い。
「そうなの?」
「筋肉の動きを見る場合もある…って言われたんだ。だから」
「だから?」
「レオタードやビキニで撮られた事もあって」
「それ、自家発電にも使われてない?」
金井が揶揄う。
「それは別に構わない。むしろ他の女性でされる事の方が残念だし、私とて、彼の子を産むという雌の本能位は持ち合わせている」
「まぁ、それはそれは」
言い方。
っていうか、昼休み、食事時の女子高生の会話としては…。
「くっ。つまり陽介はムサシのレオタードやビキニを拝んでるんだ」
「それをオカズに…、チックショウ!」
一部の男子から、歯をギリギリ言わせるような、吐血しそうな怨嗟の声が聞こえて来る。
この頃には弁当も食い終わり、俺も水筒に口をつけて麦茶を飲んでて。
「そういうフミカは?泊まったのでしょう?」
「は?ココでコッチに振ってくる?」
「ムッちゃんだけ恥ずかしい話をさせる訳にはいかないじゃない」
あれ?少しヤバくねぇか?
「文チャンの事だもん。カメの『魔法使いになれる権利』を奪ったんじゃないの?」
言い方…。
も少し、オブラートに包んでくれても…。
あ、でも望月や宮本には通じてなさそう。
「まぁ、泊めてくれたお礼として賢者にしてあげたけど」
ラスト・ボンバー!
「くくっ、カメぇ…。お前は俺達の仲間だと思っていたのに…」
わかる奴にはわかる表現。
流石に殆どの男子にはわかる訳で。
「泊めたくれたお礼…、文チャン、少し払い過ぎて無い?」
「そうかな?まぁ、その前に告ってくれたし独り身だったし。アタシも、そうなって困るヤツのとこなんかに雨宿りなんかしないし」
「フミカ的には、ゆきずりって訳でもない、と?」
「そこまで飢えてないよ、アタシ」
「ま、その後通い妻までやってるみたいだものね」
うんうん、と頷く前原。
そのまま手を合わせて「ごちそうさま」。
食事が終わったからなのか、惚気を聞かされたからなのか。
「以外な組み合わせ…、あら、失礼。でも、クラスで2組の恋仲誕生。おめでたいじゃない」
望月の言葉に、同意する女子達。
俺にしろ陽介にしろ、根本的には女子の食指なんて動く相手じゃなくて。つまり、そんな男子にクラスカースト上位の2人がくっ付いたのだから。
大概の女子が狙ってる、我が2組のモテ男で学級副委員長の櫻井慎吾やサッカー部期待の新人次期エースの寺脇和人、名前はダサい(笑)が顔はイケてる上に親がI T系社長の御曹司田中大作。
2組って女子もだけど、男子も固まってる?
コイツらは、性格もイケメンだからモテまくってる。俺達に上玉がついても余裕で祝福できる。
なので、その他大勢のモブ軍団から、絶対に仲間だと思われていた俺と三嶋が抜けたのは、衝撃的な事の様で納得出来ない奴もいて。
「どんな手を使った⁉︎教えろ、カメぇ‼︎」
「元々、俺と金井は同じ中学だよ。それに俺のバイト先に金井のお袋さんもいるし」
「テメェ!そんな秘密のアドバンテージ持ってたんかよー‼︎」
「それに、俺、親いないし。金井の世話焼きのツボにハマったみたいだしね」
テンションが一気に下がる。
俺が、天涯孤独なのは、入学式後のクラスオリエンテーションでわかってる事だし。
「…だが、悔しい!納得いかねー‼︎」
俺が金井と付き合ってるの、そんなにおかしいのか?
「いや、その類いはサッパリでね。私の役割は操縦士と動きのモーションモデルだ」
サンドイッチを食べ終え、水筒からコーヒーを注ぐと飲み始める。イメージ的にブラックかと思いきや、宮本は普通に女子高生らしく、ミルクと砂糖入りのコーヒーを淹れてきているらしい。
「モーションモデルって?」
「私の動きをPCカメラで撮って、それをパソコンに取り込んで動きを解析しプログラミングしてると聞いてる。だから、結構突き技はうまく出せてると思う」
「へぇ~」
「結構、本格的なんだ。その映像って、ムッちゃん、空手の型とかやってるんでしょ?見てみたいな」
「いや、その…、悪いけど見せられない」
常に凛とした宮本にしては珍しい。
「何で?」
「多分、際どい恰好してるんじゃない?動きを見るって事は」
さりげなく前原が言う。
が、これもまた爆弾発言に近い。
「そうなの?」
「筋肉の動きを見る場合もある…って言われたんだ。だから」
「だから?」
「レオタードやビキニで撮られた事もあって」
「それ、自家発電にも使われてない?」
金井が揶揄う。
「それは別に構わない。むしろ他の女性でされる事の方が残念だし、私とて、彼の子を産むという雌の本能位は持ち合わせている」
「まぁ、それはそれは」
言い方。
っていうか、昼休み、食事時の女子高生の会話としては…。
「くっ。つまり陽介はムサシのレオタードやビキニを拝んでるんだ」
「それをオカズに…、チックショウ!」
一部の男子から、歯をギリギリ言わせるような、吐血しそうな怨嗟の声が聞こえて来る。
この頃には弁当も食い終わり、俺も水筒に口をつけて麦茶を飲んでて。
「そういうフミカは?泊まったのでしょう?」
「は?ココでコッチに振ってくる?」
「ムッちゃんだけ恥ずかしい話をさせる訳にはいかないじゃない」
あれ?少しヤバくねぇか?
「文チャンの事だもん。カメの『魔法使いになれる権利』を奪ったんじゃないの?」
言い方…。
も少し、オブラートに包んでくれても…。
あ、でも望月や宮本には通じてなさそう。
「まぁ、泊めてくれたお礼として賢者にしてあげたけど」
ラスト・ボンバー!
「くくっ、カメぇ…。お前は俺達の仲間だと思っていたのに…」
わかる奴にはわかる表現。
流石に殆どの男子にはわかる訳で。
「泊めたくれたお礼…、文チャン、少し払い過ぎて無い?」
「そうかな?まぁ、その前に告ってくれたし独り身だったし。アタシも、そうなって困るヤツのとこなんかに雨宿りなんかしないし」
「フミカ的には、ゆきずりって訳でもない、と?」
「そこまで飢えてないよ、アタシ」
「ま、その後通い妻までやってるみたいだものね」
うんうん、と頷く前原。
そのまま手を合わせて「ごちそうさま」。
食事が終わったからなのか、惚気を聞かされたからなのか。
「以外な組み合わせ…、あら、失礼。でも、クラスで2組の恋仲誕生。おめでたいじゃない」
望月の言葉に、同意する女子達。
俺にしろ陽介にしろ、根本的には女子の食指なんて動く相手じゃなくて。つまり、そんな男子にクラスカースト上位の2人がくっ付いたのだから。
大概の女子が狙ってる、我が2組のモテ男で学級副委員長の櫻井慎吾やサッカー部期待の新人次期エースの寺脇和人、名前はダサい(笑)が顔はイケてる上に親がI T系社長の御曹司田中大作。
2組って女子もだけど、男子も固まってる?
コイツらは、性格もイケメンだからモテまくってる。俺達に上玉がついても余裕で祝福できる。
なので、その他大勢のモブ軍団から、絶対に仲間だと思われていた俺と三嶋が抜けたのは、衝撃的な事の様で納得出来ない奴もいて。
「どんな手を使った⁉︎教えろ、カメぇ‼︎」
「元々、俺と金井は同じ中学だよ。それに俺のバイト先に金井のお袋さんもいるし」
「テメェ!そんな秘密のアドバンテージ持ってたんかよー‼︎」
「それに、俺、親いないし。金井の世話焼きのツボにハマったみたいだしね」
テンションが一気に下がる。
俺が、天涯孤独なのは、入学式後のクラスオリエンテーションでわかってる事だし。
「…だが、悔しい!納得いかねー‼︎」
俺が金井と付き合ってるの、そんなにおかしいのか?
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