97 / 116
踏み出す1歩~弥生side~
2
しおりを挟む
『私のこと好きって言ったのは口から出まかせなんだよね?本当は私なんか好きじゃないんだよね?』
『はぁ?』
『もしかして、その女だけじゃなくて、他にも遊んでる女とかいたりするんじゃないの?』
『だったら何?結婚して子どももいて、僕は家族をとても大切にしてる。一生懸命働いて、休みの日は子どもと遊んで。それ以外の自分の時間に誰と遊ぼうが自由だろ?他の女と会ったりして何が悪い?』
開き直った態度、下劣だ。
『他の女とも…会ってたんだ…ひどいことするんだね。人の気持ち考えたことあるの?』
私だって…奥さんにひどいことしてたって思う。
魔法が一気に解けたみたいに、今になってようやくわかった。
でも、今のこの男の態度が許せなくて、つい突っかかってしまう。
『人の気持ちってなんだよ。向こうから寄ってくるから仕方ないだろ。断るのも悪いし』
『どうせあなたから声掛けて誘ってるんでしょ?私の時みたいに。あの時も、私のこと好きって言ったのは嘘で、目当ては体だけだったんだ』
本当にそうなら悲しくなる。
すごく嬉しかったのに…
私は…ずっとちゃんと好きだったのに。
『…面倒くさ。そういう女が1番嫌いなんだ。弥生は体も良いし、セックスの相性も良い。だからずっと続けたかったんだよ。だからさ、怒んないでさ、これからもセフレってことで…』
バチッ!!
『イテッ!何すんだよ!お前!』
殴ってやった。
思いっきり、平手打ち。
おかげで手が痛いよ…
痛い、すごく痛い、あなたのせいだよ…
心が…痛いよ。
『お前、いっつも抱かれて気持ち良さそうにしてただろ?たいしてタイプでもないのに付き合ってやってたんだぞ。感謝されて当然なのに何で殴られなきゃいけないんだ』
『それ、本気で言ってる?』
『ああ、本気だ。お前なんかもう用済み。代わりはいくらでもいるし。母さんにチクったらタダじゃ済まないからな』
『はぁ?』
『もしかして、その女だけじゃなくて、他にも遊んでる女とかいたりするんじゃないの?』
『だったら何?結婚して子どももいて、僕は家族をとても大切にしてる。一生懸命働いて、休みの日は子どもと遊んで。それ以外の自分の時間に誰と遊ぼうが自由だろ?他の女と会ったりして何が悪い?』
開き直った態度、下劣だ。
『他の女とも…会ってたんだ…ひどいことするんだね。人の気持ち考えたことあるの?』
私だって…奥さんにひどいことしてたって思う。
魔法が一気に解けたみたいに、今になってようやくわかった。
でも、今のこの男の態度が許せなくて、つい突っかかってしまう。
『人の気持ちってなんだよ。向こうから寄ってくるから仕方ないだろ。断るのも悪いし』
『どうせあなたから声掛けて誘ってるんでしょ?私の時みたいに。あの時も、私のこと好きって言ったのは嘘で、目当ては体だけだったんだ』
本当にそうなら悲しくなる。
すごく嬉しかったのに…
私は…ずっとちゃんと好きだったのに。
『…面倒くさ。そういう女が1番嫌いなんだ。弥生は体も良いし、セックスの相性も良い。だからずっと続けたかったんだよ。だからさ、怒んないでさ、これからもセフレってことで…』
バチッ!!
『イテッ!何すんだよ!お前!』
殴ってやった。
思いっきり、平手打ち。
おかげで手が痛いよ…
痛い、すごく痛い、あなたのせいだよ…
心が…痛いよ。
『お前、いっつも抱かれて気持ち良さそうにしてただろ?たいしてタイプでもないのに付き合ってやってたんだぞ。感謝されて当然なのに何で殴られなきゃいけないんだ』
『それ、本気で言ってる?』
『ああ、本気だ。お前なんかもう用済み。代わりはいくらでもいるし。母さんにチクったらタダじゃ済まないからな』
2
あなたにおすすめの小説
ピアニストは御曹司の盲愛から逃れられない
花里 美佐
恋愛
☆『君がたとえあいつの秘書でも離さない』スピンオフです☆
堂本コーポレーション御曹司の堂本黎は、英国でデビュー直後のピアニスト栗原百合と偶然出会った。
惹かれていくふたりだったが、百合は黎に隠していることがあった。
「俺と百合はもう友達になんて戻れない」
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
私の赤い糸はもう見えない
沙夜
恋愛
私には、人の「好き」という感情が“糸”として見える。
けれど、その力は祝福ではなかった。気まぐれに生まれたり消えたりする糸は、人の心の不確かさを見せつける呪いにも似ていた。
人を信じることを諦めた大学生活。そんな私の前に現れた、数えきれないほどの糸を纏う人気者の彼。彼と私を繋いだ一本の糸は、確かに「本物」に見えたのに……私はその糸を、自ら手放してしまう。
もう一度巡り会った時、私にはもう、赤い糸は見えなかった。
“確証”がない世界で、私は初めて、自分の心で恋をする。
龍の腕に咲く華
沙夜
恋愛
どうして私ばかり、いつも変な人に絡まれるんだろう。
そんな毎日から抜け出したくて貼った、たった一枚のタトゥーシール。それが、本物の獣を呼び寄せてしまった。
彼の名前は、檜山湊。極道の若頭。
恐怖から始まったのは、200万円の借金のカタとして課せられた「添い寝」という奇妙な契約。
支配的なのに、時折見せる不器用な優しさ。恐怖と安らぎの間で揺れ動く心。これはただの気まぐれか、それとも――。
一度は逃げ出したはずの豪華な鳥籠へ、なぜ私は再び戻ろうとするのか。
偽りの強さを捨てた少女が、自らの意志で愛に生きる覚悟を決めるまでの、危険で甘いラブストーリー。
課長のケーキは甘い包囲網
花里 美佐
恋愛
田崎すみれ 二十二歳 料亭の娘だが、自分は料理が全くできない負い目がある。
えくぼの見える笑顔が可愛い、ケーキが大好きな女子。
×
沢島 誠司 三十三歳 洋菓子メーカー人事総務課長。笑わない鬼課長だった。
実は四年前まで商品開発担当パティシエだった。
大好きな洋菓子メーカーに就職したすみれ。
面接官だった彼が上司となった。
しかも、彼は面接に来る前からすみれを知っていた。
彼女のいつも買うケーキは、彼にとって重要な意味を持っていたからだ。
心に傷を持つヒーローとコンプレックス持ちのヒロインの恋(。・ω・。)ノ♡
氷の上司に、好きがバレたら終わりや
naomikoryo
恋愛
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。
お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、
“氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。
最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、
実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき――
舞子の中で、恋が芽生えはじめる。
でも、彼には誰も知らない過去があった。
そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。
◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか?
◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか?
そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。
笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。
関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。
仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。
「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる