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踏み出す1歩~弥生side~
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あるホテルの一室。
これで最後…
そう決めてた。
『次はいつにする?』
『今日で終わり。もう会わない』
『はぁ?何言ってんの?』
『奥さん、妊娠してるんでしょ?2人目。園長も喜んでたし』
私の不倫相手は…
うちの保育園のベテラン女性園長の息子。
保育園に遊具や文具を卸す仕事をしてて、うちにもよく出入りしてた。
イケメンの彼と話すのが楽しくて、すごく気になってしまって。
そしたら、そのうち向こうから声をかけてきた。
「弥生ちゃん、僕と付き合って欲しい。あっ、もちろん妻子持ちだってわかってるよね。でもさ、そういうの抜きにして告白する。僕は…弥生ちゃんのことが好きなんだ。これからもずっと一緒にいてほしい」
そんなこと言われて嬉しくない訳がなかった。
彼氏もしばらくいなかったし、いろいろ寂しくて。
だから…
つい誘いに乗った。
一緒にいると優しくて楽しくて…それに、体の相性もぴったり合った。
初めてのデートでいきなり求められ、びっくりしたけど、でも…嫌じゃなかった。
むしろ嬉しくて、幸せだと感じてしまって。
激しい夜の営みに酔いしれて、私はこの人に身も心も捧げてしまったんだ。
『子どもが出来たからってこの関係止める必要ある?』
『あるでしょ、普通』
『ないだろ?お前のこと好きなんだから、もっと一緒にいたいんだ』
『その言葉、今まで私はそれに騙されてた。私以外にも女がいるよね?』
『えっ!?』
嘘みたいに動揺した顔、ずっとイケメンだと思ってたけど、そうでもなかったって気づく。
今さら遅いけど…ね。
『見たんだよ。この前会った時、時計ばっかり気にして様子がおかしいと思ってたから跡をつけた。そしたら、私としたばっかなのに、違う女とホテルに入って…それってどういうこと?』
『…跡つけるか、お前、最低だな』
これで最後…
そう決めてた。
『次はいつにする?』
『今日で終わり。もう会わない』
『はぁ?何言ってんの?』
『奥さん、妊娠してるんでしょ?2人目。園長も喜んでたし』
私の不倫相手は…
うちの保育園のベテラン女性園長の息子。
保育園に遊具や文具を卸す仕事をしてて、うちにもよく出入りしてた。
イケメンの彼と話すのが楽しくて、すごく気になってしまって。
そしたら、そのうち向こうから声をかけてきた。
「弥生ちゃん、僕と付き合って欲しい。あっ、もちろん妻子持ちだってわかってるよね。でもさ、そういうの抜きにして告白する。僕は…弥生ちゃんのことが好きなんだ。これからもずっと一緒にいてほしい」
そんなこと言われて嬉しくない訳がなかった。
彼氏もしばらくいなかったし、いろいろ寂しくて。
だから…
つい誘いに乗った。
一緒にいると優しくて楽しくて…それに、体の相性もぴったり合った。
初めてのデートでいきなり求められ、びっくりしたけど、でも…嫌じゃなかった。
むしろ嬉しくて、幸せだと感じてしまって。
激しい夜の営みに酔いしれて、私はこの人に身も心も捧げてしまったんだ。
『子どもが出来たからってこの関係止める必要ある?』
『あるでしょ、普通』
『ないだろ?お前のこと好きなんだから、もっと一緒にいたいんだ』
『その言葉、今まで私はそれに騙されてた。私以外にも女がいるよね?』
『えっ!?』
嘘みたいに動揺した顔、ずっとイケメンだと思ってたけど、そうでもなかったって気づく。
今さら遅いけど…ね。
『見たんだよ。この前会った時、時計ばっかり気にして様子がおかしいと思ってたから跡をつけた。そしたら、私としたばっかなのに、違う女とホテルに入って…それってどういうこと?』
『…跡つけるか、お前、最低だな』
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