あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

けいこ

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結婚式と久しぶりの再会

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だけど、つまずいた時は周りに頼ることも大事…かな。


私は、それをあんこさんに教えてもらった。


いつも…苦しい時、もちろん嬉しい時も、その広くて大きな心に甘えさせてもらってた。


あんこさんみたいに誰かを支えられる側の人間になりたい…って、最近、すごく思うんだ。


『じゃあね』


ニコッと笑って、あんこさんは別の人に声をかけに行った。


『さすがだね。本当に…いつも人の心をちゃんと見てる。優しい人だね』


『俺は、ちょっと怖いけど』


『慧君、あんこさんの子どもだもんね』


2人で笑った。


『ねえ、慧君。仕事どうなの?』


『…うん。今は酪農も手伝ってるから、朝も早いし。昼は製粉所の仕事で、結構最近は営業活動に力を入れてるから外回りも多い。叔父にも酪農や乳製品のこととかいろいろ教わって勉強したりしてるし、毎日寝る間も惜しんでって感じ』


『すごいね、頑張ってるんだね。でも、全然疲れた顔してないし、前よりイキイキしてるよ』


本当に…そう見える。


『きっと、こっちの生活が…俺には合ってるんだと思う。空気もいいし、食べ物も美味しいし。まあ、冬はちょっと寒いけどね。でも、あの時決心して北海道に来て良かったって、本気で思ってるんだ。俺は…間違ってなかったよ』


自信と確信に満ちた表情…


男らしく見えるよ。


慧君が北海道に行く前に言ってたように、何倍も成長出来たんだね。


『そっか…北海道で頑張ってる慧君のこと、私なりにずっと応援してた。その言葉を聞いてますます安心したよ。慧君は自分の道をここで見つけたんだね』


『うん…ありがとう』


『今回、久しぶりにあんこさんや東堂社長、慧君に会えて…昔を思い出したよ。あの頃は、いろいろわからないことばかりで、手探りで毎日生きてた。もちろん今もそうだけど…やっぱり年齢を重ねて、ちょっと心に余裕も出て来たって言うか…神経が図太くなったのかな?』


私が笑うと、慧君は…


『変わらないね』
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