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力が欲しいか
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アーベルは、肩を落としながら地面に座り込んだ。
「……はぁ……僕、黒魔術習えないのか……」
完全にしょんぼりしている。普段の自信に満ちた彼からは想像もつかないほど落ち込んでいた。
(いや、むしろお前が黒魔術を習えなくて助かったんだが……)
俺は密かに安堵しつつ、アーベルの様子を伺う。まるで大切な何かを失ったかのように、彼の碧眼はどこか虚ろだった。
(……いや、ここまで落ち込まれると、さすがに気の毒だな)
少し考えて、俺は口を開いた。
「なあ、アーベル」
「……何?」
「黒魔術は無理でも、お前には神聖魔法の才能があるんだろ?」
「……そう、なのかな……」
「ルシフェルがそう言ってたんだから、間違いないだろう。だったら、そっちを極めてみたらどうだ?」
アーベルはきょとんとした表情で俺を見つめた。
「神聖魔法を……?」
「ああ。学園にも神聖魔法を教える場はあるだろうが、本格的に学びたいなら、教会へ入るって手もあるんじゃないか?」
アーベルは驚いたように目を見開いた。
「教会に……?」
「そうだ。教会なら、体系的に神聖魔法を学べるぜ。今みたいに簡易魔法だけじゃなくてさ。基礎を学べばそこから発展させて強い魔法を使うこともできるし、神聖魔法の開発を研究するって言う道もある」
少なくともここで悪魔と契約するよりはいい人生だろう。
俺が必死に説得する様子を、アーベルはじっと見つめていた、そして優しく微笑んで言葉を続けた。
「……確かに、そういう道もあるのかも」
「ああ。お前なら、きっと神聖魔法の道で成功するさ」
俺が適当に言うと、アーベルはポツリと呟いた。
「……リュシアンがそう言うなら、やってみてもいいかな」
(……ん? 俺が言うなら?)
なんだか妙な言い回しに、嫌な予感がした。
「——じゃあ、リュシアンも一緒に来てよ!」
「……は?」
俺の嫌な予感は、見事に的中した。
「……はぁ……僕、黒魔術習えないのか……」
完全にしょんぼりしている。普段の自信に満ちた彼からは想像もつかないほど落ち込んでいた。
(いや、むしろお前が黒魔術を習えなくて助かったんだが……)
俺は密かに安堵しつつ、アーベルの様子を伺う。まるで大切な何かを失ったかのように、彼の碧眼はどこか虚ろだった。
(……いや、ここまで落ち込まれると、さすがに気の毒だな)
少し考えて、俺は口を開いた。
「なあ、アーベル」
「……何?」
「黒魔術は無理でも、お前には神聖魔法の才能があるんだろ?」
「……そう、なのかな……」
「ルシフェルがそう言ってたんだから、間違いないだろう。だったら、そっちを極めてみたらどうだ?」
アーベルはきょとんとした表情で俺を見つめた。
「神聖魔法を……?」
「ああ。学園にも神聖魔法を教える場はあるだろうが、本格的に学びたいなら、教会へ入るって手もあるんじゃないか?」
アーベルは驚いたように目を見開いた。
「教会に……?」
「そうだ。教会なら、体系的に神聖魔法を学べるぜ。今みたいに簡易魔法だけじゃなくてさ。基礎を学べばそこから発展させて強い魔法を使うこともできるし、神聖魔法の開発を研究するって言う道もある」
少なくともここで悪魔と契約するよりはいい人生だろう。
俺が必死に説得する様子を、アーベルはじっと見つめていた、そして優しく微笑んで言葉を続けた。
「……確かに、そういう道もあるのかも」
「ああ。お前なら、きっと神聖魔法の道で成功するさ」
俺が適当に言うと、アーベルはポツリと呟いた。
「……リュシアンがそう言うなら、やってみてもいいかな」
(……ん? 俺が言うなら?)
なんだか妙な言い回しに、嫌な予感がした。
「——じゃあ、リュシアンも一緒に来てよ!」
「……は?」
俺の嫌な予感は、見事に的中した。
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