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力が欲しいか
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アーベルの目がキラキラと輝いている。嫌な予感がした。
「リュシアン! 俺も悪魔と契約したら、黒魔術を使えるようになるの?」
「は?」
思わず間抜けな声が漏れる。
「だって、すごく強そうだし、便利そうだし……俺もやってみたい!」
(やめろおおおおお!!)
俺のここから10年後の未来、「王子を唆した罪での死刑」が実際のゲームの世界よりも早く現実味を帯びる。
頭の中で全力で叫ぶ俺の横で、ルシフェルがククッと喉を鳴らした。
「ほう? お前も契約を望むのか」
手をあご(羽を嘴下というのか)に当て、
「うん!」
「では、契約の誓約を——」
「やめろ!何考えてんだ!!」
俺は即座にアーベルの肩を掴み、ぐいっと引き寄せた。
「な、なに?」
「お前は神聖魔法を学びたいんだろ!? だったら悪魔と契約なんてしちゃダメだ!!」
「え、でもリュシアンは契約したじゃん」
「俺は……その……特殊な事情があったんだ!!」
「契約すれば黒魔術が使えるんだよね?」
「そうだけど!!」
「ならやる!」
(やるな!!!!)
横でルシフェルがクククと笑いながら口を開いた。
「では、誓約を交わすがよい。貴様の血を捧げ、我の名を——」
「おい、待て!やめろ!!」
——バシュンッ!!
唐突に、魔法陣が弾けるように消滅した。
「……は?」
アーベルもルシフェルも、もちろん俺も、ぽかんとする。
ルシフェルはくちばしに羽先を当てて、まるで「はて?」と言いたげに首をかしげた。
「奇妙なこともあるものよ……どうやら貴様とは契約が結べぬようだ」
「なんで!?」
アーベルが抗議するように詰め寄る。
「……なるほど、これは……」
ルシフェルの碧い瞳がじっとアーベルを見つめた後、フッと愉快そうに目を細める。
「貴様、神聖魔法の加護を受けすぎているな?」
「……え?」
「神の光に深く縁取られた魂を持つ者は、我らのような存在とは契約できぬのだ」
ルシフェルの言葉に、アーベルはショックを受けたように固まった。
「僕は、黒魔術が使えないの?」
「うむ。貴様には神聖魔法の道が相応しい。光を持つ者が闇に堕ちるのは容易ではないぞ」
アーベルの肩がガックリと落ちる。
「そっかぁ……黒魔術、かっこよかったのになぁ……」
(いや、そこはガッカリするところじゃないだろ!?)
俺は思わず心の中で叫んだが、何も言わずに済ませることにした。
「リュシアン! 俺も悪魔と契約したら、黒魔術を使えるようになるの?」
「は?」
思わず間抜けな声が漏れる。
「だって、すごく強そうだし、便利そうだし……俺もやってみたい!」
(やめろおおおおお!!)
俺のここから10年後の未来、「王子を唆した罪での死刑」が実際のゲームの世界よりも早く現実味を帯びる。
頭の中で全力で叫ぶ俺の横で、ルシフェルがククッと喉を鳴らした。
「ほう? お前も契約を望むのか」
手をあご(羽を嘴下というのか)に当て、
「うん!」
「では、契約の誓約を——」
「やめろ!何考えてんだ!!」
俺は即座にアーベルの肩を掴み、ぐいっと引き寄せた。
「な、なに?」
「お前は神聖魔法を学びたいんだろ!? だったら悪魔と契約なんてしちゃダメだ!!」
「え、でもリュシアンは契約したじゃん」
「俺は……その……特殊な事情があったんだ!!」
「契約すれば黒魔術が使えるんだよね?」
「そうだけど!!」
「ならやる!」
(やるな!!!!)
横でルシフェルがクククと笑いながら口を開いた。
「では、誓約を交わすがよい。貴様の血を捧げ、我の名を——」
「おい、待て!やめろ!!」
——バシュンッ!!
唐突に、魔法陣が弾けるように消滅した。
「……は?」
アーベルもルシフェルも、もちろん俺も、ぽかんとする。
ルシフェルはくちばしに羽先を当てて、まるで「はて?」と言いたげに首をかしげた。
「奇妙なこともあるものよ……どうやら貴様とは契約が結べぬようだ」
「なんで!?」
アーベルが抗議するように詰め寄る。
「……なるほど、これは……」
ルシフェルの碧い瞳がじっとアーベルを見つめた後、フッと愉快そうに目を細める。
「貴様、神聖魔法の加護を受けすぎているな?」
「……え?」
「神の光に深く縁取られた魂を持つ者は、我らのような存在とは契約できぬのだ」
ルシフェルの言葉に、アーベルはショックを受けたように固まった。
「僕は、黒魔術が使えないの?」
「うむ。貴様には神聖魔法の道が相応しい。光を持つ者が闇に堕ちるのは容易ではないぞ」
アーベルの肩がガックリと落ちる。
「そっかぁ……黒魔術、かっこよかったのになぁ……」
(いや、そこはガッカリするところじゃないだろ!?)
俺は思わず心の中で叫んだが、何も言わずに済ませることにした。
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