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短いお別れ
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「……よし、ここなら誰も気づかないだろう」
俺は学園の中庭の片隅、人目につかない大きな花壇の陰にしゃがみ込み、慎重に偽装卵を隠そうとしていた。イースター祭りが始まる直前、まだ生徒たちは準備や衣装合わせに忙しく、誰もこの場にはいない。
(完璧なタイミングだ……。これでアーベルがこの卵を拾えば、聖女リーゼロッテと出会うこともない……!)
そう確信した瞬間だった。
「リュシアン、何してるの?」
「!?!?」
突然、すぐ後ろから聞こえた声に、俺は飛び上がる勢いで振り返った。そこには、金髪碧眼の美少年——アーベルが立っていた。
「な、なんでここに……」
「いや、君が朝から妙にソワソワしてるから、気になってついてきちゃった」
(ついてくるなよ!!)
俺は心の中で叫んだが、すでに遅い。アーベルの視線は、俺の手元の卵に釘付けになっていた。
「……すごい!」
「は?」
「こんな綺麗な柄の卵、初めて見たよ! これ、君が持ってるってことは……」
アーベルはキラキラした目で俺を見つめた。
「この柄の卵を探せば、君とペアになれるんだね!」
「は……!?いや、何言ってんだよ!そうじゃなくて…これは別拾ったんじゃなくてそこに落ちていてつまりはお前のものになってもいいわけで…え、あ、おい!」
慌てて否定しようとしたが、アーベルはすでに興奮気味に駆け出していた。
「よーし、絶対に見つけるぞ!」
「いや、この卵は……待て! アーベル!!」
止める間もなく、彼は学園中へと走り去っていった。
(てか、俺とペアになってどうするよ!!)
イースター祭りの開始を知らせる鐘の音が、学園中に鳴り響いた。
俺は学園の中庭の片隅、人目につかない大きな花壇の陰にしゃがみ込み、慎重に偽装卵を隠そうとしていた。イースター祭りが始まる直前、まだ生徒たちは準備や衣装合わせに忙しく、誰もこの場にはいない。
(完璧なタイミングだ……。これでアーベルがこの卵を拾えば、聖女リーゼロッテと出会うこともない……!)
そう確信した瞬間だった。
「リュシアン、何してるの?」
「!?!?」
突然、すぐ後ろから聞こえた声に、俺は飛び上がる勢いで振り返った。そこには、金髪碧眼の美少年——アーベルが立っていた。
「な、なんでここに……」
「いや、君が朝から妙にソワソワしてるから、気になってついてきちゃった」
(ついてくるなよ!!)
俺は心の中で叫んだが、すでに遅い。アーベルの視線は、俺の手元の卵に釘付けになっていた。
「……すごい!」
「は?」
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アーベルはキラキラした目で俺を見つめた。
「この柄の卵を探せば、君とペアになれるんだね!」
「は……!?いや、何言ってんだよ!そうじゃなくて…これは別拾ったんじゃなくてそこに落ちていてつまりはお前のものになってもいいわけで…え、あ、おい!」
慌てて否定しようとしたが、アーベルはすでに興奮気味に駆け出していた。
「よーし、絶対に見つけるぞ!」
「いや、この卵は……待て! アーベル!!」
止める間もなく、彼は学園中へと走り去っていった。
(てか、俺とペアになってどうするよ!!)
イースター祭りの開始を知らせる鐘の音が、学園中に鳴り響いた。
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