85 / 85
【書籍化記念】番外編
リータ様の思い出~ラウラ
しおりを挟む
「ラウラの髪は柔らかくて綺麗ね」
そう言って私のふわふわの髪を優しく編み込んでくれたのは、この国のお妃さまの一人で母さんがお仕えしているリータ様だった。リータ様はエリサ様と同じ赤みのある金の髪と春の若葉のような綺麗な緑色の瞳をしていた。色がとっても白くて、でも頬は羨ましいほどの薔薇色で、私が知っている人の中では一番綺麗だった。母さんも綺麗だって言われるけど、リータ様のそれには敵わない。実は妖精だったんですって言われても驚かないだろうな、と思うくらい。
そんなリータ様は、最近あまりお元気じゃない。でも理由は分かっている。王様のお妃様たちからの虐めだ。きっとリータ様が美人だから嫉妬しているのよ。それにリータ様はお優しくて言い返さないから、調子に乗っているんだと思う。
「もう、信じられない。一度ガツンと言ってやればいいのに!」
「馬鹿なことを言わないで、ラウラ! そんなことをしたらもっと酷い目に遭わされてしまうわ!」
いつだったか、あまりにも腹が立ってそう言ったら、母さんに思いっきり叱られてしまった。リータ様はどこかの国の王女様なんだから、お妃様たちよりもずっと上の立場の筈なのに……
「リータ様の国はもうなくなってしまったの。だからリータ様の立場はとても弱いのよ」
「どうして? それでも王女様なんでしょう?」
「それでも、よ。国がないからリータ様には助けてくれる人がいないの。だからお妃様たちの中では一番立場が弱いの。だからそんなことは言わないで」
そう言って母さんは私を抱きしめると、暫く何かに耐えるように肩を震わせていた。よくわからないけれど、私が言った事はリータ様にとってよくないんだと分かったから、それ以降は何も言わないようにした。言うのは母さんの前だけだ。
そんな中でも、リータ様はいつも優しくしてくれた。エリサ様と姉妹のように扱ってくれて、おやつだっていつも一緒なものを食べさせてくれたし、今日だってこうして私の髪をエリサ様とお揃いにしてくれた。私の髪はふわふわで直ぐに絡まっちゃうし、エリサ様は綺麗な真っすぐの髪だから、同じように編んでくれても出来上がりは全然同じには見えないけれど……それでも、リータ様の優しい手つきは気持ちよくて大好きだった。
「エリサ、お誕生日おめでとう」
今日はエリサ様の七歳のお誕生日だ。エリサ様はこの国の王女様だけど、お父様の王様は殆どエリサ様に会いに来なかった。それでも、お誕生日には王様からのプレゼントがあった。プレゼントは本や髪飾り、色とりどりのお菓子で、この時だけはエリサ様にお父様がいるんだな、って思った。
後で知ったけど、これらは全部リータ様が用意して、王様からだと言って渡していたものだったんだけど。エリサ様もそれを感じ取っていたのか、王様からだと言われてもあんまり嬉しそうじゃなかった。どっちかというと困っている感じ? 私にはそんな風に見えた。
「さ、これは私からよ」
「お母様、ありがとう!」
そう言ってエリサ様は満面の笑みを浮かべてリータ様からのプレゼントを受け取った。その笑顔は王様のそれとは全然違っていた。
「わぁ!」
中に入っていたのは、花を模した髪飾りだった。エリサ様やリータ様の瞳と同じ色の石が付いていて、とっても可愛らしいけど、私たちにはちょっと大人っぽいように見えた。大人が使っているものと同じだったからだ。
「もう七歳だものね。少しは淑女らしいプレゼントもいいでしょう?」
「本当! 嬉しい!」
これまでもプレゼントはワンピースや靴など普段使いの物が殆どで、アクセサリーは初めてだったからエリサ様は大喜びだった。
「それから、これはラウラにね」
「え?」
リータ様が私にと取り出したそれは、エリサ様が手にしているのと同じ大きさで、リボンの色だけが違った。
「わ、私に、ですか?」
「ええ。エリサとお揃いなのよ」
「でも、私はもう……」
私は既にリータ様から可愛らしいエプロンとハンカチを頂いていたから、その上でまた何かを頂くなんて考えてもいなかった。ちなみに私の誕生日はエリサ様より少しだけ早い。本当なら私の方が後に生まれる筈だったけど、母さんが転んでしまって早く生まれてしまったんだと聞いていた。
「まぁ、ラウラとお揃い!」
私が戸惑いながらも包みを開けると、そこにはエリサ様のとは色違いの水色の石が付いた髪飾りが入っていた。それを見たエリサ様が一層嬉しそうな笑みを浮かべた。
「リ、リータ様、このような品を受け取るわけには……」
どう見ても高そうなそれに、横で母さんがビックリした表情でそう言った。私にだってわかる。それにエリサ様と同じものを頂くなんて、とんでもないことだってことは。
「いいのよ、ティナ。ラウラにはいつも助けられているわ。こんなことしか出来なくてごめんなさいね」
「そんな! 勿体ないことです」
「ううん、ラウラだって私にとっては娘のようなものよ。むしろ私のせいで苦労をかけてしまっているのに一緒にいてくれるわ。ティナとラウラのお陰で、どれほど私たちが助かっているかわからないわ」
そう言ってリータ様は私とエリサ様の頭を撫でてくれた。リータ様はいつだって母さんや私を大切にしてくれるし、困っている時は手を差し伸べて下さる。だから私も母さんも、リータ様とエリサ様に心からお仕えしているのだ。
こうして、その時に貰った髪飾りは私の一生の宝物になった。その後もリータ様が亡くなるまでプレゼントを頂いたけれど、それらは母さんが死んだ後でエリサ様の義姉たちに壊されたり取り上げられたりしてしまったから、あの髪飾りはリータ様に頂いた唯一の品になってしまった。
でも、私は知っている。それまで私宛に届いていた、私の父だという人からのプレゼントが、この年から来なくなったことを。そしてそれを知ったリータ様が、その代わりにとプレゼントをくれるようになったのだと。きっとリータ様は私を気遣って下さったのだろう。
「ふふっ、ラウラとお揃いよ!」
そう言って同じ髪飾りをつけたエリサ様の笑顔に、私は誓った。一生リータ様とエリサ様にお仕えすると。何があっても側に居て、絶対に離れないと。
でも、私の誓いも虚しく、それから三度目の秋を迎えた頃、リータ様は帰らぬ人となった。それから私たちは一層苦難の日々を送ることになって、その後母さんもリータ様の元に旅立ってしまった。それは私たちにとっては一層苦しい生活をもたらしたけれど、エリサ様はいつだって前向きで、私たちはいつかここから出て平民になって幸せに楽しく暮らそうと話し合っていた。結局その願いは叶わず、でも別の種類の幸せがやって来るのだけど、それを知るのはまだずっと先の話。
そう言って私のふわふわの髪を優しく編み込んでくれたのは、この国のお妃さまの一人で母さんがお仕えしているリータ様だった。リータ様はエリサ様と同じ赤みのある金の髪と春の若葉のような綺麗な緑色の瞳をしていた。色がとっても白くて、でも頬は羨ましいほどの薔薇色で、私が知っている人の中では一番綺麗だった。母さんも綺麗だって言われるけど、リータ様のそれには敵わない。実は妖精だったんですって言われても驚かないだろうな、と思うくらい。
そんなリータ様は、最近あまりお元気じゃない。でも理由は分かっている。王様のお妃様たちからの虐めだ。きっとリータ様が美人だから嫉妬しているのよ。それにリータ様はお優しくて言い返さないから、調子に乗っているんだと思う。
「もう、信じられない。一度ガツンと言ってやればいいのに!」
「馬鹿なことを言わないで、ラウラ! そんなことをしたらもっと酷い目に遭わされてしまうわ!」
いつだったか、あまりにも腹が立ってそう言ったら、母さんに思いっきり叱られてしまった。リータ様はどこかの国の王女様なんだから、お妃様たちよりもずっと上の立場の筈なのに……
「リータ様の国はもうなくなってしまったの。だからリータ様の立場はとても弱いのよ」
「どうして? それでも王女様なんでしょう?」
「それでも、よ。国がないからリータ様には助けてくれる人がいないの。だからお妃様たちの中では一番立場が弱いの。だからそんなことは言わないで」
そう言って母さんは私を抱きしめると、暫く何かに耐えるように肩を震わせていた。よくわからないけれど、私が言った事はリータ様にとってよくないんだと分かったから、それ以降は何も言わないようにした。言うのは母さんの前だけだ。
そんな中でも、リータ様はいつも優しくしてくれた。エリサ様と姉妹のように扱ってくれて、おやつだっていつも一緒なものを食べさせてくれたし、今日だってこうして私の髪をエリサ様とお揃いにしてくれた。私の髪はふわふわで直ぐに絡まっちゃうし、エリサ様は綺麗な真っすぐの髪だから、同じように編んでくれても出来上がりは全然同じには見えないけれど……それでも、リータ様の優しい手つきは気持ちよくて大好きだった。
「エリサ、お誕生日おめでとう」
今日はエリサ様の七歳のお誕生日だ。エリサ様はこの国の王女様だけど、お父様の王様は殆どエリサ様に会いに来なかった。それでも、お誕生日には王様からのプレゼントがあった。プレゼントは本や髪飾り、色とりどりのお菓子で、この時だけはエリサ様にお父様がいるんだな、って思った。
後で知ったけど、これらは全部リータ様が用意して、王様からだと言って渡していたものだったんだけど。エリサ様もそれを感じ取っていたのか、王様からだと言われてもあんまり嬉しそうじゃなかった。どっちかというと困っている感じ? 私にはそんな風に見えた。
「さ、これは私からよ」
「お母様、ありがとう!」
そう言ってエリサ様は満面の笑みを浮かべてリータ様からのプレゼントを受け取った。その笑顔は王様のそれとは全然違っていた。
「わぁ!」
中に入っていたのは、花を模した髪飾りだった。エリサ様やリータ様の瞳と同じ色の石が付いていて、とっても可愛らしいけど、私たちにはちょっと大人っぽいように見えた。大人が使っているものと同じだったからだ。
「もう七歳だものね。少しは淑女らしいプレゼントもいいでしょう?」
「本当! 嬉しい!」
これまでもプレゼントはワンピースや靴など普段使いの物が殆どで、アクセサリーは初めてだったからエリサ様は大喜びだった。
「それから、これはラウラにね」
「え?」
リータ様が私にと取り出したそれは、エリサ様が手にしているのと同じ大きさで、リボンの色だけが違った。
「わ、私に、ですか?」
「ええ。エリサとお揃いなのよ」
「でも、私はもう……」
私は既にリータ様から可愛らしいエプロンとハンカチを頂いていたから、その上でまた何かを頂くなんて考えてもいなかった。ちなみに私の誕生日はエリサ様より少しだけ早い。本当なら私の方が後に生まれる筈だったけど、母さんが転んでしまって早く生まれてしまったんだと聞いていた。
「まぁ、ラウラとお揃い!」
私が戸惑いながらも包みを開けると、そこにはエリサ様のとは色違いの水色の石が付いた髪飾りが入っていた。それを見たエリサ様が一層嬉しそうな笑みを浮かべた。
「リ、リータ様、このような品を受け取るわけには……」
どう見ても高そうなそれに、横で母さんがビックリした表情でそう言った。私にだってわかる。それにエリサ様と同じものを頂くなんて、とんでもないことだってことは。
「いいのよ、ティナ。ラウラにはいつも助けられているわ。こんなことしか出来なくてごめんなさいね」
「そんな! 勿体ないことです」
「ううん、ラウラだって私にとっては娘のようなものよ。むしろ私のせいで苦労をかけてしまっているのに一緒にいてくれるわ。ティナとラウラのお陰で、どれほど私たちが助かっているかわからないわ」
そう言ってリータ様は私とエリサ様の頭を撫でてくれた。リータ様はいつだって母さんや私を大切にしてくれるし、困っている時は手を差し伸べて下さる。だから私も母さんも、リータ様とエリサ様に心からお仕えしているのだ。
こうして、その時に貰った髪飾りは私の一生の宝物になった。その後もリータ様が亡くなるまでプレゼントを頂いたけれど、それらは母さんが死んだ後でエリサ様の義姉たちに壊されたり取り上げられたりしてしまったから、あの髪飾りはリータ様に頂いた唯一の品になってしまった。
でも、私は知っている。それまで私宛に届いていた、私の父だという人からのプレゼントが、この年から来なくなったことを。そしてそれを知ったリータ様が、その代わりにとプレゼントをくれるようになったのだと。きっとリータ様は私を気遣って下さったのだろう。
「ふふっ、ラウラとお揃いよ!」
そう言って同じ髪飾りをつけたエリサ様の笑顔に、私は誓った。一生リータ様とエリサ様にお仕えすると。何があっても側に居て、絶対に離れないと。
でも、私の誓いも虚しく、それから三度目の秋を迎えた頃、リータ様は帰らぬ人となった。それから私たちは一層苦難の日々を送ることになって、その後母さんもリータ様の元に旅立ってしまった。それは私たちにとっては一層苦しい生活をもたらしたけれど、エリサ様はいつだって前向きで、私たちはいつかここから出て平民になって幸せに楽しく暮らそうと話し合っていた。結局その願いは叶わず、でも別の種類の幸せがやって来るのだけど、それを知るのはまだずっと先の話。
96
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(822件)
あなたにおすすめの小説
【完結】2番目の番とどうぞお幸せに〜聖女は竜人に溺愛される〜
雨香
恋愛
美しく優しい狼獣人の彼に自分とは違うもう一人の番が現れる。
彼と同じ獣人である彼女は、自ら身を引くと言う。
自ら身を引くと言ってくれた2番目の番に心を砕く狼の彼。
「辛い選択をさせてしまった彼女の最後の願いを叶えてやりたい。彼女は、私との思い出が欲しいそうだ」
異世界に召喚されて狼獣人の番になった主人公の溺愛逆ハーレム風話です。
異世界激甘溺愛ばなしをお楽しみいただければ。
逃した番は他国に嫁ぐ
基本二度寝
恋愛
「番が現れたら、婚約を解消してほしい」
婚約者との茶会。
和やかな会話が落ち着いた所で、改まって座を正した王太子ヴェロージオは婚約者の公爵令嬢グリシアにそう願った。
獣人の血が交じるこの国で、番というものの存在の大きさは誰しも理解している。
だから、グリシアも頷いた。
「はい。わかりました。お互いどちらかが番と出会えたら円満に婚約解消をしましょう!」
グリシアに答えに満足したはずなのだが、ヴェロージオの心に沸き上がる感情。
こちらの希望を受け入れられたはずのに…、何故か、もやっとした気持ちになった。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
そんなに義妹が大事なら、番は解消してあげます。さようなら。
雪葉
恋愛
貧しい子爵家の娘であるセルマは、ある日突然王国の使者から「あなたは我が国の竜人の番だ」と宣言され、竜人族の住まう国、ズーグへと連れて行かれることになる。しかし、連れて行かれた先でのセルマの扱いは散々なものだった。番であるはずのウィルフレッドには既に好きな相手がおり、終始冷たい態度を取られるのだ。セルマはそれでも頑張って彼と仲良くなろうとしたが、何もかもを否定されて終わってしまった。
その内、セルマはウィルフレッドとの番解消を考えるようになる。しかし、「竜人族からしか番関係は解消できない」と言われ、また絶望の中に叩き落とされそうになったその時──、セルマの前に、一人の手が差し伸べられるのであった。
*相手を大事にしなければ、そりゃあ見捨てられてもしょうがないよね。っていう当然の話。
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
コメント&誤字報告ありがとうございます。
暗殺が成功…していたらこのお話もなかったでしょうね。
ジークは一生番探しを続けて、いずれは番探しのために退位しそうです。
ネリリは味は桃、食感はリンゴのイメージです。
体調は戻りました。お気遣いありがとうございます。
コメントありがとうございます。
獣人も種族で考えも違うので、暴走したら大変だろうなと思います。
ベルタも兄たちも強いので、大抵のことは大丈夫なはずです。
コメントありがとうございます。
はい、あの話の前の段階、まだ互いに遠慮し合っている頃のお話です。
一方でエリサたちがラルセンではどう思われていたかもですね。