ドラゴンなのに飛べません!〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

藤*鳳

文字の大きさ
7 / 664
第一章 

1-5 爆誕?!

しおりを挟む
 自分を包む卵が窮屈に感じできたので、私も外に出てみようとふと思った。
何気なしに、足で内側から卵を軽く蹴ってみた。

すると...軽く蹴ったはずなのに一気に私の足は殻を突き破って外に出たのだった。

外では、その光景を見ていた家族が驚いていたのだ。

"えっ?なんか生えたよ!"

"なにあれ?"

"おや?!今度の子は豪快だね。コレは男の子か?"

"まぁ~!お転婆さんね。足は白色?私と同じですわね。"

外から聞こえてくる声に明るさを感じた。
さっきまでの不安が吹き飛んだ。

(よし!こうなったら一気に行くわよ!)
私はそう決心すると、もう片方の足と両手を動かしてみた。
軽く動かしたはずなのに、全部殻を突き抜けて外に出たのだった。

"凄い!卵のお化けだ!"

"卵から手と足が生えたよ!"

"変わった産まれ方するね!元気で何よりだ!"

"あらまぁ~?このままでは、危ないわね。"

お母さんはそう言うと、私の側にあったもう一個の卵を少し離した。
手と足は両方とも出た。

(さて、どうしよう??)
悩みながら、お尻を動かすと尻尾も一緒に動いて、下半身の卵の殻を全て粉々にしたのだった。

(???ありゃ?)
私は予定外の事が起こりすぎて、動きを止めたのだった。

周りで見ていた家族も、さすがに慌て出したのだった。

"ねぇ?あれ本当に僕たちの家族なの?"

"怖いよぉ~"

"豪快すぎらな。うん?お尻が丸くて大きいって事は...!この子は、女の子だ!"

"あらあら。しかし、上半分まだ殻を被ってるわ?どうするのかしら?息できてるの?"

周りの反応からして、私の卵からの孵り方は普通ではないのは、良くわかった。
しかし、ここまで来たらどうしようもなかった。

頭の部分が重く、少し息がしにくくなってきた。
(このままでは、窒息?絶対嫌だ!
どうしよう...あっ!手が動くよね?
それなら...)

私は、息が苦しくなってきたので、とりあえず中途半端に引っかかっている手の周りの殻を除ける事にした。

両手を真下に下ろして...バリバリっ。
手の周りに残っていた殻を除けて、手の周りが身軽になった事を確認した。

そして、上半身に残っている殻を両手で払い除けたのだ。
勢いに任せて除けた為か、反動で尻餅をついてしまった。

"ハァー。くるちかった。"

頭に被さっていた殻がのくと、新鮮な空気が押し寄せてきた。
私は口を大きく開けて、空気を取り込み呟いたのだった。

なんとか私は、卵から孵る事ができたのだった。

卵から孵った私を見て、家族の反応はまちまちだった。

"なんだ!このチビは!僕たちと色が違うぞ!"

"羽が小さい。でも、体と尻尾は僕たちより大きいよ"

と兄2人が。

"おー!なんて可愛いんだ!見てみろ!母さんに似て美人じゃないか!?
初の女の子だ!やったぞぉーー!!"

と、お父さんが。

"まぁ~。なんて可愛いらしいのかしら。私の色よりかは、遥かに綺麗だわ。
将来モテるわね。"

と、お母さんが。

初めて向けられる、私に対する温かい言葉。
私はその言葉を掛けてくれるヒトが、どんなヒトなのか気になり周りを見渡したのだ。
しおりを挟む
感想 358

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした

まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」 王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。 大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。 おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。 ワシの怒りに火がついた。 ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。 乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!! ※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...