10 / 248
第二章 ヒロイン、そして魔竜編
第10話 自己紹介と、恩返しの理由
しおりを挟む
「……ねぇ、君の名前、聞いてもいい?」
ふいに、風が止んだ気がした。
木漏れ日の中で、地面に腰を下ろした美少女ちゃんが、俺の顔をじっと見上げながら、そっと首を傾げる。
その動作がやけに自然で、あたたかくて、まるで旧知の友達に名前を尋ねるかのようだった。
だけどその目の奥には、はっきりと“何かを確かめたい”っていう静かな決意が見えて——
……なぜだろう、ちょっとだけ、心臓が跳ねた。
「俺? ……アルド。アルド・ラクシズ。旅の…テイマーだよ。」
名前や素性を偽るのは少しだけ胸が痛んだけど、正体がバレたらややこしい事になるのは目に見えてるので、ここは一応フェイクで押し通すことにした。
「アルドくん、だね!」
ぱぁっと、花が咲いたみたいな笑顔。
嬉しそうに繰り返されただけなのに、なぜか顔が熱くなる。
あれ、こんなに気温高かったっけ?
「私は、ブリジット・ノエリア! 王都の貴族の家系なんだけど……今はね、このフォルティア荒野の開拓を任されてるの。えへへ、ちょっとすごくない?」
胸を張って、でもどこか照れくさそうに笑う彼女は、泥と汗にまみれてても眩しかった。
その笑顔が、あまりにまっすぐで純粋で、目を逸らしたくなるくらいに真剣で——
まるで、夢を語る子どものようで。
「貴族……ってことは、“ブリジット様”って呼んだ方がいい? ご令嬢とか?」
「ううん!」
食い気味に否定された。
彼女は力強く首を振り、ふわりと金のポニーテールが揺れた。
「“ブリジット”って呼んで! あたしね、その方が……なんか、嬉しいから!」
え。
今なんか、すごい破壊力のあること言われた気がする。
その一言があまりにも自然すぎて、うっかり心臓がどっかいった。
(……この子、ナチュラルに殺しにかかってくる……!?ドラゴンスレイヤーの称号を差し上げます!)
動揺を隠すために咳払いしつつ、なんとか話を続けようと口を開いたその瞬間——
「でね、さっきのこと……ほんとに、ありがとう」
彼女の笑顔が、すっと真剣な色に変わった。
目を細めて、でもまっすぐに俺を見つめる。
そこには、嘘も飾りもなかった。
「君が……あたしを助けてくれたんだよね?」
「──いや、違うよ?」
自然と、笑いがこぼれた。
「助けてくれたのは、君の方だよ。俺、あのとき突っ立ってただけだったし。むしろ、庇ってくれたの、君じゃん」
「……でも」
ブリジットは、ぽつりとつぶやいた。
そして、自分の胸元にそっと手を当てて。
「君に……何かあったら、きっとあたし……すっごく後悔してたと思うんだ」
目を伏せる彼女のまつげが、震えていた。
「怖かった。……ほんとに、怖かった。ここで死ぬかもしれないって思った。でも、体が勝手に動いちゃって……」
「“この土地の領主になるんだから、ここにいる人を守らなきゃ”って……変な意地だったかもしれないけど」
その声は、弱々しくも、どこまでも真剣だった。
口先だけじゃない。彼女の奥底から出てきた、誇りと責任の言葉だった。
「だって、君が……最初に“優しく笑ってくれた”から」
俺は、言葉を失った。
たった一度の、他愛もない笑顔。
それが、この子の背中を押した。
たったそれだけで、命を懸けさせてしまった。
そのことに、怖さすら感じたけど——
でも同時に。
胸の奥が、じんわりあたたかくなった。
「……そっか」
静かに、けれど確かに、言葉がこぼれる。
「じゃあ……今は、お互い“命の恩人”ってことで、引き分けにしよっか」
そう言って、手を差し出すと——
「うんっ!」
ブリジットは嬉しそうに笑って、その手をぱしっと握り返してくれた。
その手は、小さくて、あたたかかった。
けれど、その奥に宿る決意の強さは、俺の想像よりずっとずっと、大きくて——
この子は、ほんとに“すごい”って。
心の底から、そう思った。
◇◆◇
「……で、えっと……その……ひとつ、聞きたいんだけどさ」
ふいに、あたりの風が止まった気がした。
柔らかな表情を浮かべていたブリジットが、ふと視線を下げる。
そして、少し迷うように唇を噛んだあと、静かに問いかける。
「さっき、あたし……絶対死んじゃったと思ったのに。なんで……あたし、生きてるの?」
「っ……」
う、うぐっ。
来た。
キタ……ッ!!
来てしまった……ッ!!
この質問、ぜっっったいに来ると分かってたけど、心の準備……まだだった!
「え、えー……と……そ、それは……非常に申し上げにくいのですが……」
声が裏返りそうになるのをなんとか抑えながら、思わず丁寧語が漏れた。
背中にツツーッと嫌な汗が流れていくのが分かる。
対するブリジットはといえば——
小首をかしげて、くりっとした青い瞳で俺を見上げている。
あああ、その目、やめて!無垢で真っ直ぐなその瞳、良心がえぐられます!!
「えーっとね……ドラゴンのブレスを浴びて、君が倒れて、すごく危ない状態でさ。で、俺、旅の途中で“あるもの”を手に入れてて」
「あるもの?」
「うん。“真祖竜の秘薬”ってやつなんだけど……」
言った瞬間、自分でも笑いそうになった。
いや、正確には俺の血なんだけどさ。
なんだよ、“秘薬”って。便利な言い換えしてくれたな、自分。
「そ、それを君に少しだけ飲ませたら、奇跡的に君が適応して……命を取り留めた、って感じ……かな?」
しどろもどろで説明を終えたそのとき——
「……すごい……!」
ぱあっ、とブリジットの顔が明るくなった。
目を丸くして、宝石みたいにキラキラさせてる。
「そんなすごいお薬、あるんだ……! 旅人さんって、やっぱりいろんなものを見てきてるんだね……!」
(あ、信じた。あっさり信じちゃった。……天使かな?)
でも、油断してる場合じゃない。
このままじゃ終わらない。夢見る少女じゃいられない。こっからが本題だ。
「でもね……その代わり、君の体にはちょっとした変化が起きたんだ」
「えっ……へ、変化?」
表情がぱきっと切り替わる。ちょっと警戒気味。
当然だ。自分の体に“何か”が起きたって聞かされたら、普通は不安になる。
「うん。“真祖竜の加護”っていう、スキルが目覚めたんだ」
俺は、静かに説明を続ける。
「そのスキルはね……まず、身体能力や魔力量が、人間の限界を超えるレベルまで上がる。で、“半不老不死”に近い状態になる。寿命が……すごく長くなって、老化もしにくくなるって」
言い終えたとき。
ブリジットの顔色が、さっと変わった。
(あっ……やっぱり、まずかった……!?)
いきなり『お前、今日から人智を超えた力を身につけたからシクヨロ!』とか言われたらショック受けるよね!?
しかし、彼女は青ざめると思いきや——
「…………」
ポロッ、と。
ひと粒の涙が、ほほを伝って零れ落ちた。
「えっ……え!? ちょ、待ってごめん!やっぱりショックだった!?本当にごめん!!俺、そんなつもりじゃなかったんだよ!!」
思わず立ち上がって、両手をぶんぶん振りながら慌てる。
もはや土下座モード寸前。責任を取らねばモード発動直前。
だが——
「……っ……うわあああああん!!」
突如響いた、少女の嗚咽。
そして次の瞬間——
「わわわわっ!?」
俺の胸に、彼女がバフッと顔を埋めてきた。
勢いよく飛び込んできた衝撃で、後ろに倒れそうになるのを必死に踏ん張る。
「だってぇぇ……嬉しくて………!
あ、あたしに、そんなすごいスキルが身についたなんてぇぇ……!」
「……えっ、そっち!?」
てっきり“人生が狂った”とか“人間じゃなくなっちゃった”とか、そういう絶望系の涙かと思ったのに——
「ありがとう……アルドくん……あたし、がんばるからっ……!」
涙をぽろぽろこぼしながら、それでも笑顔で抱きついてくる。
ぎゅう、と小さな手が俺の背中を掴んだ。
彼女の言葉は震えていても、心はまっすぐだった。
(……なんだろう、涙の意味が、想像してたのと全然違う……!!)
力強く、だけどあたたかくて。
目の前の少女が、この状況を“前向きに”受け止めてくれたことに、胸がじんわり熱くなる。
だから、俺も——
「……うん。どういたしまして」
そっと、その頭をポンポンと撫でた。
彼女の金髪が、光を受けてさらりと指を滑り落ちる。
たぶん、これは。
俺が今まで出会った誰よりも、まっすぐで優しい“強さ”だった。
——この旅の始まりに、俺が出会ったこの子は。
やっぱり、すごい子だ。
ふいに、風が止んだ気がした。
木漏れ日の中で、地面に腰を下ろした美少女ちゃんが、俺の顔をじっと見上げながら、そっと首を傾げる。
その動作がやけに自然で、あたたかくて、まるで旧知の友達に名前を尋ねるかのようだった。
だけどその目の奥には、はっきりと“何かを確かめたい”っていう静かな決意が見えて——
……なぜだろう、ちょっとだけ、心臓が跳ねた。
「俺? ……アルド。アルド・ラクシズ。旅の…テイマーだよ。」
名前や素性を偽るのは少しだけ胸が痛んだけど、正体がバレたらややこしい事になるのは目に見えてるので、ここは一応フェイクで押し通すことにした。
「アルドくん、だね!」
ぱぁっと、花が咲いたみたいな笑顔。
嬉しそうに繰り返されただけなのに、なぜか顔が熱くなる。
あれ、こんなに気温高かったっけ?
「私は、ブリジット・ノエリア! 王都の貴族の家系なんだけど……今はね、このフォルティア荒野の開拓を任されてるの。えへへ、ちょっとすごくない?」
胸を張って、でもどこか照れくさそうに笑う彼女は、泥と汗にまみれてても眩しかった。
その笑顔が、あまりにまっすぐで純粋で、目を逸らしたくなるくらいに真剣で——
まるで、夢を語る子どものようで。
「貴族……ってことは、“ブリジット様”って呼んだ方がいい? ご令嬢とか?」
「ううん!」
食い気味に否定された。
彼女は力強く首を振り、ふわりと金のポニーテールが揺れた。
「“ブリジット”って呼んで! あたしね、その方が……なんか、嬉しいから!」
え。
今なんか、すごい破壊力のあること言われた気がする。
その一言があまりにも自然すぎて、うっかり心臓がどっかいった。
(……この子、ナチュラルに殺しにかかってくる……!?ドラゴンスレイヤーの称号を差し上げます!)
動揺を隠すために咳払いしつつ、なんとか話を続けようと口を開いたその瞬間——
「でね、さっきのこと……ほんとに、ありがとう」
彼女の笑顔が、すっと真剣な色に変わった。
目を細めて、でもまっすぐに俺を見つめる。
そこには、嘘も飾りもなかった。
「君が……あたしを助けてくれたんだよね?」
「──いや、違うよ?」
自然と、笑いがこぼれた。
「助けてくれたのは、君の方だよ。俺、あのとき突っ立ってただけだったし。むしろ、庇ってくれたの、君じゃん」
「……でも」
ブリジットは、ぽつりとつぶやいた。
そして、自分の胸元にそっと手を当てて。
「君に……何かあったら、きっとあたし……すっごく後悔してたと思うんだ」
目を伏せる彼女のまつげが、震えていた。
「怖かった。……ほんとに、怖かった。ここで死ぬかもしれないって思った。でも、体が勝手に動いちゃって……」
「“この土地の領主になるんだから、ここにいる人を守らなきゃ”って……変な意地だったかもしれないけど」
その声は、弱々しくも、どこまでも真剣だった。
口先だけじゃない。彼女の奥底から出てきた、誇りと責任の言葉だった。
「だって、君が……最初に“優しく笑ってくれた”から」
俺は、言葉を失った。
たった一度の、他愛もない笑顔。
それが、この子の背中を押した。
たったそれだけで、命を懸けさせてしまった。
そのことに、怖さすら感じたけど——
でも同時に。
胸の奥が、じんわりあたたかくなった。
「……そっか」
静かに、けれど確かに、言葉がこぼれる。
「じゃあ……今は、お互い“命の恩人”ってことで、引き分けにしよっか」
そう言って、手を差し出すと——
「うんっ!」
ブリジットは嬉しそうに笑って、その手をぱしっと握り返してくれた。
その手は、小さくて、あたたかかった。
けれど、その奥に宿る決意の強さは、俺の想像よりずっとずっと、大きくて——
この子は、ほんとに“すごい”って。
心の底から、そう思った。
◇◆◇
「……で、えっと……その……ひとつ、聞きたいんだけどさ」
ふいに、あたりの風が止まった気がした。
柔らかな表情を浮かべていたブリジットが、ふと視線を下げる。
そして、少し迷うように唇を噛んだあと、静かに問いかける。
「さっき、あたし……絶対死んじゃったと思ったのに。なんで……あたし、生きてるの?」
「っ……」
う、うぐっ。
来た。
キタ……ッ!!
来てしまった……ッ!!
この質問、ぜっっったいに来ると分かってたけど、心の準備……まだだった!
「え、えー……と……そ、それは……非常に申し上げにくいのですが……」
声が裏返りそうになるのをなんとか抑えながら、思わず丁寧語が漏れた。
背中にツツーッと嫌な汗が流れていくのが分かる。
対するブリジットはといえば——
小首をかしげて、くりっとした青い瞳で俺を見上げている。
あああ、その目、やめて!無垢で真っ直ぐなその瞳、良心がえぐられます!!
「えーっとね……ドラゴンのブレスを浴びて、君が倒れて、すごく危ない状態でさ。で、俺、旅の途中で“あるもの”を手に入れてて」
「あるもの?」
「うん。“真祖竜の秘薬”ってやつなんだけど……」
言った瞬間、自分でも笑いそうになった。
いや、正確には俺の血なんだけどさ。
なんだよ、“秘薬”って。便利な言い換えしてくれたな、自分。
「そ、それを君に少しだけ飲ませたら、奇跡的に君が適応して……命を取り留めた、って感じ……かな?」
しどろもどろで説明を終えたそのとき——
「……すごい……!」
ぱあっ、とブリジットの顔が明るくなった。
目を丸くして、宝石みたいにキラキラさせてる。
「そんなすごいお薬、あるんだ……! 旅人さんって、やっぱりいろんなものを見てきてるんだね……!」
(あ、信じた。あっさり信じちゃった。……天使かな?)
でも、油断してる場合じゃない。
このままじゃ終わらない。夢見る少女じゃいられない。こっからが本題だ。
「でもね……その代わり、君の体にはちょっとした変化が起きたんだ」
「えっ……へ、変化?」
表情がぱきっと切り替わる。ちょっと警戒気味。
当然だ。自分の体に“何か”が起きたって聞かされたら、普通は不安になる。
「うん。“真祖竜の加護”っていう、スキルが目覚めたんだ」
俺は、静かに説明を続ける。
「そのスキルはね……まず、身体能力や魔力量が、人間の限界を超えるレベルまで上がる。で、“半不老不死”に近い状態になる。寿命が……すごく長くなって、老化もしにくくなるって」
言い終えたとき。
ブリジットの顔色が、さっと変わった。
(あっ……やっぱり、まずかった……!?)
いきなり『お前、今日から人智を超えた力を身につけたからシクヨロ!』とか言われたらショック受けるよね!?
しかし、彼女は青ざめると思いきや——
「…………」
ポロッ、と。
ひと粒の涙が、ほほを伝って零れ落ちた。
「えっ……え!? ちょ、待ってごめん!やっぱりショックだった!?本当にごめん!!俺、そんなつもりじゃなかったんだよ!!」
思わず立ち上がって、両手をぶんぶん振りながら慌てる。
もはや土下座モード寸前。責任を取らねばモード発動直前。
だが——
「……っ……うわあああああん!!」
突如響いた、少女の嗚咽。
そして次の瞬間——
「わわわわっ!?」
俺の胸に、彼女がバフッと顔を埋めてきた。
勢いよく飛び込んできた衝撃で、後ろに倒れそうになるのを必死に踏ん張る。
「だってぇぇ……嬉しくて………!
あ、あたしに、そんなすごいスキルが身についたなんてぇぇ……!」
「……えっ、そっち!?」
てっきり“人生が狂った”とか“人間じゃなくなっちゃった”とか、そういう絶望系の涙かと思ったのに——
「ありがとう……アルドくん……あたし、がんばるからっ……!」
涙をぽろぽろこぼしながら、それでも笑顔で抱きついてくる。
ぎゅう、と小さな手が俺の背中を掴んだ。
彼女の言葉は震えていても、心はまっすぐだった。
(……なんだろう、涙の意味が、想像してたのと全然違う……!!)
力強く、だけどあたたかくて。
目の前の少女が、この状況を“前向きに”受け止めてくれたことに、胸がじんわり熱くなる。
だから、俺も——
「……うん。どういたしまして」
そっと、その頭をポンポンと撫でた。
彼女の金髪が、光を受けてさらりと指を滑り落ちる。
たぶん、これは。
俺が今まで出会った誰よりも、まっすぐで優しい“強さ”だった。
——この旅の始まりに、俺が出会ったこの子は。
やっぱり、すごい子だ。
359
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
【マグナギア無双】チー牛の俺、牛丼食ってボドゲしてただけで、国王と女神に崇拝される~神速の指先で戦場を支配し、気づけば英雄でした~
月神世一
ファンタジー
「え、これ戦争? 新作VRゲーじゃなくて?」神速の指先で無自覚に英雄化!
【あらすじ紹介文】
「三色チーズ牛丼、温玉乗せで」
それが、最強の英雄のエネルギー源だった――。
日本での辛い過去(ヤンキー客への恐怖)から逃げ出し、異世界「タロウ国」へ転移した元理髪師の千津牛太(22)。
コミュ障で陰キャな彼が、唯一輝ける場所……それは、大流行中の戦術ボードゲーム『マグナギア』の世界だった!
元世界ランク1位のFPS技術(動体視力)× 天才理髪師の指先(精密操作)。
この二つが融合した時、ただの量産型人形は「神速の殺戮兵器」へと変貌する!
「動きが単調ですね。Botですか?」
路地裏でヤンキーをボコボコにしていたら、その実力を国王に見初められ、軍事用巨大兵器『メガ・ギア』のテストパイロットに!?
本人は「ただのリアルな新作ゲーム」だと思い込んでいるが、彼がコントローラーを握るたび、敵国の騎士団は壊滅し、魔王軍は震え上がり、貧乏アイドルは救われる!
見た目はチー牛、中身は魔王級。
勘違いから始まる、痛快ロボット無双ファンタジー、開幕!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる