りかのじかん。

大創 淳

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第二章 令和元年版? 八月二十四日の告白。

第三十二回 不安要素的中!

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 ――と、まあ、意味不明だけど、……「お嬢ちゃん」と、呼び止められた。

 鳥肌が立つ、全身に。

 時が止まる錯覚、このエッセイ最大の危機なのか? ある意味では……。振り返る。相手は男性、小太り、身長は……百六十くらいかな? ぽっちゃりした顔、丸い眼鏡……ああ、瑞希みずき先生は「見かけで人を判断してはいけない」と言うけど、ごめんなさい! 生理的に無理! オタクにしか見えない。……あっ、でもでもTシャツ、それは、あの、

 ――プレミア物っ!

 宇宙服型ロボットの、量産型とは違って赤い機体。頭部に階級を表す飾りが備えられている。……先日、または前回のエッセイで、レビューに近い紹介をしたかったプラモデルがまさにそれなのだ! パパと一緒に探し回った。――浪速なにわのマルチメディアの中心部を勢い任せで駆け回った。パパはよわい四十……だけど、見た目はアンダーサーティ? ふむふむ、頑張ったら二十代。僕のお兄ちゃんで通用する。まだまだ若いよ、パパ!

 走る走る僕たち。

 時に肩車。――模型屋、玩具屋、何でも屋、リサイクルショップ等々。駆け巡る物欲だけれど強気一念! それは欲望とは違うルート、正当の親子愛のルート。


 まだ三日も経たないホクホクな思い出だけど、

「僕は千里せんり府警の者だけど、お嬢ちゃんが今出て来たこのお店『海里マリン』について、聞きたいことがあるんだけど、署まで一緒に来てくれないかな?」

 ……この小太りのおじさんは、刑事さんだった。その人に、僕は補導される。

 さっきまでのホクホクな思い出も、サーッと音を奏でながら凍り付いた。このことをパパが知ったら――と、思うと、……もう頭の中がスモーク籠って真っ白だ。

 だったら、この『りかのじかん』と共に歩んできた茶色の普通乗用車の持ち主は、この刑事さんのものだった。ここは、喫茶店『海里』を出て、わずか二分ほどの場所だった。




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