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第三章 新企画は『りかのじっけん』
第五十七回 ……報告。
しおりを挟む告白の次は報告。
――密告ではない! この星野梨花、纏うもの全て取り除いて一糸まとわぬ姿になっても心身ともに潔白なのだ。瑞希先生に対しても可奈に対しても、千佳に対しても。
だから、報告の二文字。
そう言わんばかりに伝説の大樹の下から、瑞希先生は僕の手を引っ張り移動。
「みんな待ってるから」と、芸術棟の三階。……そこには、そこには、
炸裂するクラッカー、しかも連チャン。
しかもパパと、
それにママまでいる。家族勢揃い? いやいや、もっと豪華だ。親戚にあたる星野善一さんと、その上に僕と双子的存在な千佳……知っている限りの、星野一族の勢揃いだ。
そして今日まで共に、
同じ志で、この『ふるさと祭り』という大イベントの目玉ともいえる劇を、大成功へと導いた演劇部……いやいや、今後は軽音部と合併する芸術部のメンバーも集っている。
OBも込々、未来さんとマリさん、次の一声を担当する。
「せえのお!」と、颯爽たる声の拝借を求める。
「梨花ちゃん、お誕生日おめでとう!」と、盛大な声たちが僕を迎えた。
白いテーブルまである。
白くて大きな苺のバースデーケーキ、点火した十三本の蝋燭。
「さあ、梨花」
「一気にだよ、一気に」
可奈と千佳が背中は押さないが、その言葉を用いて僕の背中を押した。
――フッと、渾身の息を吹きかける。蝋燭の火は消える。十三本とも。すると、さっきのクラッカーみたいに炸裂する拍手。今年は違う展開! パパとママだけではなく、みんなが僕の誕生日を祝ってくれる。「あらら、何泣いてんの?」と、可奈は言った。
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