101 / 149
第四章 新学期も『りかのじっけん』
第百二回 続く第二回。今度は学校でね。
しおりを挟む……今も続く会話。よく喋る千佳。
これほどまでに喋る千佳は初めて。何かな? とにかく明るい。これまでは返事、または受け答えのみで、あまり自分から喋ることはなかった。
……それだけに、本当に珍しく、
どことなく曇っていた瞳も、スッキリ活性化! 晴れ晴れ、燦々と、これまでとは大変化を遂げた印象。僕から見てもトキメクほど、千佳が麗らかに見えた。
「それって、梨花が綺麗って言いたいの?」と、ホレホレという感覚で、千佳は自分を指す。――えっ? と思ったが、成程とも思い、「あっ、そういう意味じゃないよ」と、慌てて否定。あっ、でもでもでも! 「違うの違うの」と、どうしましょう? という感じにまでなってしまって、収集つかずで、「変な梨花」とまで千佳に言われてしまった。
そんな中、遮るような息切れ、
「千佳、急に走っちゃ駄目じゃない」と一言。その連鎖反応によって振り返り「お母さん」との、ドラマでよく見るパターンの台詞。それにアクションも。
息整うのも待てずに「あなたまだ、完全に治ってないのよ。傷口広がったら、どうするの?」と言う、千佳のお母さん。どう見ても、我が子を心配する母親の言葉だ。
――完全に虐待説は消滅した。
僕を叱った時のママの目、僕の両肩を掴んでカクカクさせるパパの目と、……本当に同じだもの。ウルッ、またはジワッと……。すると、千佳の目が潤んでいた。
そこにきて、
締め括りは、やはり瑞希先生で、
「千佳さん、もう大丈夫みたいね」と、穏やかに言うのだ。「はい!」と、元気よく千佳まで……あ、頭を撫でる、千佳の頭を、撫でながら「でもね、お医者さんがいいよって言うまで待とうね。それまで先生もみんなも、あなたのこと待ってるからね」――と。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる